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ノーベル経済学賞から教育を考える←大ゲサwww

先日みうらじゅんの週刊文春でのエッセイについて書いたので(「みうらじゅんと和田誠」(2020/03/17))、今回も週刊文春繋がりです。
今回は池上彰のエッセイ「池上彰のそこからですか?」。3か月ほど前のもので、お題は「今年のノーベル経済学賞は?」です。

2019年のノーベル経済学賞は効果的な国際援助について研究したお三方に授与されたそうだが、このエッセイに面白い実験結果が2つ載っている。
それを紹介しましょう。

●マラリア対策に配るのは「お金」?「蚊帳」?
前提として全員には配れません。予算の関係上、一部の人にしか配れないんです。
蚊帳を配った方が良いような気がしますが、一部の人に無料配布すると、その周辺の人は自分も貰えるのを期待して購入を控えるかもしれない。
さて、どっちが効果的か。

●教育の重要性を知らせるのは「教員」?「お手本」?
マダガスカルでは教育の重要性を親たちにわかってもらうために、二通りの方法を実施してみた。
一つは教師が資料を使いながら教育の利益を話す。もう一つは勉強したおかげで成功した「お手本」を学校に招いて、話してもらう。
さて、どっちが効果的か。

ここでみなさんにシンキングタイム。
まあ1分ぐらいは考えてみてください。
直感でもいいですが、理屈を組み立てたほうが話は膨らみます。
ちなみに上記の池上氏のエッセイ中の引用元ネタは『貧困と闘う知』(エステル・デュフロ)です。


それでは答え合わせといきましょう。
まずはマラリアですが、これは蚊帳を配った方が効果的だったそうです。
隣人や友人が蚊帳を無料配布されたら、自分も購入してみようか、という気持ちになりやすいんだって。
無料サンプルを配るのと同じ理屈かな。

次にマダガスカルの教育の話ですが、これは教師の話の方が効果的だったそうです。
「お手本」の場合、親たちは「教育は成功するか失敗するか宝くじのようなもの」という印象を与えてしまったそうな。
おやおや、学校説明会などで「お手本」をよんでる学校は考え直しかな。


かくの如く、経済は人間の心理と密接に関係している。
というか、現実に起きている事象から「おそらく人間はこう考えて、こう判断しているのだろう」と推測しているのだろう。
人間のことなのによくわからないなんて、ちょっと不思議だね。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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