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独創性を考えた結果、先入観の罠に落ちてしまったお話

今回はAO入試における独創性を考えた結果、先入観の罠に落ちてしまった方のお話です。

基本的には悪口ですので、そういうのが嫌いな人はこの先を読まないでください。(そんな人、いるのかな?)


「AO入試における「独創性」ってなに?」(https://aoaoi.jp/talk/3277/)というブログを読んでいたら、「独創性」というものについて考えさせられた。

ここでブログ主のaoi氏(「AO入試・推薦入試専門塾aoi」の代表なのかな?このブログ自体がその塾の宣伝だけど) は、「AO入試における「独創性」ってなに?」という質問から始めています。


※ちなみに先述のように、これからaoi氏の悪口が始まりますが、aoi氏は決して頭の悪い人間ではないと思います。しかしあまりに経験が不足しているので、簡単な罠にすっぽりと嵌ってしまっているのです。


その質問の回答(ここは「解答」よりも「回答」だよなあ)の一つとして「ちなみに東大生の解答は、イチロー選手です」と紹介したあとに、


実はぼくはこの解答にずっとけちをつけていたんですよ。
というのも、イチロー選手って言ってしまえばただの野球選手じゃないですか。ルールのあるゲームの中で打ったり走ったりしているだけの人間に対して「独創的」なんて褒め言葉は間違っていると。

しかし、最近ようやくこの意味が理解できました。うん、たしかにイチロー選手は独創的だよね。と思えるようになりました。


なるほど。ではaoi氏はどうして変節したのか。その理由はこうである。


イチロー選手って毎朝カレーを食べるんです(最近はやめたそうです)。そして毎日決まった時間に家を出て、決まったバッティングフォームで決まった走り方をするそうです。そこには1ミリのズレもありません。自らを機械化して、精密にひとつの作業に打ち込むのです。これって真似できることじゃありませんよね。

さて、皆さんの生活はどうですか?世界に向かっていくようなプレイヤーの生活と見比べてください。毎朝決まった時間に寝ていますか?決まった時間に机に向かっていますか?今日一日をAO入試のための時間にどれだけ費やしましたか?

つまり、これが本当の独創性ではないでしょうか?少なくともAO入試の中で問われる独創性とはそのような能力のことをさすのではないか、ぼくはそのように考えています。



はあ?

さらにaoi氏はたたみかける。


アカデミックな世界における独創性とは、そんな能力のことを言います。



違うよ!100%ちげーよ!

じゃあ何か?中途半端な努力でノーベル賞取ったり、何種類もの練習を試してMLBで3000本ヒットを打ったら「独創性」がないのか?

つーか、すごい努力をして栄冠を掴むというストーリーのどこに「独創性」があるのだ?努力の仕方が「独創性」?


あのなあ、ルーティンのスペシャリストなんか、MLBにもNBAにもNFLにも掃いて捨てるほどいるんだ。

なぜそういうトップクラスの連中と大学受験生を同じ目線で見ようとするのか。


大学受験生がルーティンをできないからって、まさか何十億もらっているプロアスリートもやっぱりルーティンができないと思っているのか?


MLBでレギュラーが取れない選手はルーティンができない?で、イチローはできてるからスゴい?

というか毎日カレー食うことのどこが独創的なのか?というか継続できてないし、カレー食。


あとな、aoi。(上から目線が止まりません!)


毎日決まった時間に家を出て、決まったバッティングフォームで決まった走り方をするそうです



なんて嘘っぱち、よくお前、信じられたな。

少し考えれば分かるだろ?プロ野球選手だぞ。ナイターとデーゲームが混在しているし、そもそも半分は何百キロも離れた(あるいは何千キロも離れた)別の都市でゲームをするんだぜ?

決まった時間に練習なんかできるわけないんだよ。


俺はイチローの業績にケチをつける気はないし、そもそも彼のシアトル時代の成績は瞠目すべきものだと思う。しかしだからといってイチローを神格化することは嫌だし、間違っているとさえ思う。


おそらくaoi氏は、独創性とは「良いこと」である、努力は「良いこと」である、だからこの二つは近いことである、という思い込みがあるのだろう。


そんなaoi氏に一つ忠告しておこう。


スポーツ選手の努力の言葉は割り引いて聞いておけ。


こんなことは初歩中の初歩だ。大学受験生だって同じだろ?「俺全然勉強してねーよ」「俺は1日10時間勉強したぜ」、こんな言葉いちいち信用してないだろ?

それと同じだ。自分を天才肌に見せたいやつは「練習なんかしてない」と言うし、努力家に見せたいやつは(あるいは将来、監督やコーチの座に色気を持っているやつは)「これほどの努力を人は運と言い」なんて五・七・五でまとめるんだ。


そもそも話の発端は「AO入試における独創性」のはずだ。そこにイチローなんか絡めてくるからおかしなことになるんだ。

あのな、イチローという選手はな、昔から「少しうまいこと言ってやろう」というサービス精神のある男なんだ(厨二病患者とも言う)。


だから「立派な成績を残したんだから立派な人間に違いない」なんてイメージで扱っちゃいけないのさ。「独創性」なんて手垢のついた言葉で触ったら、火傷するぜ。


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コメント

新しい投稿フォーム

新しい投稿フォームを試してみましたが、すこし改行幅が狭くて見づらいような気が…

みなさんはどうですか?

No title

確かに以前のに慣れているせいか、違和感はあります。

「昔は良かったなあ」

(大げさ?)

ギャハハハ。
毎朝カレー食ったらイチローみたいになれふのか?
NPBのスカウトは、今すぐインドに直行すべし!!

干ぴょうでも食うか

こういう人は、佐藤亮子さん(ホラ、子どもたちを東大理三にバンバン入れたお母さんですよ)が「子供に干ぴょう食わせた」と言ったら干ぴょうを買い占めるんだろうな。

それにしても、運動選手のやることをなぜ受験生に当て嵌めようとするのか。
結果的に、「独創性」と言いながら「模倣」にとことんこだわってしまう愚を犯してしまう。それも理由が「成功した人なのだから間違いない」という無批判性。
やれやれ。

類比論法

甘えん坊将軍「AO入試において求められる独創性を、イチロー選手の独創性になぞらえていますね」

溝口先生「類比論法ね。うまく用いれば強力な説得手法になるわ」

JG「大学受験生とプロアスリートを同じ目線で比べても意味が薄いです。またそもそもここでいう『独創性』が何を指しているのかがわかりません」

溝口先生「そうね。類比論法を使うときは、適切な類例を適切に持って来なければ、説得力を持たない。逆にこれがきちんとできれば強力な武器になるわ」

JG・甘えん坊将軍「ひょっとしてこれは…」

溝口先生「そう。ロンリのち・か・ら」

JG・甘えん坊将軍「(ぽわわ〜ん♡)」

Re: 類比論法

うまいなあ。そうそう、そんな感じ。
あんなふうに教えられたら、

> JG・甘えん坊将軍「(ぽわわ〜ん♡)」

となるに決まってる。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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