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東大を受けるからって、そんなにピリピリしなくていいのに

「都会と地方の話」というのは対照的で、いろいろなところで使われますね。
たとえば都会の子はもやしっ子で、地方の子は逞しい、とか。
この考え方を教育の世界に置き換えると、都会の中高一貫生は受験に強いかも知れないが「本当の学力」はひ弱で、社会に出たら地方の名門高校生の方がずっと使える、などというようになります。

勿論、都会が虐げられるばかりではなく、都会の人は粋で世情に通じているが、田舎者は野暮でしみったれてる、なんていうのもある。
夏目漱石の『こころ』では、主人公が「田舎の人の方が純粋で、嘘がない」と言うと、「先生」がそれに反対するようなことを言うシーンがある。
『こころ』は1914年の発表だが、100年以上前にすでにそうした対立軸が出来上がっていたわけだ。

さて本日は湯島ミコスさんの「なんで息子が東大生に!?~最難関大学を目指すマインドの育て方~」というブログから、面白い記事を見つけてきました。
この方は東海地方在住の女性で、トムという息子さんが地元の中高一貫校から一浪して東大に入学しています。

記事は「東大生の高校時代(6)~エリート集団~」というもので、高3の春、息子さんの通う塾に忘れ物を届けに行った時のことを書いています。
ちょっと長いですが、読みやすい文章なのでそのまま掲載します。


自習室のドアノブに手をかけて開けた瞬間、同じ手に持っていた鍵束を派手に床に落っことしてしまいました。いくつも鍵のついた鍵束は、「がちゃん!」という大きな騒音を立てて床に落ちました。

ドアの向こうには30名程度の生徒達が、机につっぷして猛勉強していました。一斉に振り向かれて注目されるのかと思い、私は一瞬ヒヤッと身を縮めました。

…が、誰一人として反応しないのです。
😳

狭い空間に並べられた小さな机は満席で、全員が前傾姿勢で自習しているのですが、誰一人として私を振り返る生徒はいませんでした。イヤホンをしている訳でもありません。静寂の中、聞こえるのはカリカリというシャーペンの音だけです。

全員の物凄い集中力と闘争心、焦燥感のようなものが、見えないオーラのように教室全体を覆っているのでした
😱😱😱

「気をそらせたら負け」。 そんな空気感が漂っていました。

私がその異様な雰囲気に飲まれて呆然と立ち尽くしていると、トムが一人だけ物凄い形相でこちらを振り返っているのが見えました。慌てて落とした鍵束を拾い上げ、トムの机にそっと近づくと、頼まれた問題集を差し出しました。

トムは顔をしかめてそれを乱暴に受け取ると、礼も言わず、またすぐ机上のテキストに目を戻したのでした。

いつもなら、

「ごめん、ありがとね。」

などと言うような子だった筈なのですが、声を発する事も憚られるような鬼気迫る雰囲気の中とはいえ、トムを初めて他人のように冷たく感じた瞬間でもありました。

東大を目指すという事は、こういう世界で闘う事なのかと、私はトムの置かれた環境を少しだけ理解した気がしました。

東大二次試験の会場は、もっと激しい緊張状態の中にいる事でしょう。

まさに「戦場」という言葉がぴったりの、鬼気迫る「自習室」なのでした。



東京よりもずっとピリピリしててビックリ!
俺は勝手に、東京より地方の方がずっと東大受験においてのんびりしているのかと思った。それは本来都会でもある東海地方や近畿地方においても。
まさしく冒頭に書いた「都会と地方」の図式に囚われていたわけだ。

「東大を目指すという事は、こういう世界で闘う事なのか」、いやいや、そんな大げさな話じゃないですよ。
「まさに「戦場」という言葉がぴったり」、いやいや、そいつらやりすぎです。まだ高3の春でしょ?
鉄緑会や駿台お茶の水校ぐらいしか俺はわからないけど、そんなピリピリさんは少数派です。

もちろんこれが東海地方のスタンダードだとは思わないが、東京の母親なら少なくともこういう状況に遭ったら「まさに「戦場」という言葉がぴったりの、鬼気迫る「自習室」なのでした。」などという「肯定的」なことは書かないんじゃないかな。
ちょっとピュアすぎる。

この湯島ミコスさんはWebマーケティング部門の管理職をしている方だから、母親といってもかなり社会と接点の多い人でしょう。
だとすれば、もっと「否定的」な反応があってもいいかなと思いましたが、これは人柄のせいなのか、あるいは地域の色なのか。

地域の色だとすれば、首都圏以外の大学受験の雰囲気を知るうえで重要な資料ですな。
また首都圏でも、こうした意識の濃淡の差というものはあるに違いない。
それにしても、鍵を落とした後、誰一人反応しなかったのを見たときの湯島ミコスさんの心境はいかに。

ちなみに「なんで息子が東大生に!?~最難関大学を目指すマインドの育て方~」というブログですが、なかなか面白いです。
特に息子さんのトム君がいい味出してます。


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コメント

宇佐見天彗(すばる)君の挑戦

 PASSLABOで英語と数学を教えている教育系YouTuber宇佐見天彗君が共通テストを受験してみたらしい。結果は・・・
倫政 97
国語 166
英語(R) 98
英語(L) 81
数1A 95
数2B 98
物理 83
化学 96
合計 814
さすがは現役東大医学部生!!

ルブラン『813』+1

合計 814!

もう受験しないんだから、なにもそんなに取らなくてもいいのにねえ。

No title

湯島ミコスさんのブログを少しつまみ読みしました。

ミコスさんのお母さん(トム君のおばあさん)が幼児期のトム君の中に感じた「賢さ」として、
「小さくても大人のいうことを全部ちゃんと理解しているとこ」
「幼い時から、大人が話すことをちゃあんと正しく理解して、受け答えしていたよ」
という点を挙げているのは、「賢さ」の本質を表しているように感じます。
(ミコスさんのブログの2020/8/14の記事)

あと、ミコスさんがトム君からデカいホワイトボードを買ってくれと言われて買ってやり、トム君がおこなった、
「大きなホワイトボードに一心不乱に長い数式を隅から隅まで書き殴り、誰かに授業をしているかのように説明しながら難問を解きまくりました」
「大きなホワイトボード一杯に脳内に浮かぶ数式をそのまま写し書きしながら、解法のプロセスを大きな声に出して、架空の誰かに説明するのです」
というのは、勉強法の本質を突いており、効果的だったろうと思います。
(ミコスさんのブログの2019/7/8の記事より。下線は甘えん坊将軍が付した)

仕事のあいまに、新聞に載っていた共通テスト・世界史Bを解いてみました。
4問まちがい、88点。可もなく不可もなく。
昨年夏に世界史を学び直したので、腕試しのつもりで臨みましたが、
かつて高校生だった頃の嗅覚が失われているのか、落としてはいけない問題を落としました。

試験の印象としては、プレテストのテイスト・レベル感と似た感じでした。
世界史Bしか解いていないですが、よい試験なのではないかと感じました。
センターと異なり、大問のリード文もきちんと読ませる試験になっているので、国数英理社を丸二日間となると、受験生はかなり疲弊するでしょうね。お疲れさまでした。

世界史Bでは、新型コロナと関係があるのか、それともたまたまなのかわかりませんが、
14世紀の黒死病流行時に書かれた『デカメロン』が出題されていました(知識として「ペスト」と「ボッカチオ」を問う問題)。

No title

この点数を見ると、難易度は

共通テスト>センター試験>共通一次

って感じでしょうか?  
理3の人がいくら現役でないといえ
数1A 95
数2B 98
物理 83

ってのは解せない。  
(特に「数学を教えている」とあったので。 人に教えると受験時以上に実力がつくはず)

ネット情報によると、宇佐見さんは理三ではなく、理二から進振で医学部進学のようです。
(だからどうだこうだというわけではないですが)

ニュースを見たら英語や国語もセンターより難化したようですので、今年が移行初年度という要因もあるのでしょうが、全体的に「共通テスト>センター試験」といえるのかもしれませんね。

No title

予備校が出してくれる 「偏差値-共通テスト-判定」一覧表が楽しみ。

今年は 共通テスト一発で決まる、という大学も(例年より)多いようなので点数が取れて 終了って人もいるかニャ。

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No title

時事関係の夢を見るのはオラが影響されやすい人間だからだろうか。

昨晩 テストの夢 見ちまったぜい。 受験生全員にヘッドフォンが配られ、音声で問題が流れていくのだ。 オラは問題を聞き逃したり、解けないまま次の問題が流れたりしてパニックになった。
 
 パニックになったら →落第点→留年 と来るのがオラの夢の定番なんだが、その前に目が覚めた。  ホッ 。 昨晩は留年しなかった。 

オラも段々学習している。留年する前に起きればいいのだ。

雑感

 大学入学共通テストで、マスクで鼻を覆わず失格になった受験生。第一報を聞いた時にはお気の毒だと思ったのだが・・・そいつが、再三注意されても指示に従わなかった49歳の男だと知った時には、迷惑な奴だなぁもう留置場にでもぶち込んでしまえ!!と思った。
 結局、トイレに約3時間も籠城した事で現行犯逮捕されたらしいが、意味不明過ぎるからキッチリ調べて欲しい。

一生話せるネタ

>そいつが、再三注意されても指示に従わなかった49歳の男だと知った時には、迷惑な奴だなぁもう留置場にでもぶち込んでしまえ!!と思った。

あまり指示に従わないんで、その部屋の受験生は別の教室に移ったんだとか。
「鼻だしマスク」が注意されることなのかどうかはさておき、確かに迷惑な奴だなあ。
でも、同じ部屋の受験生は、一生話せるネタを手に入れたね。

共通テスト第一日程の平均点(中間集計)が公表されました。
難化で平均点が下がるとの予想に反し、そうでもなかったですね。
単純比較は難しいですし、科目により凸凹もありますが、数Ⅰ・Ⅱや歴史、生物、地学などは昨年のセンター平均を上回りました。

世界史Bしか解いてないですが、昨年にセンターの過去問を10年分解いたので、私が感じた印象を述べると、共通テストで問われている「知識」のレベル自体はセンターよりも簡単(基礎的)になっていて、むしろ「読解力」(断片的に単語を拾い読みするのでなく、ひとまとまりのテクストを全体として読み解く力)の涵養が必要なように感じました。

新型コロナ禍の厳しい状況下にあって、受験生の皆さんは頑張りましたね。
立派です。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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