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中学受験塾の話から男と女の欲望の話へ

中学受験が高校受験や大学受験と一番違う点は何か?
などと訊かれれば、う~んと少し唸った後で、「塾の重要性」と答えるだろう。

現代において高校受験で開成、日比谷、慶女に塾なしで受かる15歳はいるだろう。
東大や京大に塾なしで受かる18歳もいるに違いない。
しかし桜蔭や筑駒に塾なしで受かる12歳は稀だ。もし身近にいるならば、サインをもらっておいた方がいい。

中学受験では入試問題が学校指導要領から離れすぎている。
だから塾の力なしで上位に受験することは、かなり冒険である。

なに当たり前のことを言っておるのだ、とお叱りの声が聞こえてきそうだが、ここまでのことが当然であるのに、何故か塾の指導に文句を言う保護者が後を絶たない。
それも、面倒を見てくれない、教え方がよくわからない、というクレームならわかるのだが、カリキュラムが遅い(速い)、宿題が多い(少ない)、もっと効率的な学習をしてくれ、スパイラルなんて時代遅れだ……。

自分の子どもにピッタリ合った塾を探したいという気持ちはわからなくもないが、およそそれは徒労に終わることを宿命づけられているような気がしてならない。
それほどまでにセンシティブなモノの見方では、ある瞬間はピッタリ合っていても、次の瞬間は微妙にずれてしまい、やがて決別してしまうだろう。

おや、なんだか男と女の話みたいだな。
話を戻そう。

学校選びと同じで塾選びだって慎重になっていいと思う。しかし塾はすぐに変えられるのだから、まずは「エイヤ」と勢いで始めてもいいだろう。
そのうえで、どうしようもないなら変えていい。
しかし一度塾を変えた人間は、二度三度と変えていく傾向があり、変えれば変えるほど子どもは振り回され、受験は少しずつ不利になっていく。

じゃあどうしたらいいんだ、と問われれば、自分の心のうちを正直に塾側に話しておくのがいいんじゃないか。
例えば、
●3年間頑張って、行けるところに行ければいい(だいたい嘘)
●公立中高一貫校ならどこでもいい(できれば小石川)
●慶應に行かせたい。慶應と名がつけばどこでもいい。早稲田でもいい。青学でも明治でも立教でも、最悪OK。(おそらく中央でも法政でもOK)
●御三家に行かせたいが無理なようなら新御三家でもいい。いや、待って、巣鴨はやめて。代わりに渋渋で。(ブランド力があれば大体OK)

欲望を晒すことで、サービスの送り手との間に齟齬が生じる可能性が少なくなる。
その点は、「男と女の話」とは決定的に違う。どう違うかは、青少年諸君はそのうち嫌でもわかるから、焦る必要はない。
でもチラッと教えると(ここから先は元青少年諸君は読まんでいい)、男と女の場合は欲望の隠し方が重要である。
そしてあまりに長い間、巧妙に隠していると、いったい自分の欲望は何だったのか自信がなくなる。

そうなると男と女は長続きする。これが秘訣だ。

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コメント

ものや思ふと人の問ふまで

男と女の場合、それぞれがサービスの単なる受け手でなく同時に送り手でもあるところから始まり、そしてそのような「受け手-送り手」という二項対立構造が消え去ってからが長続きの始まりですからねぇ。

「しのぶれど色に出でにけり」とか「人知れずこそ思ひそめしか」といった「隠してこその恋情」は、現代の若者にもまだ息づいているのかどうか…

>(ここから先は元青少年諸君は読まんでいい)

あっ、見落としてた。

恋すてふ

>男と女の場合は欲望の隠し方が重要である。
→男性は隠すのが下手だ。ダイレクトで押しが強くしつこいともう最悪である。“色にでにけり”くらいが丁度良いのではないかと思う。さりげなく倒置を使う将軍様は恋愛上級者?!

~女性はドライで嘘が上手~
“わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし”うるうるとか涙目になりながら・・・あぁ、今日もコインランドリー行かなきゃならんよチッとか思ってる。

受験塾の利用に限らず、お金を支払って物品なりサービスの提供を受けようとする際に、予め自分が期待するものを明確にしておくことは満足度の向上やトラブルの防止の上で肝要であると思うのですが、これを男女関係に応用しようとするのは逆効果となる可能性が高いと思量致します。男性が女性を初めて食事に誘う際に、「三回目のデートまでにはそういう事を期待しておりますので、ご理解のほどよろしくお願い致します」と伝えたり、合コンの冒頭で女性が、「私は専業主婦としてゆとりある暮らしをさせて下さる男性にしか興味が有りませんので、その能力のない方のお声かけはご遠慮下さい」と宣言したりすれば、結果は自明です。

と、想像で書いてみましたが、実際そのような場面に遭遇した事は無いので、もしかしたらどちらも、極めてハイスペックな人物が試みれば上手くいくのかも知れません。よく考えてみたら、結婚相談所とか、医師限定マッチングパーティーといった場所は、それに近いですね。口で言う代わりに、書類上で自分が期待する物を明確にしておくわけですから。

こういう形式が男女の出逢いの主流になると、交際や結婚も、受験とさして変わらぬものになって行きそうです。自分のスペックを記入すると、自分の偏差値が算出され、その持ち偏差値に見合った相手に応募出来る。特色入試、1科目入試のように、名家の生まれ、金だけはある、ルックスだけはすごい、という特別枠もありでしょう。

偶々出逢った人と交際して結婚に至るという事が、運命の出逢いではなく、非常に非合理的で軽はずみな行為だと謗りを受ける時代が、もうそこまで来ているのかも知れません。

No title

なんかどっかのニュースで
「愛があればお金は関係ない」といった問いに
○と答える人が激減しているという記事を見たような気がする。

 今時の女性は 貧乏で美男子で理想に燃える文学青年と駆け落ちなんてしないのである。

「駆け落ちしてもいいけど 大学はやめないでね。
 公務員キャリア試験に必ず合格すると約束して」

No title

例によって関係のない話

 昔 ウインブルドンで シュテフィ・グラフに「結婚してくれ」とヤジが飛んだことがあった。
 そしたらグラフが、「資産はいくら持っているの」と言い返したのだ。

 会場はどっと湧いたが、10秒後には集中してファーストサーブを打ったのを思い出した。

No title

>特色入試、1科目入試のように、名家の生まれ、金だけはある、ルックスだけはすごい、という特別枠もありでしょう。

ハハハハー、座布団1枚!
中国では交際相手や結婚相手の「信用スコア」を気にするようになってきていると聞きます。
日本ではYahoo!スコアが導入されました。民間の信用スコアが文科省のキャリアパスポートなどとも併用されて個人を生まれてからずっと監視、評価する時代が目前に迫ってるのかな、と暗澹たる気持ちにさせられます。スマホのカメラを人に向けるとスコアが表示されたりして。。。陸宿借さんのおっしゃるように益々自由恋愛はしにくい時代になるのかもしれません。
ちょっと子供達を可哀想に思ってしまいます。

No title

あくきんさん、どうも。

中国における信用スコアの話を華僑の知り合いと話したことがあるのですが、彼の感覚からすれば、今の信用スコアなるものは極めて部分的かつ後追いの情報であって、ビジネスとか、縁談等に関しては、信頼できる人的ネットワークを使ってより正確な情報を入手するのが当然で有ると。

つまり、中国の上流階級や華僑では人的ネットワークで実施していた情報収集を、経済と技術の発展に伴って一般大衆もITを使って行うようになってきたという事ですかね。中国で世界的IT企業が発展しているのは、あの膨大な人口はもちろん要因ですが、情緒より情報を基に物事を判断しようとする合理性、実利主義の国民性に、ITが馴染むという事もあると思います。

愛さえあればお金なんて、家柄なんて、という考えは、極めて日本的、情緒的なもので、「グローバル」には理解されないのかも知れませんね。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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