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ギャップなのか、当然なのか

このブログはそのタイトルを「中学受験のギャップ」と申しまして、「中学受験に潜む意外なギャップを紹介」などとリードに書かさせていただいているわけですが、実のところ「ギャップ」というのは難しい。
というのも、1月校の偏差値と2/1校の偏差値の違いなんて「意外なギャップ」でもなんでもなかろうと思ってたら、つい先日仕事がらみで中学受験界隈の話をしていたら、まったくその辺がわかっていない人が複数いて驚いた。

ひとつの事実が人によって、「ギャップ」だったり「当然」だったりする。
1月校の偏差値と2/1校の偏差値の違いなんて、中学受験を知らない人からすると「ギャップ」になるだろうが、中学受験に浸かった人からすると「何をいまさら」という話になる。

先日の仕事がらみでの中学受験の話でも、
A「渋幕って偏差値高いんですねえ」
B「ええ、難関です」
A「麻布よりも偏差値高いんだ、へえ」
B「そうですね、1月校ですから」
A「え?」
B「え?」

1/22渋幕が麻布より偏差値高いのは事実である。しかし1月校であるがゆえに1/22渋幕の合格者偏差値は上が重くなり、下に長くなる。
だから偏差値の数字をもって、「受かりやすい」「受かりづらい」を1月校と2/1校で比較するのは難しい。

ただ何しろ「1月校の偏差値と2/1校の偏差値」などという前に、そもそも偏差値の意味をちゃんと捉えていない人が多いので、話はすぐに転覆することになるのだが。

さて、このところ週刊誌等で大学合格実績のデータが出てきているが、それに関しても実際にへんてこな話に出会ったことがある。
例えば栄東高校は卒業生407人に対して現役東大合格者数8人。しかしこの数字は高校から栄東に入学する人にとっては無意味に近い。
というのも、この現役東大合格者数8人のほとんどは、中学からの入学者だろうと思えるからだ。

栄東は中入生と高入生の大学合格実績を分けていないので、確かなことは言えない。
しかし栄東とほぼ同じレベルにある開智を見ると、現役東大合格者数12名のうち11名が中入生なので、おそらく栄東も高入生に限って言うと現役東大合格者数は0か1だろう。

※開智も栄東と同じように中入生と高入生とがいるが、合格実績は別々に出している。これは開智の中高一貫生と高入生がカリキュラム上交ることがないから、ということなのだろうが、たとえ交るとしても栄東は別々に出した方がいいと思う。というか、交らない方が顧客への魅力は高いと思うが、埼玉では違うのかな?

さて、そうした事実を知らないと、高校から栄東に入る生徒も5人ぐらいは現役で東大に行けるものだと思ってしまう。

また、コースが分かれている学校も要注意だ。
特進コースと進学コースに分かれている学校などは、旧帝一工早慶などは特進コースだけの実績だったりする。
ところが最近は、上位および中堅私立の難化によって、奇妙なねじれ現象が生まれている。

どういうことかと言えば、旧帝一工早慶などは相変わらず特進コースの独擅場なのだが、MARCHレベルとなると逆に進学コースの実績だったりする。
これは急激な私大難化によって、特進コースの中堅層がMARCHにガンガン落ちてしまったからだ。
じゃあ何故、進学コースはMARCHに受かってるのか?
指定校推薦に決まってるでしょ。え?特進コースは推薦で受けないのかって?
特進コースに推薦使わせるわけないでしょ。この子たちは広告塔なんだから、旧帝一工早慶に受かってもらわなくちゃいけない。

それにしても推薦は調べれば調べるほど、面白い。そして腹黒い。
何かの時にまとめて書こうと思うが、その前に消されちゃうかな?

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コメント

No title

 今年の開成の現役東大は140人、浪人含め187人だった。
 開成進学者の秋の模試偏差値を上から順に並べて、(特殊な式で、S Y N等の補正をして?)140番目の子のサピックス偏差値はいくつなんだろう?
そして187番目の偏差値は?

 筑駒の83位の偏差値は?
 麻布の70位の偏差値は?

 知りたいけど調べる方法はないかニャ

※あ、そもそも開成と筑駒は高校募集もあるのか。
 じゃあ、開成と筑駒はなし。
 麻布70位と桜蔭53位にしよう


今年の四谷資料 麻布を見ると
最小が51 最大が74  合格者平均が63.7・・
 で、合格者が370人くらいいるとして・・
 やっぱり四谷偏差値での現役東大ラインは67 68くらいだろうか?

 桜蔭は・・・
最小 61 最大77 合格者平均70.5

とすると 女子は72か73?

サピックス偏差値だと・・・ ああああわからん

When Minority Change to Majority

 ギャップを感じると言うことは、中高一貫という選択は日本ではまだマイノリティーなのだと思います。某掲示板では、そのマイノリティー集団が、マジョリティーであるかのような振る舞いをされておられますが・・・時々ふと思うのです。もしもマイノリティーと呼ばれる集団が、その稀少性にある種の価値を見いだし、そこにある種の優越感を抱いていたとしたならば、それが大衆化・一般化してしまった時、彼らは一体何を思うのだろうかと・・・。 

 終身雇用制度の崩壊。そして同一労働同一賃金や女性の地位向上などが叫ばれ、急速に職場の共産化が進んだような気がいたします。そのような所以で学生時代に学んだ資本主義社会と卒業後の現実とのギャップに悩む若者が増えるのではないかと考えております。

偏差値という概念自体はさておき、「1月校と2月1日校の偏差値の違い」や、「持ち偏差値」、「Y50」、「R4」といった言葉の意味は、中学受験の世界の外の人間にとっては、はじめはよくわからないだろうと思います(私もそれらの内容を真に理解できているかどうか怪しい)。

塾が開示する情報や学校が開示する合格実績等の情報の「有効射程距離」を見定めて、過大視も過小視もしないのが大事なのでしょうね。

いずれにせよ一言いいたいのは… 高入生もっとがんばれー!

No title

 宝塚の合格発表があったようだ。
「こんな遅くに!」
 という感じもするが、その厳しさと喜びは中学受験の比ではないだろう。

 知人の娘さんが数年前受かって狂喜していたが、その後どうなったんだろう。まあ、あまり聞こえてこないからトップスターへの階段というわけではないんだろう。(でもなんだかんだと生きていく道はあるらしい。やっぱり宝塚の看板は大きいのかニャ)

No title

関西の上流階級は、芸能活動はNGなんですが、宝塚は唯一の例外だと言われています。創始者が上流階級ご用達の阪急だからですかね。
一部のスター以外は、ちょっとだけ宝塚に居ました、というのを嫁入り道具に結婚されるのだと思います。

No title

 久しぶりに東京の街に出たら、オフィスビルは就活生であふれていた。女子が多い気がするのはたんなる気のせいか。(女子は一目で「就活生」とわかるが、男子はわかりづらい)
 
 来月には新入社員も街に溢れるだろう。
 新入社員と就活生が同時期に動いているのかあ。 なんだか変な感じだ。

 就活は、長い。
 中学受験みたいなもんで、早めに併願の合格が取れると楽になる。中学受験でいう「2月4日(追い込まれてくる頃)」は、就活では何月頃だろうか。

絶対学力

 今日、長男と話していた。

「長男の学力はすごいよ。オラは中二の頃はそんなにできなかった」
「もし今 パパの時代にタイムスリップしたらすごいかなあ」

 ・・・・

 ふむ。
 ここで一つ疑問が出てくる。

 絶対学力はどうなっているんだろう?
 30年前 50年前の子供と今の子が「同じ問題を解いたら」どっちが勝つか? という 問いだ。

※公平を期すため、「指導要領外」の問題は出さない。(行列の固有値とかね)
※基準は偏差値としようか。

 大学受験生 偏差値60の人間を50人抽出する。 で、30年前にタイムスリップして同じ問題を解く。 さあどっちが点数が高いのか?

 いや待て。大学受験生だと「大学受験する」という選別がある。 とすると高校受験生の方がいいか。ほぼ全員受験する。

 うーん。まあ 基準は何でもええ

要するに「日本人の絶対学力は上がっているのか下がっているのか横ばいか」という問いである。

 オラの予想は

※英語は確実に上がっている。
 30年前の受験生は今 話にならない
※数学 物理は 変化なしかなあ
※国語は下がっていてもおかしくない。なんせ読書量が減っている

国語ぐらいしか勝てそうにない

絶対学力なんて考えもしなかったなあ。
でも考えてみると、英国数はハルビンカフェさんの言う通りな気がする。

物化地歴は、、、、、まあ、変わらんかな。

No title

 テレビ朝日の朝のニュースで 私立学校の教師のスクールハラスメントを取り上げていた。

 長男に聞いたら、「そのくらいの暴言教師はどこにでもいるよ。うちの学校にもいるよ」だそうな。 
(ちょっと俄かには信じがたいが そうなんだろう)

 私立の場合、期待して入る分 もしかしたらギャップが大きいのかもしれない。

 まあ こういう問題を糧に日本中の教員に自覚してもらうしかない、かな。

>「そのくらいの暴言教師はどこにでもいるよ。うちの学校にもいるよ」

(私はテレビを全く見ないので(正確に言うとちびまる子ちゃんしか見ないので)詳しくは知りませんが)巷を賑わしているらしい吉本興業やジャニーズ事務所の問題もそうかもしれないけれど、閉鎖的な空間に閉じこもっていると、外から見れば非常識に思えるようなことであっても、その空間内では「常識」になってしまうことはありますね。

平野啓一郎さんのいう「分人」主義じゃないけれど、先生も生徒も(もちろん私も)、単一の組織にだけ属するのでなく、色んな組織に自分を投げ込んでみて、それぞれの組織の中でのそれぞれの自分を相対化していくことが大切な気がします。
この観点からすると、塾に通って他の学校の生徒と交流するのも、大いに意味があるのかもしれない。

No title

>平野啓一郎さんのいう「分人」主義じゃないけれど、先生も生徒も(もちろん私も)、単一の組織にだけ属するのでなく、色んな組織に自分を投げ込んでみて、それぞれの組織の中でのそれぞれの自分を相対化していくことが大切な気がします。

平野さんの言う「分人」は“多様体”の"チャート”の考えに似ているな、と思いました。
多様体とは、局所的には平らな地図のようなもの(チャート)を、整合性がとれるようにうまく貼り合わせて作った空間のことです。
1人の人間も1枚の地図で覆うことはできず、何枚もの地図が合わさってできているわけですよね。
切り取った1枚の地図が「脛に傷」というわけです。
『人間の絆』のメタファーを使えば、織物の一つの"模様"と言ってもいいかもしれません。

子供達は小さな学校空間を全宇宙と捉えがちなので、そこで孤立してしまうと過度に悲観して不登校などにつながりかねません。甘えん坊将軍さんのおっしゃるように、我が家も習い事や塾を通して子供が複数のホームグラウンド、避難場所を持てるよう努めてきたつもりです。幸い小中学校で少し嫌な目にあった時もなんとかやり過ごすことができたように思います。
パワハラ親父と暮らしてうざいなぁ、と思っているかもしれないけど、ここでの生活(一つの地図)もあと少しだから我慢しなよ、といつも言っております(笑)。


私が言いたかったこと全てを、脛に傷さんがとてもわかりやすくおまとめくださいました。私も「子供が複数のホームグラウンド、避難場所を持てるよう努め」たいと思っています。

>パワハラ親父と暮らしてうざいなぁ、と思っているかもしれないけど、ここでの生活(一つの地図)もあと少しだから我慢しなよ、といつも言っております(笑)。

寂しいところもありますが、わが子に占める「家族という地図」の大きさが相対的に小さくなるなら、その分だけ家族以外のわが子のホームグラウンドが拡大しているわけで、喜ばしいことなのでしょうね(うぅ涙でキーボードがよぐ見えな゛い……

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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