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ディクソン・カー『火刑法廷』~俺は何か読み落としたのか?

さて今宵は、よくわからないけど凄い作品、というのをご紹介しましょう。
よくわからないけど凄い…。ミステリではあまり馴染みのない表現ですが、時々そうとしか言いようのない作品があるのも事実。
たとえばわが国ではアンチミステリの3巨峰、『黒死館殺人事件』(小栗虫太郎 1935年)、『ドグラ・マグラ』(夢野久作 1935年、おお、黒死館と同じ年か!)、『虚無への供物』(中井英夫 1964年)のような作品が、こういった表現に値すると思います。
興が乗ったらいずれこの作品の紹介もしますが、今日は別の作品。

『火刑法廷』(1937年)、『三つの棺』(1935年)。いずれも作家はジョン・ディクソン・カー。
カーと言えば「密室」の人です。
『火刑法廷』では密閉された地下霊廟から遺体が消失し、『三つの棺』では密室の中で射殺され、被害者と一緒に部屋に入った人間は、煙のように消えうせている。
これを読んだのは高校時代でしたが、読んだ後、凄い作品であることは明確に分かったのですが、いったい何が書かれているのかよくわからず、一緒に読んだ友人と夜通し語り合いました。
今思えば、なぜ男友達と読み合ってしまったのでしょう。塾で知り合った女友達と読み合っていれば、もっと楽しい一夜になったに違いありません

それはさておき、『火刑法廷』はとんでもないトリックがビシバシ使ってあり、これはこれで凄いのですが、「わからない」ということはありません。
『火刑法廷』の分からなさは、「おいおい、そんな展開ありなのかよ!それとも俺が何か読み落としているのか?」という読後感に現れています。
なにしろショッキングなラストです。
長くなったので、『三つの棺』はまた後で。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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