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こいつは紛れもない、スーパースター~センスの塊『セトウツミ』

以前「そういえばドラマを見なくなった」(2019/10/25)という記事を書いたが、そんな記事を書いておきながら、「そうだあのドラマを見てたよなあ」と思い出した番組があった。
『セトウツミ』というドラマで、2017年の10月から12月にテレビ東京で日曜深夜に放送された。

セトウツミ

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この写真の右側が瀬戸で、左側が内海です。

このドラマは瀬戸と内海という二人の男子高校生が、川べりに座って他愛のないお喋りをするだけのドラマである。
ゆるーい作りのドラマだが、センスのあるドラマだった。
ところがこのドラマは最後の2回で大きく趣旨がかわり、俺の魂を激しく揺さぶった。
まあ、いまさらDVD借りて観ようという人はいないでしょうが、一応ネタバレになるので、後で観るという人は*****で区切られている箇所は読まないようにお願いします。

*****

最後の2回で明らかになるのは、内海による家族殺害計画である。
長年両親から精神的な虐待を受けていた内海は、時限発火装置によって火事を起こし、両親と姉を殺害しようとする。
しかし計画はとん挫し、内海は父親から退学を言い渡される。
その危機を救ったのが瀬戸だった。
瀬戸は内海の姉を仲間に引き入れ、内海にある言葉を父親に言うように迫る。
そして内海は父親に言い放つ。
「…辞めへんから、絶対に俺はこの高校を卒業するから」

絶妙なタイミングで助けに来た瀬戸を、内海は
「瀬戸が犯行計画に気付いていたとは思えない」
「こいつは無自覚に無意識に偶然人を救う…」
と思うが、次の瞬間、すべてが反転する。
それは瀬戸が片思いの女の子に送る恋文を書いたメモ帳を見た時だ。
(瀬戸は内海に清書を頼んでいたので、メモ帳は内海のポケットにあった)
そこには縦読みで
「2月19日コの川でおれがお前をたすけニ行く」

今回のタイトルは、この時の内海の唖然として漏らした言葉からとっている。

*****

ちなみにこのドラマは原作がある。別冊少年チャンピオンに連載されていた漫画だ。
先日この漫画の方も読んだが、やっぱり面白い。
爆笑するのではなく、思わず笑ってしまうという「笑い」がそこかしこに仕掛けてある。
このブログ的な表現をするなら、「偏差値の高い」笑いだ。

漫画を読んで、ああ、このシーンは素晴らしい、と感じ入った場面があった。
最終回、サブキャラのひとりである田中真二が、夜、いつも瀬戸と内海が座っていた川べりの階段に腰かけている。
この田中真二というのは瀬戸と内海の同級生だが、いつも孤独を恐れ孤立してしまっている。
そこに同じサブキャラ同級生の蒲生が通りがかる。

蒲生「ひとりで寂しいじゃろ」
田中「別に…元々ひとりやったし 友達とか群れるの嫌いなタイプやし」
蒲生「じゃあ瀬戸と内海に出会えて救われたな」
田中「バカにすんなや あいつらおらんかっても関係ないねん 俺のこと蔑みやがって 俺 前から蒲生のこと嫌…」
蒲生「ワシもじゃ」
田中「じゃあほっとけや」


これに対する蒲生のひと言は画像でご紹介。

ワシもじゃ

結局瀬戸と内海のふたりは別々の道を歩くことになる。
しかし彼らのどうでもいいような時間が、ある種の人間を救ってきた。
そして別々の道を歩いていても、ふたりは相変わらずタッグを組んでいる。

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コメント

私はこのドラマも漫画も見たことがないので的外れなことを言ってしまうかもしれませんが、友人の言動というものは、その友人自身も意図しない形で他者(わたし)に少なからぬ影響を与えることがありますね。

他愛のない、どうでもいいような瞬間に放たれた友人の言葉が、私の心にずっとひっかかり、私の意思決定の指針になったり、人生の羅針盤になったりする。

先日、新しい仕事を始めることとなった後輩と話をしました。
その後輩は、新しい仕事を始めようと決心するに際して、むかし私が彼と飲んだときに私が発した言葉がその決心を後押ししたのだと言いました。その後輩はその時の私の言葉をメモに残していたとのこと。
逆に、言葉を発した当人である私は、その言葉をまったく覚えていませんでした。

メッセージの伝達は、誠に不可思議な経路をたどるものだと思いました。
人生の岐路に立つ標識は、いつどこに立っているのかわかったものではありません。

No title

>友人の言動というものは

 オラ、以前書いた通り、仙台で自堕落な浪人生活を送っていた。 予備校にも行かず毎日起きて大数の学力コンテスト解くだけの生活だ。
「苦手教科は捨てる。 数学物理で勝負」と豪語していた。

 10月頃だったか? 
 東北大に入った友人が見るに見かねてオラに忠告した。 「お前くらい数学できる奴は理系にはゴロゴロいる。数学で勝負なんて幻想だ。英語をやれ。その悲惨な英語を底上げする方がはるかに簡単だ」

 で、何と オラに宿題を出したのだ。
「2週間で 『構文150』全部丸暗記しろ。 日本語から英語が書けるように丸暗記するんだ。いいか、テストするからな

(※構文150というのは英語の参考書。 150種類の重要構文が解説してある。 150種類だが、1種類につき数パターンの英文があるので 実際には500くらいの構文が載っている)

 で、オラはその500くらいの構文を丸暗記した。
 
 そしたら理科大の入試で、面白いように穴埋め、並び替えが解けた。スイスイ解けたのだ。

 持つべきものは友である。
 彼の宿題がなかったらおそらく2浪していただろう。
(オラは理科大より下の学校は受けなかった)

 で、一昨日 同窓会でその話をしたら その友人は
「そんなこと言った? 全然覚えていない。 そんな偉そうなこと言ったんだ。 悪い悪い」

 だそうな。 まるで記憶にないそうだ。 ほほほ。
 まあそんなもんかもしれない。

※ちなみに友人によるテストは行われなった

何もかも忘れられてしまう

以前、ばったりと中高時代の友人に会ったことがあり、「おー、○○じゃないか、久しぶり」。
ところが向こうはキョトンとしている。
「あれ、○○…さんじゃない?」
「いえ、○○ですけど…」
「××高校の」
「ええ、××高校出身です」
「なあんだ、やっぱり○○じゃないか。俺だよジャーナル・ギャップだよ」
「いえ、ちょっと、わかんないです」

かなりショックでしたよ。
随分一緒に遊んだんですよ。そいつの初デートのお膳立てだってしてあげたし。

以上、こっちがあれだけしてあげたのに向こうは何も憶えていない、の巻でした。
それにしても名前すら忘れられているとは…

No title

アホ息子が「3年A組」の再放送を見ていたので、横で見てしまったぜい。

 で、思わず感動してしまったぜい。
 泣いてしまったぜい。

「え? あの程度のドラマで泣くの?」

 と思われたでしょう。

 オラは実は大変 涙もろい。 おそらく日本一だと思う。 だから大抵のドラマで泣ける。 安上がりな涙なのだ。

 このドラマ、宣伝を見て「興味ない」と思っていたが テーマは真面目なのね。 ラストの先生の授業は見入ってしまいました。

※よくよく考えるとストーリーは破綻していると思うが、オラはそういう細けーことは ドラマに問わない。 まあ多少の破綻や御都合主義もええんでないの? という立場だ。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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