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海城中学のドラマエデュケーション

海城中学というのは、俺のお気に入りの学校のひとつだ。
気に入ったのにはいくつか理由がある。今日はその中のひとつ、ドラマエデュケーションの実践校という側面を書こうと思う。

ドラマエデュケーションとは、演劇的な手法を使いながら人間関係力を学ぶプログラムのことだが、これだけでは何を言ってるかわからないだろうから、具体歴に説明します。

まず話者がひとつの話をします。海城の場合、それは近くの商店主や教員の知り合いなどが務めるわけです。その人に自分の人生の一コマを話してもらう。
あのあたりですから、近所の商店主というのは在日韓国人などがたくさんいるわけです。こういう人たちの人生の一コマ、なかなか興味深い。
さらに言うなら、男だらけの将来のエリート候補生に話をするわけですから、話す方もいろいろな企みが入るでしょうな。いよいよもって興味深い。

それをグループごとに聞き書きします。これを集めて、その話の中の心に残ったシーンを舞台にしていく、これがドラマエデュケーションです。

ところがこう書いただけでは、ドラマエデュケーションについて何も書いていないのと同じなんですよ、これが。
というのも、「聞き書き」から「舞台で演じる」までが何しろ苦難の道のり!

まず聞き書きした内容が、みんなバラバラ。同じ時に同じ場所で聞いたのにもかかわらず、です。
一人ひとりが「これはこういうことだ」という先入観や偏見で書いているせいなんでしょうな。
事件や事故の後、目撃証言がまるで一致しないなんて、ざらにあるんだという警察官のボヤキにも深く頷けます。

やってみると「人間は分かり合える」というのが、いかに薄っぺらいものかわかるでしょうな。
分かり合えるかもしれないが、言うほど簡単じゃないぜ、と。

つぎにこれを芝居にするんですが、ここで指導員(劇団の方)からダメ出しの連続。
俺はこれに立ち会ったことはありませんが、結構スパルタンなものらしい。
たとえば事故で子供を失って悲しい、というシーンならば、まずそれを表現してみる。そしてその表現は、それを見た人が「事故で子供を失う悲しさ」をイメージできる表現なのか、という視点で答え合わせをする。

本当に「事故で子供を失う」経験をした海城生は一人もいないわけですから、これはイメージして演じるしかない。
そしてそれを見る側だって「事故で子供を失う」経験をした人なんて殆どいない。それでもその悲しみを共有できるような演じ方を、舞台の上の人間はしないといけない。

これが大学入試に何の役に立つかさっぱりわかりませんが、見も知らずの人間に(場合によっては敵対する人間に)、自分の伝えたいことを伝える技法としては役に立つでしょう。
そしてそれこそが「コミュニケーション力」なわけで、相手の話に効果的な相槌を打つなどというのは、「コミュ力(笑)」と称した方が実情に即していると俺は思います。

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コメント

No title

ドラマエデュケーションとは全く関係ないのですが、海城中学のそばに塾教材を一般の人にも売ってくれる書店があり、子供がまだ通塾してない頃、自宅学習用の教材を求めて何度か訪れたことがあります。
高校受験向けの教材は利用者が多いだけによく練らられていて、中高一貫校の生徒にも役立つ教材が多いように思いました(特に英語と古文)。中1、中2ぐらいでは、詳しい解説がないNew Treasureを使うよりも、検定教科書+教科書準拠ワーク+高校受験向けの塾用教材を使う方が、伸びるのでは?とすら思いました。
(Siriusや新中問は中高一貫校でも使われているわけですが、その他に良い教材がいっぱいありました)

大久保のあたりはほんとアジアの街のようですよね。

英語のテキスト

>中1、中2ぐらいでは、詳しい解説がないNew Treasureを使うよりも、検定教科書+教科書準拠ワーク+高校受験向けの塾用教材を使う方が、伸びるのでは?とすら思いました。

間違いなくそうですよ。
解説読んでも「?」なテキストは多いからねえ。

但し、こういう詳細な解説のテキストは自分ひとりで進めるものなのだが、あの連中なかなかやらんのだよ。
そうすると、何やっても同じことに…

ちなみに、「New Treasure」や「Bird Land」を使わないと英語の力が身につかないと妄信している保護者多し。

にじみ出る校風と焼鳥の香り

職場の同僚に、人の懐に入り込み、信頼を勝ち取るのに長けた男がいるのですが、つい最近彼が海城出身であることを知りました。ドラマエデュケーションの成果なのかもしれません(海城ではいつから導入されていたのだろう?)。

このコメントを書いていてふと思ったのですが、出身校を知っている同僚の人柄を見ると、なんとなく各出身校の校風(私は各校の本当の校風を知らないので、あくまで巷間言われているような校風)がにじみ出ているような気がしてきました。私の知るサンプル数が少ないので、私の偏見や先入観も入り込んでいるのでしょうけれど。

中高の学校生活って人間形成にとって影響が大きいですね(当たり前か!)。

Bird Landといったら数寄屋橋の焼鳥屋しか浮かんでこない…
あぁ焼鳥にビールが恋しい…

No title

 鳥居りんこさんは「出身校を当てられる」と豪語しています。

 オラは「そんなん 血液型みたいなもんで後付けだろう」と思っていますが・・・
 もしかしたら3択くらいなら当てられるものかも

※千葉の渋幕 市川 東邦はまず無理でしょうね。 「東大卒」とか他の条件があれば別ですが

※本郷 芝 攻玉社  わかるかなあ? わかんねえだろうニャ

人の騙し方(上級者編)本当はカッコイイ男達

 職種にもよると思いますが、たいていの仕事はチームで協力しあって利益を出すという形で成り立っていると思います。
 TV番組なども台本は用意されておりますが、生放送で思いがけないアドリブを入れてくる方もいらっしゃいますのでMCの臨機応変な切り返しと、それに合わせて反応するチーム力(カメラワークや編集も含む)というのが非常に重要だと思っております。そのようなことも考えるとドラマメソッドで学んだ事が後々の仕事に生かされる機会というのもあるのではないかと・・・そんな風に思いました。
 少しお話が逸れますが・・・多くの番組でMCをされている方というのは非常に頭の回転が早く語彙が豊富で、他のタレントさんやスタッフ、お客様に対しての気配りもできる。つまり信頼してお仕事をおまかせできる力のある方です。お笑い芸人さんなどは“笑いをとる”ために変顔ばかりを切り取って放送されたりしていますが、実際お会いすると、髪型も服装もお洒落で今田耕司さんやアンガールズの山根さんなどはモデルさんのように素敵です。今話題の山里亮太さんもそうですが、おそらくプライベートではすごく女性にモテる方々だと思っております。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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