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志願者数でみる中学受験

先日とある学校の校長先生と話した際に、「校長の仕事のひとつに、というか大きなひとつに、受験者をたくさん集めるというのがあるんです」と言っていて少し驚いた。
都内でその名を知らぬ者のいない名門校だし、実質倍率も毎年2倍程度はある。
受験者を多く集めることより、教育内容や教師の掌握など優先すべきことはあるだろうと思って聞いたら、「そういうのは任せています」。
「でも情報を発信して受験生を集めるのは、トップにしかできない仕事ですから」
その意気はよし。しかしそんなものかね。
というわけで、志願者数に注目してみようと思う。

※2019の数字の後の★は集計終了。☆は集計途中。
※2015はサンデーショックの年
※比較は「2019/2014~2018の平均」
※東邦東邦と明大中八は途中入試方式が変わったので除外
※数字は主に「市進“そうだったのか!中学入試”」「中学受験案内(声の教育社)」および各校のホームページを参照

学校名称 区 2014 2015 2016 2017 2018 2019星 比較
サレ学院 男 *900 *849 *904 *909 *930 *617☆ *68.7%
海城学園 男 1687 1611 1743 1603 1557 1726★ 105.2%
開成中学 男 1186 1222 1211 1195 1234 1231★ 101.8%
学習院中 男 *903 *681 *749 *696 *908 *821★ 104.3%
駒場東邦 男 *652 *662 *606 *532 *513 *548★ *92.4%
慶應普通 男 *596 *537 *604 *566 *615 *614★ 105.2%
芝温泉中 男 2180 2061 2274 2144 2126 1424☆ *66.0%
城北中学 男 1761 1532 1478 1396 1504 1198☆ *78.1%
早稲田中 男 1852 2139 2059 2165 2262 2045★ *97.6%
早大学院 男 *410 *408 *376 *407 *478 *464★ 111.6%
筑波駒場 男 *755 *744 *793 *689 *661 *736★ 101.0%
武蔵中学 男 *569 *531 *608 *592 *548 *579★ 101.7%
麻布中学 男 *875 *916 *908 *967 *933 1037★ 112.7%
明大中野 男 1505 1470 1395 1632 1652 1481☆ *96.7%
立教新座 男 1766 1631 1931 1858 1926 1967☆ 107.9%
立教池袋 男 *483 *437 *470 *462 *372 *382☆ *85.9%
聖光学園 男 1671 1611 1599 1472 1311 1058☆ *69.0%
栄光学園 男 *669 *666 *636 *713 *749 *882★ 128.5%
浅野中学 男 1863 1762 1814 1699 1784 1894★ 106.1%
学習院女 女 *510 *637 *508 *592 *662 *837★ 143.9%
桜蔭学園 女 *514 *655 *538 *516 *533 *529★ *96.0%
女子学院 女 *744 *971 *695 *676 *760 *794★ 103.2%
豊島岡女 女 2938 2612 2922 2774 2805 2211☆ *78.7%
立教女学 女 *277 *375 *248 *288 *291 *338★ 114.3%
雙葉学園 女 *351 *519 *356 *366 *307 *375★ *98.7%
お茶大附 共 *272 *272 *283 *269 *317 *301★ 106.5%
慶應中等 共 1150 1225 1309 1271 1508 1502★ 116.2%
市川学園 共 3175 3314 3218 3140 3299 2955★ *91.5%
渋谷渋谷 共 1624 1839 2180 1959 1946 1696☆ *88.8%
渋谷幕張 共 2379 2295 2357 2571 2620 2598★ 106.3%
小石川中 共 1004 *883 1019 *999 1039 1032★ 104.4%
青山学院 共 *797 *568 *815 *857 *933 1094★ 137.8%
早稲田実 共 *513 *544 *534 *539 *583 *687★ 126.6%
筑波大附 共 *484 *467 *385 *442 *462 *513★ 114.5%
中大付属 共 *747 *813 *902 *934 1103 *897☆ *99.7%
法政大学 共 1184 1167 1271 1319 1565 1069☆ *82.2%
法政二中 共 1402 1251 1736 2006 2095 1597☆ *94.1%
明大明治 共 1422 1317 1270 1337 1569 1455★ 105.2%
都立白鴎 共 1106 1024 *980 *998 *958 *932★ *92.0%
芝工大柏 共 2501 2152 2148 2047 2208 2328☆ 105.3%
成蹊中学 共 *735 *666 *794 *827 *797 *811☆ 106.2%
成城学園 共 *693 *731 *874 *820 *812 1081★ 137.5%

集計してみて気がついたのだが、中学受験の受験者数は減ってないんだね。
調べてみたところ2009年が頂点でそこから減少する一方だったのだが、2015年を底にしてそこから上昇に転じている。
上に挙げたのは人気校が多いから、「2019/2014~2018の平均」で100%を切っているところが少ない。
それなのに集計済みで100%を切っているところはどうしたものか。

駒場東邦(92.4%)はどういうわけか、人気・実績のダウンスパイラルにはまってしまっている。このレベルで非放任というスタイルが没個性に映ってしまっているのか。

早稲田中(97.6%)も高止まりしている。早稲田保険を持っている進学校という双面性は、もう少しアドバンテージがあってもいいと思うが。同じレベルの海城学園(105.2%)がジリジリと人気を高めているのとは対照的だ。

桜蔭学園(96.0%)、雙葉学園(98.7%)は100を切っているとはいえ、サンデーショックの年を除けばほぼ100なのだから落ち込みはほぼゼロと考えていいだろう。
ところが同じサンデーショックぶち当たり組の女子学院(103.2%)は100を超えているのだから、JG人気はかなり堅調とみてよさそうだ。

千葉の集客№1である市川学園(91.5% 2955人)があまり奮わない。渋谷幕張(106.3% 2598人)に猛追を許している。
同じくじり貧なのは都立白鴎(92.0%)。尤も人気が落ちたからといって、どこの成績層が離れていってるのかはわからないけど。

付属校人気は明確だが、学校によって差異がある。
このあたりの詳しいところは、日を改めてじっくりと取り掛かるとしよう。(う~ん、メンドイ)

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コメント

No title

 千葉で言えば明確に減らしているのは千葉日大一。 まあなんとなく理由は推測できる。

 そして市川。「偏差値が上がった」というのは理由にならない。もっと上の渋幕が集めているからだ。

 ふうむ。なんで市川が敬遠されているんだろう・・・  まあ、来年も減ったら考えてみよう。

No title

受験者が減る理由を大別すると、難化し過ぎて敬遠されるパターンと、人気が無くなったパターンが有ると思いますが、早中は前者、駒東は後者だと思います。

サピックスの偏差値で見ると、6年前に駒東は61でしたが、今は58に低下。早中の1日は58で不変ですが、3日は61から63に難化しています。
駒東は、1980年代から東大に30~40人以上を送り込み、2000年以降に武蔵が低迷し始めてからは、開成、麻布と共に、実質的には東京私立のトップ3の一角を占めて来たのですが、トップ校ならではの色というか、独自の個性を未だに打ち出せて居ないように思います。かつてはスパルタと言われていた聖光が、学校行事の充実や種々の取り組みによって、明るくスマートな校風に脱皮を果たして、上位層の支持を集めて偏差値も上昇しているのと対照的です。

早中は、早稲田への推薦という魅力に加え、都内でも有数の伝統を誇り、懐の深いゆったりとした校風、立地の良さ、最近の進学実績の向上など、穴が有りません。1日の偏差値で駒東を引き離すのも時間の問題でしょう。駒東は、2012年の進学実績の良さを見て入学した2013年組が今年大学入試を迎えていますので、今年大きく実績が復活すればまだ持ちこたえられるかも知れませんが、今年も奮わなければ、来年の入試で武蔵、海城にも難易度で劣後する可能性があります。

かつて同じグルーピングで比較対象とされていた、海城と巣鴨の現状も、進学実績が向上した学校のその後の運営方法に関する重要な示唆と言えるでしょう。難関校となってからも、これまでの成功体験に固執した巣鴨と、生徒の自主性を育てる方向にかじを切り、高校受験の中止や、受験対策にとらわれない様々な取り組み等の改革を実施した海城。今や、両者を対等な比較対象とする人は居ません。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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