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みうらじゅんと和田誠

昨年とある雑誌のみうらじゅん氏のコラムで、こんな話を読んだ。

上京してできた恋人が「うちの隣に和田誠が住んでいる」というので、みうら氏は和田氏に会ってみたいと思うようになった。
若い頃のみうら氏は和田誠に強く影響を受けていたらしい。
(あ、和田誠の話だから「週刊文春」だな。ならばコラムのタイトルは「人生エロエロ」だ)

ある日、その恋人の家でのパーティでみうら氏が他の客と喧嘩になり、ぼかすか殴られて、外に出て大泣きしたことがあった。
その時、恋人がいろいろ慰めてくれたらしいが、その際に「みうら君、その凭れている塀、和田誠さんの家の塀だよ」。

いい話だ。
人生の失敗事と憧れのスターの息吹が、陸続きでひとつの世界に収まっている。
大学入試で隣に座ったのが皇太子殿下だったような、そんな趣がある。
(参照記事「ライバルに火をつけてはいけない~俺と殿下とタヌキ顔の女の子」(2019/02/26))

ところがこの話には続きがある。
後年、みうら氏は和田氏と会うことがあり、何十年も前のその話をした。
すると和田氏はひと言、「そんなところに住んだことないよ」。

最後にすべてがひっくり返るというのはミステリーの常套手段だが、エッセイでもそれは充分可能な技術である。

文春表紙

※ところで週刊文春は、いつまで和田誠の絵を表紙に使うのだろうか。
俺は和田誠の絵が好きなのでそのままでもいいのだが、ここはひとつ新たな才能を発掘してもよかろうと思う。
まあ、みうらじゅんはビミョーだが。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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