FC2ブログ

記事一覧

野村克也による野球の再定義

去る2月11日、野村克也氏が亡くなった。
40年以上も野球を観てきた者としては、彼の存在はあまりにも大きい。
だから彼についてはうまく書ける自信はない。ただ言えるのは、野村克也は「言葉によって野球を再定義した男だ」。

野村克也は野球をいっきに近代化させた男として有名だ。
たとえば配球によって打者を打ち取ったり、投手にクイックモーションをさせて盗塁を封じたりするなど、力と力の勝負という時代から、頭脳や技や作戦を駆使して戦いに勝つという、現代の野球を具現化させた。

野村克也

……ところが、実のところは怪しい。
たとえば配球だが、野村以前の捕手が配球に気を遣わなかったなどということはない。
プロ野球どころか、リーグ戦を実施している大学野球だって、強打者に対しては配球を組み立てて抑え込もうとしていた。
クイックモーションに関しては諸説ありすぎて、誰が日本で最初にやったかわからないぐらいだ。

じゃあ野村の功績は色褪せるのか言えば、そうではない。
先に書いたように彼は「言葉によって野球を再定義した男だ」。

「配球で強打者を沈黙させた」となれば、「そうか、配球が重要なのか」となる。
それが投手のコントロールの精度向上、打者のレベルアップにもつながる。
また、どうやって打たれたか、抑えたかなどが伏線として次回に生きていく。
「クイックモーションで盗塁を阻止した」となれば、それまでは盗塁阻止は捕手の責任だったものが、バッテリーの連係プレイになる。
そうして野村の言葉で、野球はどんどんネットワーク化されていったのだ。

これは南海監督時代の「弱者の戦い方」や、ヤクルト監督時代の「ID野球」と同じである。
言ってる中身など三流品だが、キャッチーな言葉によって相手にメッセージを届け、そして競技全体をバージョンアップさせていく。
これが野村克也の功績だ。

次代の野村克也はすでにたくさんいる。
それは落合博満であり、原辰徳であり、里崎智也であろう。
彼らは言葉によって野球を再定義する力のあるプレゼンターだ。

思えば野村は素晴らしいキャッチャーだったが、キャチャーは育てられなかった。
また素晴らしい監督だったが、監督も育てられなかった。
しかし、後継者が育てられなかったわけではなかったのだ。

スポンサーサイト



コメント

野村は、ねえ。ID野球がなんたらとか言ってるくせに、伊藤智仁を酷使して潰しちゃってるからねえ。
ま、野村の問題というより、日本のプロ野球の問題かも知らんけど。メジャーに行ってればなあ。

言行不一致

フフフフ、野村克也の神髄は言行不一致ですよ。

「常識を疑うことが大切だ」と書いた次のページで、「外野手出身に名監督はいない」なんて書く人ですからね。

古井由吉さんの思い出

古井由吉さんも亡くなったか。
ラム肉、ご馳走になったなあ。

『信は万物の基を成す 』というのは私がいつも愚息に言っている言葉でもあります。テストでのミスは自分が悔しい思いをするだけだけれど、仕事のでのミスは他の人にも迷惑をかけるし信用失墜に繋がる。ミスを軽くみてはいけない。ミスをしないためにはどうすべきか、自分なりに工夫しなさい。・・・あとは放置・・・家計に直結する自分の成績の方が大事ですから(^^;
 

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

最新コメント

最新コメント