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二月の勝者~正しい中学受験はどこにある?

「自分は天才」とでも思ってるのか?
前哨戦である一月地方入試で『灘』に合格したから?
『ラ・サール』が
『渋幕』が受かったから?
カン違いも甚だしい。
君達が合格できたのは、

父親の「経済力」
そして、
母親の「狂気」


いきなりどした?という声が聞こえてきそうですが、冒頭の台詞は漫画『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー』(高瀬志帆 小学館)第1巻の巻頭で、主人公の塾講師・黒木蔵人が塾生に向けて発した言葉である。
元ネタは開成校長の入学式の言葉らしいが、詳細はわからない。
※最近の漫画はこういう「名言」で引っかけるものが多いな。

二月の勝者

父親の「経済力」はわかりやすいが、母親の「狂気」とは何か?
漫画の中ではわかりやすい「母親」が出てくる。
子供を「他人に自慢できる学校」に入らせることを第一に考える「母親」だ。
志望校との間に大きな隔たりがあり、適正校を勧められても

「人に言えない学校じゃ、困るじゃないですか!」

というような母親。(ちなみにそんな「父親」も登場します。ご安心ください)
現実にもそういうケースはあるようですが、こういう話になると出てくるのが「子供の気持ちを考えろ!」「そんな考え方間違ってる!」という正義意見。

実は俺は、そんなのどうでもいいと思ってる。
我が子とはいえ小学生の気持ちなんて、ピッチャーに対するキャッチャーの心構えと同じだ。
信頼はできるが信用はできない。
※小学生に対しては「信頼もできない」が正しい、かもしれない。

ならば「親の気持ち」で決めても同じだ。
どうせ中学受験なんて、どこかで「洗脳」のテクニックを使うのだから、どうせ使うならうまく使った方が良い。
正義面した意見を吐くよりも。

また、「そんな考え方間違ってる!」と言ったところで、じゃあ「正しい中学受験」とは何なのか?
というか、「正しい中学受験」なんかに親はカネを払うのだろうか?
親が「人に言えない学校じゃ、困るじゃないですか!」と思ってるなら、それを誤魔化してそうじゃない考え方で中学受験をしたところで、結局「やっぱりこんな中学受験、間違ってる」ってふさぎ込むのがオチだ。

「本当に正しい中学受験」なんてどこにも転がっちゃいない。
みんな四苦八苦して七転八倒して試行錯誤して、なんとかそれらしいカタチを獲得しているのが本当だろう。

『二月の勝者』ではそうした親の考え方を、主人公・黒木蔵人がうまいこと操っていく。
この部分はフィクションの醍醐味だ。

それにしてもこんな風に文章にすると、俺の考え方はいささか非人道的な感じがしてくるな。
このままだと俺の人気が心配になるので、ちょっと蛇足をば。

どんな中学受験を選び、結果的にどんな中学受験になったとしても、それが成功か失敗か、あるいは自分が勝者か敗者かを決めるのは、誰でもない。
そんなジャッジを下せるのは自分だけなのだ。
最後も『二月の勝者』の台詞で締めよう。


決断のあと、それを活かす努力を
どれだけできるかで
その決断の価値は変わる。
つまり人生における「決断」の良し悪しは、
決断したあとに決まる。



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コメント

読んでます

恥ずかしながら、「2月の勝者」の単行本を読んでます。いや、愛読者といってもいい。

あ〜、スッキリした。
学校名は筑駒+男女御三家は実名、他校は元の校名が推察される仮名(例:駒場東邦=駒澤西方)でシュールな感じが良いです。

クライバーさんへ

>恥ずかしながら、「2月の勝者」の単行本を読んでます。いや、愛読者といってもいい。

面白いよね。
毎回楽しみにしてますよ。

>学校名は筑駒+男女御三家は実名、他校は元の校名が推察される仮名(例:駒場東邦=駒澤西方)でシュールな感じが良いです。

あ、御三家だけは実名というルールなのか。
実名と仮名があるのはどうしてかと思ってた。

ちなみに「小学大学附属中学校」というのがツボでした。
版元、小学館だからな。

7年後の敗者

 でも、2月の勝者は、7年後に現役か一浪で、東大か国立大学医学部に入れないと、出身校を語れない敗者になってしまうんですよ。

No title

 受験漫画。(そんな分類あるか?)

 ドラゴン桜は有名だ。
 あれを読んで「役に立つか」どうかはオラは知らん。 まあ、完全な嘘ではないと思う。それっぽい誇張という感じだろうか。

 はるか昔は エリート狂騒曲 という漫画があった。 これはコメディだ。 エロコメディの巨匠 弓月光の著作だ。

 オラは田舎でエリート協奏曲を読みながら、「こんな狂気の世界があるのか」なんて思っていた。まさか自分が関わるとは思ってもみなかった。 

 受験小説では 「国語入試問題必勝法」(清水義範)というそれっぽい小説がある。 警告するが、「参考書」と勘違いしてこれを読んではいけない。

No title

 しかし 漫画とか読んでいると 「勉強しすぎて心配」「たまには息抜き」とかいう家庭が出てくるが、本当かいな。

 オラが知っている限り(サンプル数4 オラと兄とオラのアホ息子2人) それはファンタジーだ。

 願わくば「勉強しすぎて心配」ってオラも思ってみたいニャ、 なあアホ息子よ。

No title

  昨日、叡王戦という将棋の新興タイトル戦があった。 1日に2局指す、というハードスケジュールだ。

 その2局目は、タイトル戦といえないようなひどい将棋だった。双方悪手の連続。 1日に2局なんてそりゃ無理だよ。

 と、ふと連想したのが「午後入試」だ。

 午後しか受けない、というなら何も問題ない。
しかし2月1日の午前に全力投球して、午後にまた受験というのはあまりにハードだ。

 まあ受けるも受けないも個人の自由、ではあるが。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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