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中学受験と留学の関係とは~FPって自分の資産運用どうしてるんだろうね

4/30投稿の「その学校の名前が知りたい!~無論、興味本位だけど」に登場してもらったフィナンシャルプランナー畠中雅子氏に、今回は再度ご登場してもらう。
『中学受験』(横田増生)の文中、畠中氏は次のように語る。

中学受験のときに習う<鶴亀算>や<旅人算>などより、生きた英語を身につけた方が、よっぽど就職には有利です。中学受験で使う二〇〇万円を大学のときまで子どものために貯蓄しておくことができれば、一、二年間の留学もできるはずです。要は、中学受験に関わるご家庭は、中学受験というスタートダッシュにこだわるあまり、大学までを通した全体的な資金計画が抜け落ちている場合が少なくない、ということです。

えー、どこから始めましょうか。
まずはやっぱり「<鶴亀算>や<旅人算>などより云々」というところから行きましょうか。
まあ、畠中氏は中学受験の勉強というのが、おそらくよくわかっていないんでしょう。(実はそうとも言えない記述があるのだが、そこは面白いので別な視点で触れる)
そりゃあ「<鶴亀算>や<旅人算>などより、生きた英語を身につけた方が、よっぽど就職には有利です」よ。おそらく誰もそこにはケチは付けないでしょう。
でもね、「<鶴亀算>や<旅人算>など」と「生きた英語」を比べるのは論理的におかしい。
二〇〇万使って「<鶴亀算>や<旅人算>など」だけを身につけているわけじゃないからね。むろん厳密に言えば「など」をつけてるから、それ以外は全部「など」になる、と畠中氏が考えているなら、……ずいぶんでっかい「など」だな!
中学受験で身につける力を矮小化したいのはよくわかるが、あまりに「わかりやす過ぎる」ディレクションなので、本当は無防備にポロっと言ったことを横田氏がこれ幸いと本文に入れ込んだんじゃないか?
ゲラは見せない人らしいから。

次に、大学までを見通したら中学受験よりも留学の方がいい、と畠中氏は言うが、本当だろうか?
無論この2つに関してはエビデンスがないので何とも言えないが、普通に考えてみよう。
大学入試で「生きた英語」はそれほど武器になるのだろうか?
むしろ数学、英語を入試レベルで鍛えて、国・理・社のうち得意教科で不得意教科を挽回するといったオーソドックスな戦い方の方が、大学入試では成功するのではないか?
無論、英語だけで合格できるような大学もあるだろうが、そうなるともはや将来がかなり限定されてくる。
それは就職に有利なのだろうか?リスクが高くないだろうか?

リスク云々で言えば、留学すると生きた英語が身につくと、どういうわけか能天気に考えているのが気になる。
留学しても生きた英語が身につかないことはないのだろうか?
いや、さすがにこれはある。というか、かなりあるんじゃないのか?
「中学受験しても力が身につかない場合もあるから、おあいこだね」なのか?
割合から言ったら、留学の方がハイリスクローリターンに見える。

そもそも中学受験の失敗の割合って、畠中氏はどうとらえているのだろう?
で、衝撃的な事実をご紹介しましょう。
実は畠中氏は子供を中学受験の勉強させているのです。
小2から小6まで家庭教師をつけて中学受験の勉強をしてるんですねえ。
ただし、本人にやる気がなかったことと、地元中学が落ち着いたのでやめたらしい。
でもね、本当の衝撃はここからですよ。みなさん、準備はいいですか。
畠中氏は子供の中学受験の勉強に関してこう言ってます。

周りからは、四年間も家庭教師にお金を払ってもったいない、といわれましたが、勉強したこと自体がムダになるわけではありませんから、私自身はもったいないとは思いませんでした。

じゃあ、留学よりもずっといいじゃねえか、中学受験。
最後の最後にどういうわけか、それまでのご自身の主義主張を台無しにするご発言。
自分の坊ちゃんのことだから「これは失敗じゃないのよ、ムダになってないから失敗じゃないのよ」と思いたいのはわかるが、これなどは「失敗」を直視できない典型例ですから、こういう人は資産運用なんか絶対しちゃいけないタイプです。

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コメント

No title

>鶴亀算や旅人算などより、生きた英語を身につけた方が

もしかしたら、4年間家庭教師をつけて、鶴亀算や旅人算も満足に身につかなかったのでしょうか。
”本人にやる気がなかった”と言っていますが、受験なんてものは、やる気がある方が少数派です。本当にやる気が無ければ4年間も続きませんから、要は成績が伸びなかったということでしょう。

それにしても、仮にもFPを仕事にしている人が、”算数よりも英語の方が役に立つ”とは、とんだ自己否定ですね。日本ではFPは銀行や証券会社で金融商品の販売を行う人が取得する場合が大半で、独立して食べて行けている人はほとんど居ませんから、ある意味自虐的な発言なのかも知れません。この様子だと、とてもFPとしてまともに活動できているとも思えませんしね。

No title

『中学受験』(横田増生)
この本は 基本的には 中学受験を批判した本だと理解しています。少なくともヒートアップしている親に「まあ落ち着いて」という本。
 
 ただ、サンプリングがちょっと極端だとは思いました。エデュとかの議論にもありますが、議論する際の「サンプル」に極端な例を持ってくる。そりゃ東大行ってフリーター 生活困窮者もいるし 中卒で会社社長 大金持ちもいるでしょう。こういう極端な例をサンプリングして議論してもあまり意味がない。
 ちょっと議論が稚拙な本だなあとは思いました。
 
 ただし中学受験する親は読んだ方がいいと私は思いました。書いてあることに 納得する 反論がある はともかく、塾の「中学受験礼賛」「中高一貫礼賛」の情報だけで突き進むよりは こういう批判本も読んだ方がいい。

「◯◯なんて、すぐにやめなさい」(今度は◯◯には某事務所所属タレントの名前は入らないよ)って本はそこら中にあるね。資産運用もあるし、病気の治療とか、ダイエットとか、まあ色々あるよ。
こういう本の使い道は、自分が縁のないものを「大変だねえ〜、必死だねえ〜」って笑って憂さ晴らしするパターンと、一生懸命やって、疲れた時に読んで冷静になるか、場合によってはやめたい時に自分を説得するのに使うパターンとある。
まあ、どう使おうが本人の勝手だけど(憂さ晴らしに使う奴は正直軽蔑するけど、そういう奴とは付き合いたくもないから放っておくよ)、やめる口実に使うのは、ちょっと考えた方がいいと思うんだよね。
中学受験の勉強や取り組み方には、正しいやり方も正しくないやり方もあるけど、「中学受験自体が正しくない」ってのは、絶対に正しくない。そういう極端な話って、自分が辛い時にはついつい飛びつきそうになるけど、怪しげな民間療法にすがるのと一緒だと思う。辛くても疲れても、極端な話には飛びつかずに、何が自分の子供に合ってるのかを模索し続けるべきだと思う。
もちろん、その結果が地元の公立ってのもアリだと思うけど。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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