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綾辻行人『十角館の殺人』~あの「ひと言」に驚くためには資格が必要

前回『本陣殺人事件』で「怖いひと言」を書きましたが、ミステリでは忘れられないひと言というのが、時折顔を覗かせます。
新本格ブームの嚆矢となった『十角館の殺人』(綾辻行人 1987年)も、ラスト近くでのひと言が、トリックのキーとなっています。
(その言葉を書くとネタバレになっちゃう恐れがありますので、書きませんよ。読んだ人は、ほら、あの、自己紹介のひと言ですよ)

ところで『十角館の殺人』って、ミステリ初心者には薦めちゃいけない作品なんです。
なぜなら、そのひと言をめぐるトリックが、ミステリをよく読んでる人にしか通じないからです。
これは以前、大学のミステリ研究会の人と話をしているときに気がつきました。
その中の何人かが「あれは何が面白いか分からない」みたいなスタンスだったので、

「何?! あのどんでん返しが気に入らないのか?!」
「え?何かありましたっけ?」
「……君たち、いつごろ読んだの?」
「中学生ぐらいのときかな」
中学生ぐらいの読書量(ミステリの知識量)では、あの「ひと言」は効かないんです
と、今夜は分からない人には何を言ってるかさっぱり分からない、ミステリ四方山話でした。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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