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2012年に渋幕を辞退した上位層はどこに行ったんだ?2~そもそも事件は起きていたのか

今回は前回「2012年に渋幕を辞退した上位層はどこに行ったんだ?」(2019/04/23)の続き。
前回は容疑者として早稲田、浅野、栄光、県立船橋、桜蔭の5校を挙げた。
しかし今回は「事件そのもの」を見直そうと思う。
つまり、「2012年に渋幕を辞退した上位層は巷間伝えられているよりずっと少なかった」のではないか。

まずは数字を振り返ってみよう。
(数字は渋谷幕張のHPから)

現役合格 2017 2018 2019
卒業総数 *353 *372 *344
東京大学 *061 *032 *047
京都大学 *008 *009 *005
東大率  17.3% 08.6% 13.7%
東京率  19.5% 11.0% 15.1%

本当ならここに国公医を加えたいところだが、残念ながら現役の数字はアップされていなかったので、東大と京大だけ見る。
見てお分かりのように、2018年は惨敗だった。

しかしこれで2012年は上位層が動いた、と判断するのは早計だ。
何故なら2012年の卒業生は、2018年だけ大学受験をしたわけではないからだ。

ここで現役+浪人の大学実績を見てみることとする。
と言っても、いわゆる同年度の現浪実績ではない。2012年度入学生なら、2018年現役実績と2019年浪人実績である。

ちなみに2013年度入学生については浪人実績がまだ出ていないので、比較するのは2010年入学生(2016年現役+2017年浪人)、2011年入学生(2017年現役+2018年浪人)、2012年入学生(2018年現役+2019年浪人)。
無論、浪人が一浪だけとは限らないが、浪人年数のデータはないので、二浪や三浪の割合が年によって大きく変わらない前提で話は進めるよ。

入学年度 2010 2011 2012
卒業総数 *348 *353 *372
東京大学 *073 *077 *057
京都大学 *007 *012 *014
東大率  21.0% 21.8% 15.3%
東京率  23.0% 25.2% 19.1%

かなり差がマイルドになってきた。
さらに現浪込みの数字になるが、国公医でいえば37名(2017)→46名(2018)→48名(2019)と、2012年度入学生が先輩たち以上に国公医の合格実績に大きく貢献しているのは確かだ。

実は海外大学合格も27名(2017)→35名(2018)→15名(2019)と、2018年が突出している。尤も2019年がストンと落ちているので、2012年入学生が他学年に比べて海外大学に合格しているのかはさっぱりわからないが。

こうやって見ると渋幕の2012年入学生は、現役東大合格では後れをとったものの、現浪込みで京都大学や国公医に多く合格している。海外大学も合格した生徒が多そうだ。

結論から言うと、「2012年に渋幕を辞退した上位層は巷間伝えられているよりずっと少なかった」というのは、かなり信憑性があるように思える。
2018年に東大現役合格が半減したのはショックだが、2012年入学生の実績は決して悪くない数字だ。
だいたいこれぐらいの波はよくあることだ。天変地異の責任とは言えまい。

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コメント

No title

震災で長距離通学が不安になった家庭が少なからず居たとしたら、渋幕に有利に作用した可能性も有ります。これまで千葉から開成や桜蔭に通っていた生徒さんが、近場の渋幕を選ぶということが起きますから。

渋幕事情

>これまで千葉から開成や桜蔭に通っていた生徒さんが、近場の渋幕を選ぶということが起きますから。

あっ、そこは今まで考えもしなかった。
俺が迂闊なのか、ひのき坂さんが明敏なのか。
あるいはその両方か。(←これが一番可能性が高い)

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Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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