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鶏口牛後説vs類は友を呼ぶ説~埼玉県かく語りき

5/5投稿の「鶏口牛後説vs類は友を呼ぶ説~まずは文献の整理から」の続きを。
それにしてもコメントの内容が凄い。
神奈川のケース(栄光・聖光・浅野・サレジオ・逗子開成)やら、開成・武蔵の進学者の四谷偏差値からの推論やら、市立稲毛中を狙う輩やら、働き蟻理論やら、果ては豚の偏差値まで、百花繚乱百家争鳴の如き。

さて、RIETI(独立行政法人経済産業研究所)による「負のピア効果 ―クラスメイトの学力が高くなると生徒の学力は下がるのか?―」という論文がある。

執筆者は下記の通り。
外山 理沙子 (慶應義塾大学)/伊藤 寛武 (株式会社Habitech)/田端 紳 (慶應義塾大学SFC研究所)/石川 善樹 (株式会社Habitech)/中室 牧子 (慶應義塾大学)

埼玉県での学力調査を使って、成績優秀なクラスにいた方が(つまり自分より成績優秀なクラスメイトが多い方が)、学力が上がるのか下がるのかを調査した論文だ。

結論を書くと「ある生徒が平均的な成績が良いクラスに所属した場合、翌年当該生徒の成績が下がっている」ということになる。つまり成績優秀な生徒に引っ張られるよりも、「俺って駄目なんだな」と思って下降するケースの方が多いということだ。
詳しくは論文にじかにあたってみることをお勧めします。(webにアップされてます。タイトルで検索すればすぐに出てきます)

どちらかといえばこれも鶏口牛後的な結論。
なかなか朱に交わって赤くならねえな。

どこかに「類は友を呼ぶ」論文が転がってないかな。

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コメント

No title

 牛か鶏か というのは そもそもその先に「目標」がある設定の話。 実は田舎だと 「牛」のブランド価値がとてつもなく大きい場合があります。
 牛からA普通大学 鶏からB帝大で でも (場合によっては)牛の方が評価される。
 地元では 牛の人脈がすごい。塾講師 家庭教師も牛しか受け入れてくれない。
 そのくらい 田舎では、NO1 県立高校のブランド価値って高いんです。(まあこれは首都圏では当てはまらない話)

 で 無理して牛を受けて落ちたら浪人、という悲劇も生まれる・・・ 私の兄は 一浪して「牛 高校」に入りました。 

  つまり「牛が目的化」してしまう場合があるわけですにゃ だから「こんな偏差値の学校に」(涙)となる・・
(本論とは無関係です 余談です)

No title

「負のピア効果 」の論文見ました。

 ふむ。という感じですが・・

実はそのページの下の「少人数学級はいじめ・暴力・不登校を減らすのか」の方を熟読してしまいました。

「小学校のいじめ・暴力や中学校では効果がなかった。」

(またまた 本論とは無関係です すみません)
 う〜ん・・・
 

No title

だんだん酔っ払ってきた。

「鶏口牛後はほぼ正しい」と仮定する
ではなぜ 世間の大多数は 牛の尻尾が好きなのか?

1)うちの子は伸びしろあるから大丈夫 と思っている
2)中学受験と大学受験は全く別物なので一旦リセットされる説を信じる
3)牛のブランド重視(見栄)
4)実は密かに鶏の尻尾に落ちることを恐れている
5)牛の人間関係の方が鶏より充実している と思う

 まあ こんな感じでしょうか・・・他にも 牛の隣に住んでいるとか牛は学食があるとか牛に好きな子がいるとか 個別の事情は無視して。。。

 そう言えば渋幕のブランド価値?を全く知らない田舎の祖母は渋幕落ちたことをむしろ喜んでいたなあ。「そんなギリギリで入っても意味がない」と言っていた・・・

No title

ジャーナル・ギャップさま:

貴重な文献のご紹介ありがとうございます。
読みましたよ。孫引きだってちょっとしました。
でも・・・私の頭ではチンプンカンプン、だれかに通訳して欲しいです。
だから、まずは結論だけを鵜呑みにします。

結論:クラスの平均的なIRT スコアが1 上昇すると算数・数学では0.16〜0.27 下がる。
つまりイメージとしては、「Y65の人は、Y69の人と一緒に勉強していると、自分にレッテルを張っちゃうのでY64~64.5くらいになってしまう」ということですかねぇ。また、逆の相関もあるなら「Y65の人はY60の人と勉強しているとY65.5~66くらいになれる」ということ??? これは、IRTスコアの偏差値への変換方法が大事で、違っていたら以下の話は意味がないので無視してください。

もし間違いでないなら、これだけでは開成と武蔵の差は説明できないですよね。だって、開成と武蔵の進学者偏差値分布からは、4ポイントくらい全体として武蔵が差を縮めているように見えますので。

つまり、鶏口牛後を無視できるくらいの大きな要因があるってことじゃないですかねぇ。
大きな要因として、例えば(もし統計がとれるなら)「有効累積勉強時間ポイント*」とか「早熟度の違い」などを調べてみたいです。

*有効累積勉強時間ポイント
私の考えたデタラメなポイント、その時点までの勉強時間総数がベースとなるものです。ただ、単純に勉強時間総数とするのではなく、幼少期からの英才教育や、塾と家庭教師の併用や、家庭教師の質などが考慮されたポイントになります。たとえば、「中学受験までは、開成に行った人は平均4000ポイント、武蔵に行った人は平均2000ポイントで2倍の差があったが、大学受験時には、開成が8000、武蔵が6000ポイントとなり1.3倍しか差がなくなった」となれば、一律に差が縮まる理由ともなり得る???
では「なぜ開成の方が中学受験時に有効勉強時間ポイントが高いと思うのか」は・・・私の感覚です。なんとなく地頭のいい人が開成に行くのも事実ですが、たくさん良い勉強した人が開成に行くのも事実だと思うからです。そして中学受験時には、このポイント差が大きい(中学受験の通常準備期間は2~3年に対して6年した人とかもいる。一日の勉強量も違いそう)ですが、中高の6年間を重ねることで、ある程度均一化されて差が縮まる、という考えは違和感大きい??

さらに・・・
この実験では「開成でビリ」であることのコンプレックスは反映されていますが、逆に「俺は頑張って開成に入ったんだぜ。勉強得意なんだぜ」という意地やプライドは反映されているのかなあ。もし反映されていないなら、もしかして相殺しちゃうかも・・・これも仮説です。

まとめると、私は鶏口牛後説は存在すると思います。ジャーナル・ギャップさんが根拠ある論文より、現時点では、鶏口牛後は朱に交わればより1ポイント程度有利、と思います。
ただ「入口と出口の偏差値比較」データで「鶏口牛後説を証明」は、納得いかないんです。絶対、もっと大きな要因がありそう。「じゃあ、そのデータ見せてみろよ」→「シーン・・・」

世間の大多数は牛の尻尾が好きなのか?

> 「鶏口牛後はほぼ正しい」と仮定する
> ではなぜ 世間の大多数は 牛の尻尾が好きなのか?

これはなかなか興味深い。
実は以前これについて考えて書いたことがあるのですが、どこにも出さずにしまってあるので(どこにあるかは知らない)、ちょっと調べて新しく書こうと思います。

> だんだん酔っ払ってきた。

俺もいい感じに酔ってきました。

仮説なんて壊してなんぼ

> ただ「入口と出口の偏差値比較」データで「鶏口牛後説を証明」は、納得いかないんです。絶対、もっと大きな要因がありそう。「じゃあ、そのデータ見せてみろよ」→「シーン・・・」

いろいろな仮説を立てて、いろいろ壊してみてください。
仮説なんて壊してなんぼ、です。

同じ母集団で、能力別クラス編成する場合と、それをやらない場合とだと、ジャナ天さんの説によると前者の方が学習効果が上がるって聞いた記憶があるけど、鶏口牛後が正しいとしたら、上のクラスは伸びるけど、下のクラスは劣等感で伸びなくて、結果差が開いていくのかな?
それと、上のクラスの下の方にいるより、下のクラスの上の方にいた方が、良い結果が出たりするのかな?(つまり、同じ学校の中で、鶏口牛後構造が生まれてしまう)

働き蟻の法則は、陸宿借さんがおっしゃるように、集団とはいえフェロモンにコントロールされた一個の生命体のような条件のもとに現れるとも考えられますよね。

自分がこのモデルが面白いと思ったのは、まさにその点でした。

鶏口牛後にしろ朱に交われば赤くなる(類は友を呼ぶ)にしろ、その集団内に及ぼしあう何らかの強い影響力と、一つの目標に向かう動機付けが働いた結果と考えられます。

このような影響力や動機付けは、蟻集団においてはフェロモンによってコントロールされていると思われます。しかし、人間が蟻と異なるのは、人間には自発的な意思や志向があることでしょう。これらのうち動機付けは、人間においては自発的な意思によってコントロールされているはずですが、集団の中では何らかの影響力も受けているはずです。

自分が考えたのは、「動機付けは自発的な意思によって個々に行われるが、そのピークの発現(伸びしろがどのくらいの量になるか)は、同じ集団内の他者の存在の影響を受けやすい。そしてもともとの成績のばらつきが大きければ、2:6:2の比率に近いものを形成して、鶏口牛後型になり、ばらつきが少なければ、朱に交われば赤くなる型になる。」という仮説です。

「で、その根拠は?」→「シーン‥」

つけ麺さんへ

その考えは視点の立て方がユニークですね。
能力別クラス編成をした場合、学校の中での序列で鶏口牛後構造が生まれるのか、それともクラスの中での序列で鶏口牛後構造が生まれるのか。

埼玉県の調査結果から考えると、学校というよりクラスの中の序列が重要な気がする。
だからといって、成績上位にいるといっても下位クラスでは「上位にいる」意識が乏しくなり、鶏口効果が薄れてしまうのではないか。
また上位クラスにいても成績下位では「上位にいる」意識が乏しくなり、同じように鶏口効果が薄れてしまうのではないか。

鶏口効果の強弱を図式化するとこうなる。
(クラス名はABとして、能力別アリの場合はAを成績優位とした)

能力別有無 A上位 A下位 B上位 B下位
能力別有り  強   弱   弱   無
能力別無し  強   無   強   無

このように考えてみると、「能力別クラス編成の方が能力シャッフルクラス編成よりも鶏口効果が劣る、あるいは同等」という結果が見え隠れしてくる。

これはこれで興味深い。

No title

えっと 以前も書きましたが 私は 
高校で英語が超落ちこぼれ。

授業はほとんど聞いていなかったし理解できなかった。

 できれば能力別でやってほしかった。
 いちばん下のクラスでいいから 能力別でやってくれれば少なくとも「寝てる」「意味なし」の授業よりはいい。

ハルビンカフェ さんへ

能力別にすれば鶏口効果は減っても、学習fit効果は高まるという仮説です。
「で、そのエビデンスは?」→「シーン‥」

No title

根拠はないけど、いろいろと妄想する(仮説をつくる)のって楽しいですよね。この論文を見て一番面白かったのは、学者がいろいろ考えてエビデンスをとり、その原因を「成績のよい同級⽣がいることによって、⾃分の 相対的な学⼒が低いという⾃⼰認識を持ち、学習意欲が低下するという可能性が指摘でき る」としている部分。意外とふつうで、結局「メンタルが原因」ってことですよね。

つまり
第一志望がだめでも落ち込む必要なんてないでぇ、第二志望以下で十分!!
第一志望合格したからって、慢心してたらアカンでぇ、ゴールはもっと先やでぇ!!
走り続けることこそが大事だ!!
 ↑「偏差値4の差の謎」がうまらないことに対するはらいせです・・・

No title

つけ麺さんとCygX1さんの、能力別クラス編成が成された際の影響の議論、非常に興味深いですね。
神奈川の上位校でも、聖光、浅野辺りは、ある時点からクラス分けをしていると聞いた記憶が有ります。この2校の合格実績を見ると、おそらくは下位クラスに居ても、早慶上理までにほとんど収まっている感じですから、牛後による悪影響を、能力別指導による効果が上回っているのでしょうか。
一方で、放任系の学校が能力別クラス編成をしたとすると(これ自体、矛盾ですが)、つまり、成績別でクラス分けはしたけれども全クラス同じ授業をしたとすると、牛後である悪影響だけが現れて、上下の差が拡大するかも知れませんね。
実際、開成、麻布は能力別クラス編成はしていませんが、聖光、浅野などに比べて進学先はかなりバラエティに富んでいるように見えます。放任系の学校は、学内の序列による牛後効果が現れやすい、という例と言えるでしょうか。

ジャナ天さんへ

ジャナ天さんが、珍しく俺の真面目な書き込みをフォローしてくれてるけど、大枠での(クラスの違い)鶏口牛後と、細かい(クラスの中の順位)鶏口牛後は、どっちが影響大きいんだろうね?
プライド高い生徒は、上のクラスのビリなのと、下のクラスのトップと、どっちが嫌なんだろう?どっちがやる気なくしちゃうんだろう?
うーん、どっちもどっちのような気もするけど、見栄っ張りだと、ビリでも上のクラスの方が気分良いのかな。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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