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早慶の合格者数なんて当てにはならない、のか?

今回は先日の記事「明治VS.法政 女子高生をかき集めろ!」(2019/10/09)の最後に

>さてこうしたランキングの順位をああだこうだ言ったりするのも楽しいが、この表には他にも「おもしろポイント」がある。
>たとえば早稲田や慶應の数字。続きはまた後日。チャオ。


の続き。

「早稲田や慶應の数字」とは、それぞれの併願率のことだ。
早稲田の併願率218%に対して慶應は147%。
これはセンター利用などもあるから早稲田の方が併願率が高くなっているのだと思うが、実は重要なのは、早稲田でも1人あたり2.18学部しか受験していない。慶應ともなると1人あたり1.47学部しか受験していない、ということだ。

つまり、だ。
「早慶の合格者数なんて当てにはならない。1人で3つも4つも合格しているのだから」という台詞のむなしさが、よくわかろうかというものだ。
そりゃあ中には1人で3つも4つも合格している猛者もいるだろうが、現実には早稲田2.18学部/人、慶應1.47学部/人なわけだ。
それも受験者数でこれなのだから、3つも4つも受かる奴を基準に考えてはいけない。

高校別に早稲田と慶應の実合格者数の表を作るとこんな感じになる。
これは有名所をピックアップしたのでランキングじゃありません。麻布や開成などは分からずじまいで数字もない。
※数字は「合格者数(実合格者数)」
(参考文献:『週刊朝日』2019.5.3-10 『サンデー毎日』2019.4.21)
下記学校は週刊誌ではなくHPから数字をとりました。
早稲田大:広尾学・雙葉・川和・柏陽・山手・東葛飾・県船橋・市川高・渋谷幕・東邦付・浦一女・県川越・浦和明の星
慶應義塾:お茶附・青山高・桜修館・國久我・広尾学・雙葉・川和・柏陽・サレジオ・山手・東葛飾・県船橋・市川高・渋谷幕・東邦付・浦一女・県川越・浦和明の星

学校名 早稲田大 慶應義塾
お茶附 *29(*26) *23(*20)
筑波附 122(*89) *59(*53)
学芸附 137(*98) 110(100)
青山高 *75(*55) *55(*46)
桜修館 *63(*45) *28(*26)
九段中 *29(*21) *16(*12)
国立高 116(*72) *53(*43)
小石川 *77(*50) *38(*36)
西高校 140(106) *77(*71)
日比谷 174(114) 137(117)
桜蔭高 142(*88) *77(*65)
鴎友女 *78(*60) *49(*41)
吉祥女 *65(*42) *36(*36)
暁星高 *36(*26) *26(*20)
攻玉社 *88(*69) *91(*68)
國久我 *87(*62) *47(*42)
駒東邦 130(*89) 105(*96)
渋谷渋 *99(*75) *77(*74)
頌栄女 123(*71) *66(*53)
城北高 159(104) *87(*74)
女子学 135(*93) *71(*62)
白百合 *40(*26) *33(*33)
世田谷 *86(*61) *78(*53)
桐朋高 111(*80) *78(*70)
豊島岡 146(*92) 103(*87)
広尾学 *39(*30) *38(*31)
雙葉学 *71(*50) *58(*46)
本郷高 *82(*64) *66(*59)
川和高 111(*74) *41(*35)
湘南高 171(114) *70(*66)
柏陽高 *80(*60) *44(*37)
浅野高 171(111) 173(141)
栄光学 *91(*73) *86(*79)
サレジ *67(*54) *56(*42)
逗子開 *48(*43) *46(*42)
聖光学 208(138) 137(120)
洗足学 *87(*64) *72(*62)
山手学 *76(*55) *55(*44)
県千葉 127(*94) *81(*78)
東葛飾 *79(*77) *37(*37)
県船橋 111(*83) *61(*55)
市川高 110(*82) *85(*70)
渋谷幕 171(120) 145(125)
昭秀英 *62(*47) *47(*40)
東邦付 *78(*54) *43(*36)
浦一女 *63(*41) *29(*25)
大宮高 *95(*77) *28(*27)
県川越 *92(*65) *36(*34)
明の星 *31(*27) *27(*23)
開智高 *98(*72) *66(*56)
栄東高 119(*89) *79(*75)

これを見てもわかるように、首都圏の名だたる進学校ですら、一部の学校でしか早稲田や慶應の「合格者数/実合格者数」は1.5に達しない。
「早慶の合格者数なんて当てにはならない。1人で3つも4つも合格しているのだから」は確かにそうかもしれないが、もし3つも4つも合格している奴がいるなら、その陰には10も20もたった1つの合格しか手にできなかった早慶合格者がいるのだ。
(まあ、合格できたなら、それはそれでよしなのだが)

ちなみに「早慶の合格者数なんて当てにはならない」の本当の意味は、大学内併願の話よりも、進学者数の観点からだろう。
実合格者数がどれほどいても、その半数以上が東京一工に抜けてしまうなら、やはり早慶の合格者数を進学校のモノサシに使うのはうまくない。

表の前の但し書きで、いくつかの高校は合格者をHPからひろった旨お断りしていますが、これは実合格者数が合格者数よりも数が多くなってしまうことがあったため。特に慶應でその例が多かった。
『サンデー毎日』2019.4.21号では、まだ慶應の数が出揃っていなかったのか。今年の慶應は追加が多かったのかな?

というわけで、ネタ元が異なるケースがあるので、この表を見て○○の方が●●よりも早稲田が多い少ない、などという比較はしないように。
あくまでこの表は、合格者数と実合格者数の近さを実感してもらうためのものである。

<参考記事>
早稲田と慶應の「進学者数/合格者数」から見えるもの」(2018/09/22)

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コメント

No title

>この表を見て○○の方が●●よりも早稲田が多い少ない、などという比較はしないように。

 と言われつつ人間とは相対的な生き物なのだ。数字があれば必ず比較する。

 早慶といえば昔から 市川 城北 である。
 根拠なしのイメージだけど。

 市川は早慶300名という時代もあったらしい。単なる噂であるが。

 何が言いたいか?
 要するに城北に乗っかった市川のステマである。

No title

 実はオラも文系の人というのは「節操なく 早慶 受けられるだけ全部受ける」もんだと思っていました。

 そうでもないんですね。

 ということは、例えば 経済だったら
 早稲田 政経 経済
 慶応  経済
 上智  経済
 明治  政経 経済

 というように受けるのが一般的、ということなんですね、きっと。  健全だ。

受けられるだけ全部受ける

受けられるだけ全部受けると言えば、理科大もその口かも知れませんね。電気電子系なら、工学部 電気、理工学部 電気電子情報、基礎工 電気電子応用。物理系なら理学部 物理、応用物理、理工学部 物理。なんだか中学受験の難関校の併願校みたいだ。合格/進学者偏差値のギャップも推して知るべし。以上、自虐ネタでございました。

No title

>合格/進学者偏差値のギャップ

理科大生には2種類の人間がいます。 

正規合格者と補欠合格者です。
正規合格とは 掲示板合格ともいいますが、定員ぴったりの合格者。補欠合格は、「補欠合格だよ」と郵送されてくる合格者。(繰り上げではなく、合格発表と同時に郵送されるので実質的には正規も補欠も同じです)

 もちろん首から「正規合格だよ」と下げているわけではないので外見ではわかりません。また確かめるすべはないので自己申告です。

 ただ、優秀な奴がいて「ひょっとして正規合格?」と聞くと「そうだよ」なんて言ったりする。
 理科大の正規合格ってのはとても優秀だ。
 ただ、ほとんどが他の大学に抜けるので 実際に進学するのは一握りしかいない。(と思われる)

 オラ? 
 正規合格なわけねーだろ!

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Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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