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大人になっても怖くて夜中にトイレに行けなくなる人は幸せである

三津田信三というのは、なかなか興味深い作家です。
そもそもはホラーが得意な作家のようですが、非常にミステリセンスが高く、ミステリの傑作をいくつも書いています。
代表作は「首無の如き祟るもの」でしょうが、個人的にはシリーズ第1作の「厭魅の如き憑くもの」を推します。

田舎のわりに山間のせいで見通しのよくないあぜ道。ひょいと曲がれば人間が隠れてしまう。そんな緩い制限の中での人間消失。
真相も意外でしたが、なにしろこの作品はシリーズの他の作品と違って、誰一人として「安牌」がいない
どういうことかと言うと、他の作品は何と言っても「あの人」だけは疑わずにすみますが、「厭魅の如き憑くもの」は第1作ですから、そのお約束事が通じない。
ギリギリした緊張感で読み進めました。

「忌館 ホラー作家の棲む家」というのは案外評判がよくないのですが、好きだなあ、このオカルト的サスペンス。
なにしろ最後の1ページに、とんでもない台詞がぽろっと入ってくる。三津田信三のセンス・オブ・ワンダーを感じます。
そして「作者不詳 ミステリ作家の読む本」も捨て難い。全編オカルトですが、ミステリマインドがやたらに溢れています。
本格ミステリとして読んでも一級品です。
尤も友人に薦めたら「この年になって、怖くてトイレに行けなくなるとは…」とこぼされましたので、まあ、そういうのが好きな人専用です。

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コメント

No title

私は昔 ミステリ関係の仕事をしていたことがあって三津田さんにインタビューしたことがあります。
私は ホラーがあまり・・・得意でない・・苦手・・なので
その時も「仕事で」読んだのですが怖かった。

Re: No title

> 私は昔 ミステリ関係の仕事をしていたことがあって三津田さんにインタビューしたことがあります。

ふぇーーーー、羨ましいよぅ

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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