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公立中高一貫校旋風、吹き荒れる!

最初に断っておくけど、これは校風やら好き嫌いやら家から近い遠いやらをすべてとっぱらって、とにかく入口(偏差値)と出口(大学合格実績)だけに目を向けた話です。

というわけで、「都内公立中高一貫校の東京一工率3年推移」(2019/04/07)の続き。

東京一工率

※平均は3年平均。
※数字は「サンデー毎日」より。

学校名称 Y80男女 平均 *2019 *2018 *2017
桜修館高 55・55 09.7% 14.6% 06.6% 08.0%
大泉高校 52・54 04.5% 04.1% 01.6% 07.8%
九段中等 54・55 04.2% 04.1% 02.9% 05.6%
小石川高 62・62 20.4% 24.4% 16.8% 20.1%
立川国際 55・57 04.3% 04.2% 06.0% 02.8%
白鴎高校 53・54 03.7% 03.1% 05.7% 02.2%
富士高校 53・55 02.8% 02.2% 03.1% 03.1%
三鷹中等 53・55 04.6% 06.3% 04.7% 02.6%
南多摩中 53・55 05.9% 04.1% 05.9% 07.5%
都立武蔵 61・62 11.4% 15.5% 10.9% 07.8%
両国高校 58・60 07.0% 06.2% 09.0% 05.9%
--------
広尾学園 55・57 04.4% 02.4% 04.6% 06.3%
桐蔭中等 54・00 10.7% 06.6% 14.8% 10.7%
東京都市 56・00 03.3% 03.7% 03.6% 02.7%
東農大一 56・58 01.7% 01.7% 01.4% 02.0%
城北高校 57・00 10.4% 08.0% 12.0% 11.1%
巣鴨高校 57・00 09.5% 13.0% 08.9% 06.6%
世田谷学 57・00 10.0% 15.0% 07.5% 07.5%
穎明館高 53・54 02.7% 03.1% 01.6% 03.3%
高輪高校 53・00 02.8% 03.2% 02.4% 02.9%
帝京大高 52・54 05.5% 06.1% 06.6% 03.8%
山手学院 53・54 01.4% 01.5% 01.6% 01.1%
共立女子 00・56 00.5% 00.3% 00.0% 01.3%
普連土学 00・56 00.5% 00.8% 00.0% 00.8%
大妻中野 00・57 00.3% 00.0% 00.9% 00.0%
品川女子 00・53 00.5% 00.5% 00.0% 00.9%
芝温泉高 60・00 12.4% 12.9% 11.7% 12.5%
鴎友学園 00・61 08.7% 08.9% 09.1% 08.2%


さて都内公立中高一貫の生徒の入口と出口を調べてみると、同じグレードの私立に比べるとなかなかの好成績だ。
無論全ての私学に勝っているわけではないが、まあまあの戦績は残せているので、公立中高一貫の適性検査はうまく機能しているのだと思うし、また入ってからの学習指導・進学指導も悪くないのだろう。

ただまだ歴史が短いので(なにしろ今年の公立中高一貫校の成績は、ここ数年で最高の出来だったので)、これだけで見るのはさすがに危険だろう。
最高値をマークした株を買うのと同じような心境とでも言えばわかりやすいか、あるいは却ってわかりづらいか。

小石川は今年は男子の当たり年で、12人もの東大現役合格者を輩出した。
2年ほど前に「小石川は女子は頑張っているが男子がイマイチ」とどこぞの掲示板に書いた憶えがあるが、今年は大奮起である。
さらに言うなら桜修館。東京一工率も凄いが、国公医を今年は4人も出した。
過去3年の合格者に今年1年で並んだことになる。

さてこの表を作って思ったのが、巷間伝わっている広尾学園の不可解な大学合格実績だ。
ここ2年しっかりと結果を落としてきている。さすがの人気校もここまで数字が悪いと小学生の保護者がそっぽを向くのも早いかな。

とはいえ共学上位校の受けは相変わらず少なく、渋渋が突出してしまった今、広尾が落ちるとその次のメンツは東農大一、國學院久我山、都市大等々力あたりか。
もはや上位と言うより中堅、出口のターゲットは早慶と言いながらMARCHといった存在感だ。
偏差値55~57レベルの女子校となると、もはや東京一工に合格するのは0か1という、まるでマシン語の世界。

結論を書くと、同程度の偏差値ならば公立中高一貫を選ぶお客の流れは止まりそうもない、ということだ。
そりゃあタダ同然で「環境」を買うことが出来るうえ、教科指導も進学指導も遜色ないというなら、よほどのことがない限り公立中高一貫校を選ぶのは自然だろう。

というか、既にそういう素地はしっかりできていて、2/1私立中学と2/3公立一貫中の偏差値が同じだとしても、おそらく進学者偏差値は大きく開いているだろう。
逆に同偏差値で公立一貫中校の方が進学者偏差値が低かったら、それこそ驚きだ。どれだけ相手の私立に魅力があふれてるんだよ、ということになる。

公立中高一貫校に偏差値帯でぶつかっている私立は、何か手が打てるのかな?

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コメント

No title

 オラは、公立一貫の四谷偏差値には懐疑的だ。
 本当に四谷が「模試の偏差値」と「結果」をきちんと追跡して偏差値を出しているか怪しいと思っている。 
 (公立一貫の偏差値が毎年ほとんど変化がないのもおかしい)

 小石川だって実際はもっと難しいのではないだろうか。

 これが意図的なのか怠慢なのかいい加減なのか単に母集団が少ないのかオラが間違っているのかは不明だ。

No title

 今年の四谷合否資料がある。
 これによると小石川は
  最小値*平均*最大値
男子 61*63.4*67
女子 64*66.5*70

である。
 そんで結果偏差値Y80は
男女共 66

あれ? 思ったよりちゃんとしてた。

 謝謝謝・・・
 四谷さんごめんなさい

No title

ジャーナルギャップさん、詳細なデータをありがとうございます。公立中高一貫と一括りにされることが多いように思いますが、実績はかなりバラつきが有るのですね。
両国は、かつての伝統校で難易度も高いと聞いていましたが、実績がそれほどでないのは、完全中高一貫でないからでしょうか?でもそれを言うと、武蔵も完全中高一貫ではありませんよね?
何か他の所に理由があるのでしょうか。

Y80は6年前の数字です

コメントタイトルにあるように、Y80は6年前の数字です。入口の今との比較も面白そうだな。

66!

と言ってるそばから、ハルビンカフェさんの書き込みに小石川の今年のY80をハケーン。
66!もはや麻布武蔵クラス!

No title

 今、小石川の合格者数を見たら 180名くらいしかいないんですね。(定員160)
 Y80で66あって、辞退者が20名しかいない。
 これは進学者偏差値が相当高いことが予想されます。

(Y80では小石川とそれほど変わらない千葉中は、定員80名の所 130名くらい合格者がいる。県内私立にかなり抜けるわけです。)

 6年後には、小石川の実績はどうなるのか・・・

※渋幕対策の受験勉強をしていれば 千葉中は自然に受かるようです。 同じように麻布 武蔵対策で勉強している人は 小石川受かるのかもしれないですね。 そうなると有力な併願校になるでしょう。 併願というか、もうどちらが第一志望でもおかしくない。

小石川66かあ

武蔵のY80を見る限り、武蔵受かるというだけでは小石川には難しそうです。
かなり悠々でないと。

武蔵は遠くなりにけり

No title

しかし武蔵はちょっと頑張らないとそのうち

武蔵といえば 都立武蔵

になってしまうんでないの。

No title

都立中高一貫校で実績を上げている学校は、近所に学芸大の附属中がある、という共通点が有ります。小石川は竹早、桜修館は世田谷、武蔵は小金井です。元々教育熱心な層が居住して国立志向が有った土地で、優秀層が学芸附属中から都立にシフトした、と考えます。

上記の傾向は引き続き進行するでしょうが、私立伝統校の上位層までが都立にシフトするかというと、それはないでしょう。理由は、高校の施設に中高の6学年を詰め込んだ故の窮屈さにあると考えます。都立一貫校の一学年は概ね160名。男女同数ですから各80名。これでは部活の種類も限られるでしょう。特に男子は。

小規模ならではの良さというのも有るのかも知れませんが、おおらかさや、良い意味でのいい加減さ、野放し、というのは期待出来ません。開成や麻布のおおらかさには、中学の時点で一学年300名という人数も関係していると思っています。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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