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進学校かMARCH付属か、それが問題だ3~12歳の少女たちにとって苛酷

先日の記事「進学校かMARCH付属か、それが問題だ2~このブログの論客は甘くない」(2020/09/08)の続きです。
今回は一つ一つ学校を見ながら、論評を挟んでいきます。

というわけで図表を再掲。
並び順は偏差値降順、日付昇順、男子・共学・女子の順です。

A率:旧帝一工
B率:筑波・千葉・電通・外大・農工・横国・都立・横市
C率:早慶上理
※現浪込み(率の元となる数字は「サンデー毎日」2020.4.12)

学校名称偏差値属 A率 B率 C率
逗子開成60(2/1)男 17.2% 17.6% 091.4%
----------------------------------
暁星中学58(2/3)男 09.3% 06.8% 082.1%
----------------------------------
都市大付57(2/1)男 16.4% 11.3% 083.2%
広尾学園57(2/1)共 05.8% 09.9% 048.3%
東農大一57(2/1)共 02.0% 04.7% 025.9%
晃華学園57(2/1)女 00.0% 05.3% 048.0%
東洋英和57(2/1)女 05.0% 03.3% 024.3%
神奈川付57(2/2)共 05.5% 13.3% 038.1%
湘南白百57(2/2)女 00.6% 06.4% 053.8%
鎌倉女学57(2/2)女 00.6% 10.6% 036.3%
----------------------------------
本郷学園56(2/1)男 09.1% 07.8% 104.5%
----------------------------------
攻玉社中55(2/1)男 13.2% 11.5% 100.9%
世田谷学55(2/1)男 18.8% 08.7% 144.0%
城北学園55(2/1)男 13.7% 08.0% 089.2%
巣鴨中学55(2/1)男 14.0% 10.3% 060.7%
大妻中学55(2/1)女 01.1% 02.6% 029.4%

********GMARCH********************
学校名称 属 男偏差値 女偏差値
明大明治 共 62(2/2) 66(2/2)
明大中野 男 54(2/2)
明中八王 共 52(2/1) 54(2/1)
青山学院 共 56(2/3) 63(2/3) 
立教池袋 男 58(2/2)
立教女学 女 xx(x/x) 60(2/1)
中央大付 共 51(2/1) 53(2/1)
中附横浜 共 54(2/1) 56(2/1)
法政大学 共 54(2/1) 56(2/1)
法政第二 男 51(2/2)※2014年当時は男子校
学習院中 男 57(2/2)
学習院女 女 xx(x/x) 60(2/1)

01.逗子開成の戦績を考えると、男子で60あってMARCH付属を進学するのは、かなりの安全策だなということ。
2/2校とはいえ、男子62女子66の明大明治はよほどの「明治好き」だ。2/2に適当な付属がないのも問題だが。

02.暁星はMARCHを蹴るには微妙な大学合格実績だが、この数字にはちょっと注意が必要。2/1で57の都市大付との合格者実績の乖離が激しすぎる。
2/1の都市大付の偏差値は進学者偏差値に近いものがあるだろうが、おそらく暁星の2/3の58は、進学者偏差値とはずいぶん離れているのだろう。
簡単に言えば、そこまで進学者偏差値は高くないだろう、ということ。
さもなければ都市大の教育は大学入試に合っていて、暁星の教育は合っていないという理屈になるが、それも考えづらい。
なにしろ2/1の55の攻玉社世田谷学園城北巣鴨と比べても、暁星は一つ二つ落ちているのだから。まさかそれらの学校が揃いも揃って他校よりも大学入試に合った教育をしているとは考えられないだろう。
※それでも「暁星の教育は大学入試に合っていない」という反証にはならないが。

03.都市大付あたりから難しい話になる。都市大付を狙っていてかなり上位で合格できる学力なら、MARCH附属は勿体ない。
しかしA判定が取れないようなら、出口MARCHが約束される付属は魅力的だ。

04.スペースの関係で省略したが、広尾の男子偏差値は55、女子は58。
尤もこの数字はいわゆる「1回目の入試」の数字で、広尾の入試は「第2回2/1午後」「インター2/1午後」「医進2/2午後」「第3回2/5」「インター第2回2/5」という林立ぶり。
ただ今回の企画は「○○に進学したら大学合格実績はどうか?」という進学校間のバトルが焦点ではなく、「○○を狙っているなら、MARCH付属に行くべきかどうか」という「進学校VS.MARCH付属」が焦点なので、ここでは「1回目の入試」の数字を使った。
大学合格実績は男女別なので想像するしかないが、悠々合格が狙える男子なら「ひとつ賭けてみるか」という気持ちにもなるが、それ以外ならMARCH付属で手を打った方が合理的かもしれない。

05.都市大付・広尾以外の57ゾーンは、もはや個人的な事情がなければMARCH付属に行かない理由が見つからない。
もちろんこの話は全てを取っ払った「大学合格実績」だけの話なので、気持ちいいぐらいかっ飛ばして言うが、中央法政の付属と明中八王子のどこかを受け続けていけば、6年後にはMARCHの大学生にはなれる。
それでいいじゃないか、これで面倒くさいことからオサラバできるぜ。

06.56の本郷と55ゾーンの男子校四天王(攻玉社、世田谷学園、城北、巣鴨)は、偏差値とは逆の出口となっている。
本郷の出口の微妙さは今に始まった話ではないし、攻玉社、世田谷学園、巣鴨の出口の良さも昨日今日の話ではない。
(但し城北に関していえば、なあんか上と下が離れてる気がするんだよなあ)
本郷なら迷うところだが、55の男子校4校ならそのまま進学するほうが期待値は高そうだ。

07.大妻ならMARCH付属。こうやって俯瞰してみると、晃華学園東洋英和湘南白百合鎌倉女学院など女子校は苦しい。
しかしMARCH付属の女子定員はそもそも狭いので、これ以上の激戦化は12歳の少女たちにとって苛酷になり過ぎである。

ヘンリー・ダーガー少女たちの戦いの物語
※ヘンリー・ダーガー「少女たちの戦いの物語」より

<総論>
2014年当時、男子は55あればMARCH付属を蹴ることも視野に入れられたが、女子は57あってもMARCH付属に進学した方がよかった。
無論これは総体を見ての話なので、例えば男子卒業生が「私は60あってMARCH付属に行ったが満足している」という話があってもいいし、女子卒業生が「私は55で進学校に進学したが早稲田に合格できた」という話もあるだろう。
それらは美しい成功譚だ。
そもそもこれは2014年-2020年のたった「1世代」の記録である。さらに言えば現浪込みだ。

また現在在学中であれば、こんな先輩たちの風土記なんて意味はない
Y80で50以上の学校であれば、よほどのことがなければ「本人の努力=進学する大学」である。(*1)
現段階では「不可避的な原因」(*2)により、現在のMARCH付属生にはラッキーな側面もあるが、人生は塞翁が馬。
日々の学問に精励されたし。

(*1)学校のレベルによっては、MARCH以上に進学するのが「環境的に」困難な学校もある。
そういった話もおいおい。
(*2)この続きに書こうとしましたが、長くなりましたので、「2021年度以降はどんな選択基準になるのか」にも絡めて、後日書きます。

<参考記事>
「進学校かMARCH付属か、それが問題だ1~【偏差値60~58エリア】」2020/09/07
「進学校かMARCH付属か、それが問題だ2~このブログの論客は甘くない」2020/09/08

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コメント

No title

 ちょっと興味があってJGさんのデータを借りて
そこに2020結果偏差値を加えてみた。
難化難化と言うがお買い得はないのか?と思っただけで他意はない


2014と2020結果偏差値比較
( )内は2020結果偏差値
学校名称 属 男偏差値 女偏差値
明大明治 共 62(61) 66(64)
明大中野 男 54(57)
明中八王 共 52(52) 54(54)
青山学院 共 56(58) 63(65) 
立教池袋 男 58(59)
立教女学 女 xx(x/x) 60(61)
中央大付 共 51(56) 53(58)
中附横浜 共 54(56) 56(58)
法政大学 共 54(55) 56(57)
法政第二 男 51(58) - (60)
学習院中 男 57(55)
学習院女 女 xx(x/x) 60(59)

No title

>「○○に進学したら大学合格実績はどうか?」ではなく
>「○○を狙っているなら、MARCH付属に行くべきかどうか」という「進学校VS.MARCH付属」が焦点

すごく面白い企画です(^^)
無関係の身ですがつい出てきてしまいました

助成金の関係もあり、このお題に
悶絶してる親子は結構いると思います。

都民なら、高校からではありますが
所得制限が緩和されひっかかるなら(年収目安910万円)
MARCH付属へ授業料「お得価格」でいけるわけです

つまり、
とりあえず中学3年間の学費だけなんとかすれば、
高校は安く行け、
6年間塾いらず?でMARCHが保障されている。
しかも、楽しそうときたもんだ。

パラダイス妄想親子が増え、実際の内部進学条件はかなりきつくなってきてるみたいです

https://www.shigaku-tokyo.or.jp/pa_jugyoryo.html

ああ、うらやましい、うらやましい
この土俵に乗りたいと焦がれましたが、
進路が文・法・国際系でない場合

MARCH・私文という選択肢はなく
ハルビンカフェ様の「理系は国立がよろしい」に収束・・・

私大の理系キャンパス、
どうせ辺鄙なところにあるし
学費は高いし、
そもそも学部ないし・・・もろもろ

辛い・・・

附属ではなく、付属、ご近所にありますが楽しそうで羨ましい~
いけるなら付属、大いにありだと思います

まさか、修正版を作成してくださるとは思わず、、お手数おかけしました。

偏見かもしれませんが、付属進学を願うのって母親に多くないですか?(中学受験、高校受験ともに)

私は結局同じ大学になるなら進学校経由の方がいいと思っていて、一つには、大学を高校生の目で選べること、もう一つは、せっかく大学に入るなら、大学入試をちゃんと経験したいという気持ちです。

せっかく産むなら普通分娩を経験したい、
つわりだって陣痛だって経験したい、みたいな。

だけど、付属からなら入れた大学が手の届かないところになるくらいなら、付属に行っておけばよかった、って思います。6年前に付属を選ばれた方は、先見の明がありましたね。

そういえば、進学先の文理の比が偏りすぎているのはよくないと思ってなるべくバランスがいいところを探したら、東海大の付属でした。東海大がマーチクラスならいいのですが。

デスパレートな元少女達

>偏見かもしれませんが、付属進学を願うのって母親に多くないですか?(中学受験、高校受験ともに)
→少しでも若いうちに受験サポートから解放されて社会復帰したいのです。
 私たちの年代だと、正社員で仕事を続けながら子育ができたという方は少なかったですから・・・みなさん、少しでも体力のあるうちに条件の良い仕事を見つけたいのでだと思います。
 けれども体力的に無理の無いキレイなおシゴトはやっぱり人気ですから、パソコン慣れした若いお嬢さん達と限られた枠を争わなければならなくなるのです。ン十年前の少女達の戦いだってけっこう過酷なのです。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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