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21世紀のスパルタは鞭も竹刀も使わない

教育の現場で「スパルタ」といえば、鞭はさすがにあまり使われなかったろうが、竹刀でバンバン黒板や机を叩く、というのがオーソドックスだった。
中には生徒の頭をひっぱたく教師もいた。

しかしもはや「スパルタ」などと言うのは「死語」とまで言わないにしても、「古語」ぐらいの扱いである。
どこの学校も塾も、「スパルタ」なんてことは言わない。
「わかりやすい」だとか「めんどうみ」だとか、そんな文句のオンパレードだ。

ところが先日友人と話しているときに、この「スパルタ」という言葉が出てきた。
友人の息子は今年高校受験で、とある個別指導塾に通っている。
その数学の先生がスパルタなのだと言う。

個別指導でスパルタなんて珍しい。
個別指導というのは「苦手を克服」「君につきっきり」「丁寧に教えます」という商品だ。
「ビシバシやります」というのはあまり聞かない。

俺「竹刀とか鞭とか使うの?」
友「なんのプレイだ?」


友人が言うには、夏期講習が終わるまでは普通の指導だったらしい。
一応、日比谷高校を狙っているので、それ相応に速度も早く分量も多い内容だったが、まあ普通にこなしてきた。

ところが9月から変化が出てきた。
学習の量が絞られ、とにかく深く深く追及されるらしい。

俺「どゆこと?」
友「どうしてそこをxとおくのか、どうしてそこに補助線を引くのか、どうしてその角を二等分するのか、ひとつひとつ根拠を訊かれるらしい」


やり方が合っていても、裏側にロジックが走ってなければ許されない。
以前「女子の数学の教え方は、男子とはてんで違うらしい」(2020/12/18)で登場してもらった黒猫娘の父親のように「補助線は数学のロマンだから」などという理由は、「許す」「許されない」の遥か前で沈没である。

こりゃあ、なかなか手厳しい先生である。
きけば大学生のアルバイト講師らしいが、とんでもない正統派。
その甲斐あってか、息子さんの模試の偏差値も数学だけ70オーバーで安定しているとのこと。
但し、息子さんは授業から帰ると風呂に入る気力もないぐらい疲れ果てているという。
そりゃそうだ、みっちり1時間や2時間、まるで作問するかというレベルで頭を使わされているのだから。

俺「おい、そいつは逸材だ。そのまま突っ走れ」
友「そうかねえ……」

どうも俺の周りの大人というのは「簡単に、手軽に」というところに重きを置きたがるので困る。

しかし個別指導の講師というのも様々だな。
前にも書いたけど、授業らしい授業をしない講師もいる(「天才講師(?)現る!」2020/10/04)
一方で、こんな「スパルタ」な講師もいる。

とかく当たり外れの多い業界だ。
このサービスを選ぶなら、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ぐらいの構えが必要かもね。

<その後の記事>
「スパルタ個別講師の授業方法が明らかになる!」2021/03/14

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コメント

これは確かに「スパルタ」どころか「正統派」ですね。

数学という科目においてきちんと根本から一つひとつ根拠に遡る訓練をしておけば、いまは回り道のように感じるかもしれませんが、将来的には勉強の効率が上がります。
(ルートコーズを探求する精神は、社会や理科の勉強にも生きるはず。更に言えば、社会人になってからもその姿勢が生きるはず)

9月から変化が出てきたというのが興味深いですね。
9月まではインプットを重視して(=武器の種類を広く学ぶ)、
9月以降は、入試本番に初見問題が出ても柔軟に対応できるように、インプットした知識の引き出し方(=なぜこの敵にこの武器を使うのか)に重点を置いているからかしら。

No title

オラも この「スパルタ」には好感が持てる。9月から変化する、というのに「プロのノウハウ」を感じる。 

一方、先日ネット見ていたら、こんな人もいた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c1e74e90ca8b8182b77982776653f2830fb87cf
桐朋→理科大の芸能人のようだが(よく知らん) 
「数学はわからない問題はすぐ答えを見る」というのだ。

 オラはこういうのはキライだ。 わからない問題は1日でも2日でもウンウン唸って考えて、それでもわからなければ答えを見る、ってのが「楽しい数学の勉強」だと思うのだが・・・
でもそんなことやっていたら勉強が前に進まないか。 やっぱりすぐ答えを見るのがいい勉強法かも。 

※勉強法って「正解」ってのは多分ない。 個人差、好き嫌い(これが一番大きな要素) がある。 

※鬼嫁はアホ息子に「5分考えてわからなければ答えを見なさい」と言っている。 まあ、このくらいが「定番」だろうか。

※数学は 問題との「戦い」である。 答えを見たら「負け」だ。勝つまで徹底的に考えるのだ。     え?  英語は? 英語なんて勝てるはずがない。負け戦は逃げるに限る。

もっと早く知っていれば

このスパルタ指導法は支持したいですね。もっと早く知っていれば娘から感謝されていたかも。

中学受験時に娘の算数の勉強を見ていました。娘に分からないから教えてほしいと言われた時に、①「問題をよく読んでごらん」、②「表にしてごらん」、③「図にしてごらん」、④「線を書き加えてごらん」しか言いませんでした。

聞いてもムダと思われたようで、いつしか教えてと言われることもなくなりました。

娘は(女子としては)算数・数学のそれなりの使い手に育っているようで、感謝して欲しいのですが、パパは何にも教えてくれなかったと言っています。

は〜、親の心子知らずだと自分を慰める日々です。

>わからない問題は1日でも2日でもウンウン唸って考えて、それでもわからなければ答えを見る、ってのが「楽しい数学の勉強」だと思うのだが・・・

同感。
わけがわからない確率漸化式の問題を、ああでもないこうでもないと格闘した末にきれいに解けたときのあの感動!
脳内の報酬系がジュクジュクします。
でも受験日までの時間は限られていますしね。私も中三の冬や高三の時期は、解けないとサッサと解答を見てました。兼ね合いが難しいです。

>娘は(女子としては)算数・数学のそれなりの使い手に育っているようで、感謝して欲しいのですが、パパは何にも教えてくれなかったと言っています。

こちらも兼ね合いが難しいですねぇ。
娘さんのためを思って敢えて手を出しすぎないようにしてきたというのに、そんな風に思われてしまうとは!
わが娘にとっての「9月」がいつなのかわからないけれど、それまでは手を出すことにしようかな・・・。う~ん。

No title

ちなみに俺は、細かくステップを切って考えながらやるより、とにかくパッパッとやってみる派です。
それこそ「補助線は数学のロマンだから」に近い。

ちなみに高校入試が終わったら、この息子さんにいろいろ話を聞いてみたいなあ。
むしろ講師の方に聞きたいが、それは無理だな。面識ないし。

スパルタいろいろ

~回想その1~
 大昔、廊下に数時間正座させられた挙げ句、一斗缶でアタマを殴られた事がある。
 教師の間違いを指摘して譲らなかったら、その教師がブチ切れたのだww
 私は小さい頃からめっちゃ頑固な子供だった。

~回想その2~
 ところが愚息君は泣き虫でいつも静かにしくしく泣いていた。
 初めて参加したロボット講座でも、自分だけ思うように作れず、帰りの車の中でも家でも泣きっぱなしだった。

~回想その3~ 
 その先生は言った「何も教えませんので、自由に作ってみて下さい。上手くいかなくても保護者の方は手伝わないで下さい。口を出すのもやめて下さい。」
 えっ?!ウチの子だけまだ6歳なんだけど・・・
~回想その4~
 趣旨を理解出来なかった私は講座終了後すぐに愚息君に話しかける。悪魔の囁きだ。「とりあえず今日は見本と同じの作ってみよう!上手く動いたら、動く仕組みを考えて、来週、またやってみよう。」

・努力の質を上げる
・試行錯誤のレベルを上げる
・問題解レベルを上げる
という事を目標にしていたらしいのだが、私がすぐに口を出してしまったため、努力の質を上げるという事に失敗してしまったようだ。

~回想その5~
 その講座で、毎回お嬢さんに付きっきりで教えているお父様を数回見かけた。講座には参加しなくなっても毎週のように空きテーブルで勉強を教えていた。
 別の意味で忍耐強い子になりそうだなぁと思った。

一斗缶の風情

> 大昔、廊下に数時間正座させられた挙げ句、一斗缶でアタマを殴られた事がある。
> 教師の間違いを指摘して譲らなかったら、その教師がブチ切れたのだww
> 私は小さい頃からめっちゃ頑固な子供だった。

アハハハハ、こいつは愉快!
いやあ、椛蓮さんは昔から変わってませんなあ。

その先生、災難でしたな。
(一斗缶というところに風情が出ている)

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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