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ああ、贅沢なアマチュアたちよ~坂口安吾、福永武彦、遠藤周作、天城一

以前プロとアマに関して「プロフェッショナルとアマチュア」(2019/07/06)という記事の中で、次のようなことを書いた。

>しかし予算と納期の縛りをなくしたら、それはもはや仕事ではなく「趣味」だ。
>というわけで、「趣味」から見た「プロとアマ」の世界観を、何かの時に書こうっと。

「趣味」から見た「プロとアマ」の世界観ということで、俺の趣味の中から「ミステリー小説」を取り上げてみます。
ミステリー小説のプロはたくさんいる。無論アマもたくさんいる(プロの何十倍もいるだろう)。
で、どちらのミステリー小説を読みたいかといえば、それは断然プロに決まっている……というわけではない。

というのも、アマチュアでもプロに負けないミステリーを書くことは可能だからだ。というか、実例は山ほどある。
デビュー作は基本的にアマチュアの作品だが、デビュー作が他のプロ作家の作品を押しのけてミステリランキングの上位になることは稀ではない。

もっと言うなら、坂口安吾(『不連続殺人事件』)や福永武彦(『加田伶太郎』)や遠藤周作(『闇のよぶ声』)など、「ミステリー作家としてはアマチュア」の作家にも傑作が多い。
天城一(『摩耶正』)も本職は大学の先生だから、ミステリー作家活動は余技だった。

勿論こういう「アマチュア」な人たちは、出版社からすると使いづらい。クオリティにバラツキがあるからね。
しかし読者はそんなこと関係ない。ダメなものは蹴飛ばすし、良いものは称賛する。
納期も予算も関係ない。

読者からすると、プロもアマもない。そこそこのクオリティではなく、とんでもないクオリティが欲しいのだ。
ファンはいつだって欲張りなのである。

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コメント

プロと呼べるかどうかわかりませんが、自分の作品をマネタイズできるかどうかについては、SNSやYouTube等が普及した現代では、昔よりマネタイズしやすくなっている面もあるかもしれません。

首相官邸HPで公表されている未来投資会議の「成長戦略実行計画案」(令和元年6月21日付)を見ると、兼業・副業の希望者は近年増加傾向にあり、また、「ギグ・エコノミー(Gig Economy)」と呼ばれる、インターネットを通じて短期・単発の仕事を請け負い、個人で働く新しい就業形態が増加しているとのこと。

こういった動き(副業者や、組織に属しない個人)の中から「プロ化するアマ」がどんどん飛び出してくるかもしれません。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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