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子どもを人質に出すということ

昨今、付属人気が高い。というようなことを、このブログでも何回か書いた。
大学の名前を12歳や15歳の学力で確定させるのは、「学歴」という側面から考えると悪い戦術じゃない。
但し「勉強観」を見誤ると、ちょっとマズいことになる。

進学校には進学校の、付属校には付属校の「勉強観」というのがある。
たとえば進学校には、校風や風土などさまざまに違う「袈裟」があるが、ひと皮向けば志望大学に入るための勉強という共通した「鎧」が出てくる。

ところが付属にはこの「鎧」がない。
「いや、付属だって勉強できなきゃ希望学部に入れない」とは言うものの、そんなのは大学に入れる入れないから比べれば、いいところ「厚手の胴衣」レベル。
言い換えれば、付属生は鎧を着て戦場にいかなくていいんだよ。
希望学部なんて、親が言うほど子供たちは気にしてないよ。「行けるところに行く」なんて普通に言うからね。

でもね、付属生の親は違うんだよね。付属に行かせてるのに、それも学院なんだから99%そのまま進学なのに、進学校みたいに「鎧」をつけさせようとする。
やれ英語をやれ、数学で落ちこぼれるな、リポートをしっかりまとめろ。

やめなよ。どうせ「大学入試」という戦場に出ないなら、鎧なんて動きづらくて野暮なだけだよ。
教科学習なんてテキトーでかまわんさ。それより早稲田なら早稲田、慶應なら慶應の勉強をさせればいい。
簡単に言えば、それぞれの学校の空気をたくさん吸わせればいいのさ。

場が華やかになるから早稲田だ慶應だと書いているが、無論これは立教でも明治でも法政でも、日大でも東洋でも同じだ。
学校名に書かれている大学に魅力を感じなかったり、進学させる気が希薄なら、普通に進学校に進ませた方があと腐れがなくていい。

付属に入学したら、もうその系列に子どもを人質を出したと思うんだな。
というわけで、付属を受験対象にするときは、校風が進学校以上に神経質になった方がいいぜ。

というようなわことを、先日部下と飯を食いながら話した。
将来的には中学受験を視野に入れてるんだと。まだ小1なのにね。

尤も世の中には帝京大学中学や東京都市大付属中学のように、その名の大学にほとんど進学しない学校もある。
こういう学校は、進学校と同じカテゴリだろうな。

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コメント

「大学付属校か進学校か」は、私の中では「共学か別学か」よりもはるかに大きな考慮要素です。
自動的に大学に進学できるわけではないということ、つまり高校時代に「大学に行くか否か」や「どの大学・学部に行くか」を考える機会が否応なしに与えられることは、進学校のメリットだと考えています(もちろんこれを進学校のデメリットであると考える人もおられ、その考えも理解できます)。

付属校に通ってもそのままその大学に進学する必要はなく、別の大学を受験して進学することもできるので、絶対的な差ではなく相対的な差に過ぎないですが、それでもやはり付属校生と進学校生とでは切迫感が異なるように思っています。

10年、20年、30年後の人間の働き方のありようは、今とは大なり小なり異なる姿になっているだろうと思われ、私の価値観や考えを娘に押しつけてしまうと大いに途を誤る可能性が高いので、大学受験期前にいったん娘が自分自身で自らの将来像を切迫感をもって描いてみる(それが漠としたラフスケッチであったり、後に描き換えられるものであるとしても)、というのは有意義なことだろうと思っており、現時点では私は付属校よりも進学校のほうが我が家には適しているのではないかと考えています。あくまで私の家庭的意見としては。

※でも、私が大学付属校に通った経験がないから、その大いなる魅力に気づいていないだけかもしれません。

No title

>その大いなる魅力

 そうなんですよね。

 親が付属出身だと 子も付属に入れたがる傾向があるような気がします。 ということはやっぱり「オイシイ」のか・・・?

タイトルが不穏

この記事のタイトルは「子どもを人質に出すということ」となっていますが、いかにも不穏です。
最初は「付属校の勉強観」としましたが、どうにもおもしろくない。
そこで「早稲田の空気、慶應の空気」と変えました。しかしこれは羊頭狗肉、何しろ空気そのものについては何も書いていないのだから。

というわけで、良いタイトルがあれば変えようかなと思っています。
どうかな?

タイトル考

個人的にはJGさんが時折見せる不穏さを楽しんでいるので(大変失礼)、不穏で結構と思いつつも、調子に乗ってタイトルを考えてみました。

①「付属生が身につけるもの」
②「付属生の装備 - 鎧か胴衣かそれとも…」
③「ストックホルム症候群のススメ」
④「飯を食いながら部下と語る付属校のこと」

はじめに①を考えました。「付属生が身につけるべきもの」にしようかとも思いましたが、「べき」の語感が少し強すぎると考え、やめました。

ただやはり、「べき」のニュアンスも微量残したいと思ったので、②のように、漢字熟語で全て音読みの「装備」をあててみました。「鎧」や「胴衣」も登場するので、ドラクエ好きの私としては「装備」がしっくりきました。「それとも…」の部分は「学校の空気をまとったらいい」という流れへの布石です。

③は「人質」に着眼したもの。さらわれ監禁された人質が犯人に対して愛着や親近感を抱くというストックホルム症候群を念頭に置いて、「付属生(人質)は学校(犯人)を愛してしまえ」という意味合いを込めました。ただ記事の本文にストックホルム症候群が登場するわけではないので、タイトルとしては今ひとつだと思います。

④は適当。力を抜いたタイトル。個人的にはこういうのも嫌いではないです。

ちなみに私の中でのヒット(というかホームラン)タイトルは「真夜中のファイティングポーズ」。

「文章を読んでタイトルを考えよ」って国語の入試問題にもなりそうですね。
実際にもあるのかな?

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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