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映像授業へGO!

ここ数週間、授業動画をやたらと見せられている。
「見せられている」と書いているように、見たくて見ているわけじゃない。仕事だ。

※「映像授業」と「ネット授業」という2つの言語は、サービスの提供方法によって使い分けるべきかもしれませんが、今回は一緒くたにしています。なぜならメンドイから。

塾や予備校で授業がおしなべて休講になり、その分を映像授業で補填しようというもの。
この騒ぎより前から映像授業を売り物にしているところは、俺なんかにお声はかからない。
「キャー、どうする?どうする?」と大慌ての方々が、どこかで弊社の話を聞きつけたか、俺がばらまいた名刺から連絡をくれたのである。
ありがたい。

さて塾の映像授業も大きく分けて2つある。
1つはそれ自体を売り物にしようというもの。いい機会だから業態を変えちゃえ、ということ。
無論全てを映像にふるのは危険だから、新型コロナが終息したら、ライブ授業と映像授業の二本立てで営業しようという腹だ。

2つめはあくまで補助的に映像授業を使おうというもの。
通常授業は5月以降に振り替えるけど、それまではこの映像授業を見て課題をすすめてください、という趣旨だ。

まあこの2つめで考えているところだって、一皮むけば「売り物にしたい」という気持ちはある。
ある、というより、ないようじゃ経営センスがなさ過ぎる。

さて端から売り物にしたいという方は、ざっとこれからのレールをひいて、その先はその道のプロに任せる。
勿論すこしばかり紹介料はいただく(ほんの少しだってば!)。

売り物にしない場合はそこまで費用はかけられないので、最初から最後まで俺が見ることになる(トホホ)。
で、気がついたことがいくつか。

以前から話に聞いていたが、ライブ授業と映像授業とでは間の取り方がまるで違う。
細かく言うと長くなるので簡単に書くと、ライブ授業と同じ感覚で間を取っていると、映像授業では「間伸び」するのだ。
これは空間の問題なのかもしれない。
ライブ授業では自分の言った言葉が生徒に染み渡る時間を意識しているのに対して、映像授業はそんなもの関係ない、ということかもしれない。

プロの芸人もそうなのかな?
舞台での「間」と、収録の「間」は違うのかな?

ところが実のことを言えば、そんな「間」が問題になる授業はほとんどなく、ことごとくそれ以前のことが問題になっているのであった。

・音が割れる、雑音を拾う。
  →マイクを買ってこい。数万円でハイエンドなモノが買えるぞ。

・照明が暗い。
  →照明を買ってこい。

・テキストを見て授業をしている。
  →画面を見ろ。カメラの後ろにカンペを用意しておけ。

・もさもさと黒板に書いている。
  →プレート型の磁石を使え。1秒も無駄に使うな。どうしても板書の過程を見せたいならその理由を視聴者に明示せよ。

そしてとにかく、話しかけろ話しかけろ話しかけろ。

それにしても無料の映像授業は随分充実している。
授業内容のレベルの高さだけじゃなく、編集に「妙味」があり、見ていて飽きない、楽しい。

じゃあ映像授業なんて売り物にならない、と考えがちだが、実は無料の動画にはちょっと落とし穴があってね。
これに関しては稿を改めてまた後日。

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コメント

このブログのコメント欄でむかし白鳥座さんに数学の映像授業サイトを教えてもらいましたが、あれは面白かったです。
あのサイトの授業は過去問演習の形をとっていたため、インプット(知識習得)はほどほどで、アウトプット(答案の作成指南)の面が強かったので、講師がどんどん答えを板書し、板書しながらずっと話しかけているスタイルでした。

インプットに重きを置く授業でしたら、講師が黙って板書をする時間は無駄でしょうね。
さらに言えば、映像授業だと受講者側もノートを取る時間は無駄かもしれない。ノートを取らなくても、後から映像を見返せばよいのだから。

私が受講者側として映像授業を活用するとしたら、次のようにすると思います。
■インプット系(知識獲得系)の授業は、1.3~1.5倍速でノートを取らずに凝視する。
■アウトプット系(問題演習系)の授業は、まず設問のところで映像を止めて自分なりに解答を考え、つまったら映像を進めていきヒントになりそうなところが出てきたらまたそこで映像を止めて、そのヒントを参考に解答を考え、ということを繰り返す。

私にとって映像授業の妙味は、倍速と一時停止ができることと、繰り返し見られることです。

※繰り返し見るといっても、たくさんの映像授業をいちいち見返すのは時間の無駄だし、自分にとって必要な箇所を後から探すのは面倒なので、自分が必要な映像部分だけを抜き出して「マイ映像」を編集することができるとなおよい(例えば、映像授業①の3分15秒~7分32秒の部分と映像授業②の4分42秒~8分20秒の部分を切り出して一つの映像にまとめるとか)。試験前にその「マイ映像」を2倍速で見直せばよいので。
欲しがりすぎかしら。

No title

 映像授業は大変便利だ。
 今の時代は、ネットに無料で転がっている。
無料であのレベルなんだから有料の授業はさぞかし素晴らしいものだろうと推測できる。(本当か?)

 実はオラも映像授業に関与したことがある。
 はるか昔だ。 
 某 帝国大学が留学生 受け入れを進めた時、外国からくる留学生が、あまりに数学ができなくて困っていたのだ。
 で、入学が決まった留学生が日本に来るまでに学習できる教材を作るのを手伝ったのだ。

 詳細は省くが、面白かった。

※ちなみに教科は「数学」 言語は「英語」だ。
 英語で数学の授業をする教材だ。
 オラの偏差値25の英語力で作ったのだ。ほほほ。


 それとは別に アホ息子2号の受験の時に映像授業を大いに利用した。
 例えばメモリーチェックの新規単元をやる前に、映像授業を見せるのだ。 オラはそれを横から見ている。 自分で教えなくていいので楽チンだ。

 つまり、映像授業とテキストがあれば、「ペースメーカー」が横にいるだけで授業が進められるのだ。

 自分一人で勉強できる学力とやる気があればペースメーカーなんぞ不要だ。 というかそのレベルであれば映像授業だって不要かもしれない。

 そのレベルでないから、「映像」と「ペースメーカー」が必要になるのである。

※映像授業のペースメーカーって仕事なら オラ、今でもできるかな。 コロナでクビになったらペースメーカーやろうかな。 中学受験から大学受験まで、理系ならなんとかなるだろう。  
 

教育界に迫るデジタライゼーション

東京出前大学の勃興を待つまでもなく、今般の新型コロナウィルスの蔓延は教育界に即時のデジタライゼーションを迫っています。

授業のオンライン配信だけでなく、双方向のコミュニケーション、試験とその採点、フィードバック、成績評価、等々、教育をデジタル空間で実施、サポートできなければ、生徒に無為な時間を過ごさせる事となってしまいます。

これまでの通信添削の前提となっていた紙の郵送を介したコミュニケーションでは、即時性に欠けます。有能な教師・講師とのネットを介したライブのコミュニケーションと、良質なデジタルコンテンツを適切に組み合わせれば、従来型の生身の授業を凌駕する可能性も有ります。

今後教育界には、大規模な地殻変動が生じるように思います。

IT後進国

今回の件を通してわかったのは、まあうすうす気がついてたけど、日本はIT後進国なのだな、ということ。

オフィスワークなんて、ほとんどテレワークでいいのになあ。
それと学校の授業。オンラインで何か問題あるのか?

(といいたいところだが、インフラがね…)

見てみたい映像授業

>※ちなみに教科は「数学」 言語は「英語」だ。
> 英語で数学の授業をする教材だ。
> オラの偏差値25の英語力で作ったのだ。ほほほ。

うおおお、凄い見てみたいぞ!

デジタル化の行方

>オフィスワークなんて、ほとんどテレワークでいいのになあ。
>それと学校の授業。オンラインで何か問題あるのか?

オフィスワークは大半がテレワークで完結しますが、ロングさんのおっしゃる通り、日本の企業は皆さんご存知の超有名企業群ですら、デジタル化が致命的に後れています。

私は今週は完全に在宅勤務で一度もオフィスに出社しませんでしたが、仕事の生産性という点では特に支障は有りませんでした。飲み会が無いので寂しい反面、空き時間でどんどんウォーキングをしてヘルシーな感じです。

授業に関しては、塾は完全にデジタル化出来そうですが、学校は(特に中高は)難しそうですね。物理的空間を共有せずに、その学校の生徒としてのアイデンティティを醸成出来るのか?

しかし、そういう考え方自体が、アナログなのかも知れません。

陸宿借さんへ

>物理的空間を共有せずに、その学校の生徒としてのアイデンティティを醸成出来るのか?

デジタルスクールの行く末は、おそらく予備校なのでは?

最終学歴が一番大事!
なあんておっしゃってるマダムたちにはピッタリじゃないかな。

>物理的空間を共有せずに、その学校の生徒としてのアイデンティティを醸成出来るのか?

授業はオンラインでもよいかもしれませんが、
運動会の棒倒しはできませんし、
文化祭の男子校名物ミスコンで「おまえガーターベルト着けてきたのかよ。というかどこで手に入れたんだそれ。俺にも貸してくれ」的な定番のくだりを楽しむこともできませんしね。

No title

千葉市は 千葉テレビの副チャンネルを使用して小中学校向けの授業をやるらしい。

いいね。

なんのかんの言ってもテレビには、「同時に何百万 何千万が見ても回線がダウンしない」という、とても優れた特徴がある。

※CMは入るのだろうか・・
 ゲームのCMが入ったりして・・まさかね。

 塾とか予備校のCM?

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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