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刑事コロンボ最高傑作は、みんなの心の中にある

さて、先日『ベルリン・天使の詩』の録画DVDを発掘。
以前テレビでやっていたのを録画したまま、地層の奥深くに眠っていたものが、地殻変動で地表に出てきたもの。
折角だから見てみるかと、しばし観劇。懐かしいなあ、ピーター・フォークがピーター・フォーク役で出てくるんだよなあ
それでベルリンの子供たちが「コロンボだ!コロンボだ!」って。
というわけで、『刑事コロンボ』のお話。

<inter-edu再録シリーズ>
「コロンボの最高傑作は何か?」
『殺人処方箋』…栄えある第1作。ピーター・フォークが若い!
『構想の死角』…スピルバーグ監督!
『二枚のドガの絵』…ラストのすごい切れ味!
『溶ける糸』…ミスター・スポック!ラストが洒落てる。
『別れのワイン』…ファン投票したら多分1位!

俺の推すコロンボ最高傑作は『忘れられたスター』。ちょっと地味かな。
あらすじは、カムバックを計る女優グレースが、それを許さない旦那を殺す話。
何かありきたりだよね。でもね…

さて、ここからはネタバレになるから、嫌な人は*****で区切られている箇所は読まないでくれよ。

**********
この作品は、コロンボが敗北する話なんだ。
コロンボの得意技は、犯人に精神的な揺さぶりをかけて、自らボロを出させる操作法だが、今回の犯人にはこの方法は効かない。
何故か? 
実はグレースは脳の病気を患っていて、記憶がどんどん消滅しているからだ。(旦那がグレースの復帰を許さない理由もそこにあった。)
だからコロンボが揺さぶりをかけても、殺人自体を覚えていないからボロを出しようがない。
このドラマには、もう一人重要な人物が登場する。グレースの役者としての相棒であり、よき理解者であり、そしてグレースを心ひそかに思い続ける騎士、ネッドである。
ネッドはコロンボの揺さぶりがグレースに仕掛けられているのを知り、またグレースの犯罪を知り、そしてグレースの命があと2ヶ月ももたないことも知った。
ラストシーン、コロンボが最後の揺さぶりを仕掛けると、グレースが怒り出す。
「この家の誰がヘンリー(旦那の名前)を殺したって言うの!?」
コロンボがグレースの名前を言うより早く、ネッドがさえぎる。
「もうたくさんだ。私がヘンリーを殺した」
驚くグレース、そしてコロンボ。
「嘘、嘘、そんなの嘘よ」
「君のためだ。ヘンリーが君のカムバックを邪魔したから殺したんだ」
「ああ、あなたなしじゃ、私は何もできない。あなたが帰ってくるまで、私はカムバックしないわ」
泣きじゃくるグレース。コロンボは冷ややかにネッドに言う。
「あんたの自白なんて、すぐに引っくり返せますよ」
ネッドは連行のための支度をしながら
「頑張ってみせる。ふた月は」
コロンボは言葉をなくし、しばらくうつむいた後
「そう、そうれがいいね」
**********

これを観たのは高校の頃。観終えたあと、しばらく声が出なかったね
ネッドのような「いい男」になりたいって思ったな。
なれたかって? 自信ないなあ。

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コメント

No title

ふふふ。コロンボですか。

私なら・・・ 遠い記憶ですが・・
なにを選ぶかなあ。

ベストは難しい。
 ドガもいいし 溶ける糸もいいなあ。
 びっくりしたのは、「意識の下の映像」かなあ。
 しばらく映画館行っても 右上とかのマークばかり見ていた。(ロールチェンジのマーク)
 
ただ、「女性が犯人」のものはなんとなく面白くなかった記憶があります。 

 今、99.9 という弁護士のドラマが視聴率を取っていますが、(私は日本のドラマなんて見ない。 鬼嫁と子供が見ているんです) 横で見ていると コロンボへの
よく言えば オマージュ。
悪く言えば パクリ を感じます。
 犯人を引っ掛ける手法がコロンボに似ている。

Re: No title

ドラマと言えば、この間までNHK-BSでやっていた、若かりし頃のモース警部のドラマを見てました。
なかなかいい出来でした。

No title

ジャーナルさんはミステリーが本当にお好きなのですね。私は読んだことがなかったので、そんなに好きな理由が今ひとつピンと来なかったのです。
ですが、この間こんなふうに言っている人がいたのです。


ところで、なぜミステリーなのか。国語の教員なら、もっと高尚?な文学でもと思う人もいるかと思います。そんな皆さんに一言いいたい。

「ミステリーは論理と感情を理解するのに最適な本である」と。


少し意外でした。ジャーナルさんならどんな風に魅力を伝えますか。

No title

 実は私もミステリ 大好きです。
ただ、 ジャーナルさんと違うらしいことは
私は「本格推理」はあまり読まないこと。

 警察小説、ハードボイルド、冒険小説、スパイ小説、エンタメ一般はたくさん読みますが・・・
(ちなみに ハルビンカフェ、というのは打海文三さんというミステリ作家の代表作です。知る人ぞ知る、みたいなマニアックな作家ですが)

さて、ミステリの魅力とは??? ふふふ

No title

ふふふ…
その先が知りたいですね。
何に魅力を感じるのか。それで大まかな人柄って想像つくじゃないですか。
この先生は生徒に人気があると子供から聞いていたので、そのあとにこの記事を読んだのですが、なるほどと思いました。

前出の先生が紹介した作家に、
アガサ・クリスティ、エラリー・クイーン、レイモンド・チャンドラー、
貴志祐介、東野圭吾などが挙がっていました。いかかでしょうか。

No title

ふふふ の後ですか・・
まあ、専門的なことはジャーナルさんに任せて適当に言うと・・

 ミステリといっても小説ですから・・

○モチーフ テーマ (例えば社会問題とか・・)
○人間ドラマ(嫉妬とか 男女関係とか)
○主人公などの魅力
○全体のストーリー(ドラマ)
○レトリック(文体)

 などが基本であることには変わりはありません。
ここに加え、例えば本格ミステリなら「トリック」の意外さ、それを解き明かす探偵の推理、捜査過程などの要素が加わります。

 更に言えば「空気感」と言うか 小説の中に「現場の色や温度 湿度 世界観」を感じられれば 作家も一流といっていいのではないでしょうか。

 クリスティは ミステリの女王と言うだけあって特に探偵の描き方のうまさと犯人当てパズルの要素が強い。
 フェアなミステリ=探偵が得られる情報と同じ情報が読者にも与えられる。探偵と一緒に読者も推理できるわけです。(私は読みながら推理はしませんが)

 ただ、本格というのは切ないもので人間が考えられるトリックなんて限界がある。そしてあまりに荒唐無稽な実現不可能なトリックだと読後感が悪い。
(そんなのあり得ねえよ、って感じ)
 ということで、本格の作家というのは年々「新しいものをうみだす苦しさ」が増していくと思います。
 
 ということもあって 初期の頃には本格が多かったミステリの世界も次第に本格以外のジャンルが人気となっていった。

 チャンドラーの登場は劇的だったと思います。
 このひとの魅力は「レトリック」でしょう。
「タフでなければ生きられない 優しくなければ生きる資格がない」 で有名ですが、 
 登場人物のセリフと 文体がとても洗練されている。
 アメリカなどでは、チャンドラーは「純文学」の扱いで 大学の文学部などで盛んに研究されていると聞きました。村上春樹さんが大のチャンドラーファンで影響を受けたことはよく知られています。

 と・・・ ここまで書いたら時間がなくなってきました。続きは また・・・  (と 誰でも書ける内容を書いて先送り)

No title

ミステリの魅力は後日に回して、余談ですが・・

私がミステリを狂ったように読んでいたのは2004年くらいまで。 その後はあまり読まなくなりました。
 2004年に何があったか?

 もうお分かりでしょう。 結婚なんぞしてしまったのです。 結婚は人生の墓場と言いますが、「文化的生活の墓場」であることは言えると思います。
 読書量が激減。好きだった世界中の美術館巡りも激減。映画鑑賞も激減。
 増えたのは家事育児。
 私は トイレ掃除と 買い物 ご飯作りを担当しているので、頭の中は毎日「夕食何を作るか」でいっぱいです。おまけにアホ息子が市川なんていう「給食のない学校」に入りやがるもんだから 毎朝5時に起きてお弁当作っています。(作り置きしたものを オーブンレンジで焼くだけだけどね)

 実は私は 「千葉中入らない?いい学校だよ」(給食がある) 「東邦大東邦入らない?いい学校だよ」(学食がある)

 と一生懸命 アホ息子を誘導したのですが
聞いてもらえなかった。(涙)

 おまけに カフェテリアがある渋幕は落ちやがった(涙)

 ま、仕方ない。人生の試練だと思って 6年間弁当作るか。

No title

 よく考えたら個々の作家を論評しても意味ないですね。作家の紹介はやめよう。

「ミステリの魅力」
 今は、ミステリというジャンルの解釈は曖昧で、
必ずしも本格ミステリだけをミステリというわけではありません。
 犯罪小説、警察小説を始め、日常の謎とか、とにかく「謎」があればミステリと言っていいようです。
 そう考えると「謎」がない小説の方が珍しく、今では エンターテインメント一般を「ミステリ」と言ったりします。(ドストエフスキーなども解釈によってはミステリと言えるようです)

 さて、私の場合、警察小説は好きで読みます。なぜ犯罪小説が面白いか?という問いには一般的に「犯罪には人間の極端な一面 醜い一面が如実に出るから」だと言われているようです。

 次に「世界を広げることができる」
薀蓄ミステリですね。
 例えば、歴史を勉強するにしても教科書よりは歴史小説の方が面白い。 それと同じで、民族紛争、国際問題なども それらをモチーフにしたミステリの方が面白く読めて頭に入ってきます。
 「砂のクロニクル」という民族問題を扱った小説がありましたが、これなんか読むとクルド問題がよくわかる。
 外国旅行する前にはそこを舞台にした小説を読んだりします。

 あとは、「作家の世界観」にどっぷりハマる幸福でしょうか。
 北村薫「六の宮の姫君」
 打海文三「ハルビンカフェ」
 などは 読み終わったあと、しばらく動けなかった。

 というわけで結論

「ミステリーは論理と感情を理解するのに最適な本である」
私はこの真偽は よくわかりません。 そうかなあ?という感じ。  ジャーナルさんに任せます。

どこが好きと訊かれれば

好きな女に、どこが好き?と訊かれれば、「お前の眼が好きだよ」「口もとのえくぼが好きだよ」「肩のラインが好きだよ」とは言えるわけです。
でも、じゃあそれがなかったら好きじゃなくなるのかと問われれば、そんなことはないわけで。
それで結局、「お前のことが好きだよ」と言わざるを得なくなる。

ミステリーもそれと同じじゃないかな。(どこが?)

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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