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クリスチアナ・ブランド『疑惑の霧』~読み手の心理の死角

【interedu再録シリーズ】

ミステリ独特の楽しみ方に「誰が犯人か?」というものがあって、俺はこれが結構好き。
ロジックの華麗さやトリックの独創性も好きだけど、犯人の意外性というのはミステリの原初に触れる感じがして、ヒリヒリするほど好きなんだ。

そこで本日はクリスチアナ・ブランド『疑惑の霧』をご紹介。
タイトルにあるように、深い霧で道に迷うドライブ中のカップル、というシーンから小説は始まる。
事件はシンプルと言えばシンプル。色男が撲殺され、恋人や、浮気女や、寝取られた男などが捜査線上に浮かび上がる。
だけどこの小説は、真面目に読んでいれば確実に「犯人は当たらない」。適当にサイコロを振ったほうが当たる。
それぐらいブランドは犯人を、読み手の心理の死角に隠していく。

ブランドには『緑は危険』『はなれわざ』『ジョゼベルの死』という名作があるけど、俺は『疑惑の霧』や『暗闇の薔薇』も好きだなあ。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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