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入試で得点を多く取るための作戦という、実も蓋もないお話

当たり前の話だが、中学入試だろうと高校入試だろうと大学入試だろうと、より高い得点の取れるやつが合格する。
無論ちょっとばかり下駄を履かせてもらったり、出来レースで合格が決まっていたりなどという、インチキな匂いがぷんぷんする場合は除くが。

さて何の話かと言えば、入試で得点を多く取るための作戦という、実も蓋もないお話。
入試で点を取るのに一番重要なものは学力だ。他の受験生よりも学力があれば、だいたいうまくいく。
ところが学力勝負に自信がない受験生が圧倒的に多いので、怪しげな作戦論が受験業界では跋扈している。迷ったときは「2」をマークしろとかね。
(他にもいろいろあるでしょうから、心当たりのある方はコメントをお願いします)

さて、俺からはいたってまっとうな作戦を1つ。それは「深入りするな」。
中学受験で、特に学力の高い層でよくありがちな入試本番のミスは、1つの問題に時間を取られるというやつだ。
全く手が出ないなら簡単に放棄できる。しかし中途半端に辿る道が見えているのがやっかいだ。
あっちかこっちかと手がかりを探すうちに、時間がさらさらと流れていく。
もうよせ、次へ行けという内なる声に被さるように、いや、ここまで来たんだ、道はすぐ近くだと抗弁する。
投資におけるサンクコストの罠に12歳で捕まっちまうと、もはやその日の戦いは敗色濃厚、挽回の機運すら見つからなくなる。

開成で70%、麻布で60%取れれば、かなり合格の可能性が高いというのが、それぞれの入試問題だ。
1つや2つうっかり落としたって、そんなものは計算のうちなのだが、1つの問題に捕まってしまうともはや計算は成り立たなくなる。

勿論こんなことは生徒だって百も承知なのだが、それでも毎年いる。たくさんいるかどうかは知らないが、塾講が空を仰ぎたくなるくらいは、いる(本人や保護者にしたら足下しか目に入らない心境だろうが)。
じゃあなぜこんなことが起きるのか。
俺なりにその理由を考えてみると、こういう受験生は入試の本質を見誤っているのではなかろうか。

入試は椅子取りゲームだ。300人募集なら、300位以内に入れば合格できる。
1位通過しようと300位でゴールしようと受け取るメダルの色は変わらない。これが入試だ(入学式で代表の言葉を読みたいというならこの限りにあらずだが、そんなやつはそもそもこの話題には関係ないだろう)。

ところが模試やらテストはそうじゃない。プロセスだから「良い点数」を取ることも重要だ。偏差値60の学校に受かるのに、偏差値60よりも62や63の方が好まれるのが、模試やテストの世界観だ。この世界観から抜け出ないと、入学試験でも「良い点数」を取ろうとしてしまう。
こういうことは講師なり親が平時から何かと声かけしてやれば大事にはならないのだろうが、いやいや大人も入試の本質を見誤っているやつはそこそこいるぞ、と思ったのはつい2年ほど前。

とある教育系掲示板で「捨て問」の話を書いたら、反論があった。
いわく「そういう気弱な気持ちでは勝てない。問題は全問全力でぶつかるべし」。
勿論全力でぶつかるの当たり前だ、しかしなかなかうまくいきそうもなければさっさと次へ行くのが最善手だ、と返したのだが、あまり分かってもらえなかったようで、ちょうどリオ・オリンピックの頃だったせいもあって、「満点狙わないとダメでしょ?オリンピックの選手達の気迫見ていないの?」と威勢の良いことを書いてよこしてきた。

しかしそんな馬鹿なことはない。たとえばマラソンを例にとると、オリンピックに出るようなランナーなのだから、マラソンという競技のオモテもウラも知り尽くしている。
100番手のランナーがこのメンツで優勝するようなタイム目指して走ったら潰れるのは目に見えている。
100番手のランナーは100番手のランナーとしての勝負の中で全力を出して走る。これがマラソンだし、これが勝負だ。
なにも1等賞を取ることだけが戦いではない。それしか価値観のない戦いはあまりにも底が浅い。まあ「全力でガンバレ教」の信者たちがまさかの不合格になったところで俺の心は痛まないので、どうでもいい話だが。

ちなみに「深入りするな」というアドバイスは入試だけでなく、人生の至る所で真価を発揮する超絶的なアフォリズムだが、こと男と女の仲においては深入りしてからが本当の勝負だという気もしないではない。
しかしそういった世界には縁が遠いのでさっぱりわからない。
もしそうした機微に詳しい方がいらっしゃったら、それもコメント欄にお願いします。

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コメント

呼ばれた気が

俺の知り合いに1人、達人がいる。

・相手が25歳前後の時に付き合い始める
・結婚の話が出たら、「いや、もう結婚は懲りたから」とキッパリ断る
・お金は1円も出させない
・相手が28になる前には別れる

俺が把握してるだけでも、これを10年以上続けてる感じ。相手の父親からしたら、ギロチンにかけたい奴だろうけど、別れる時に泣かれる事は有っても、深刻なトラブルには今のところなってないらしい。
ジャナ天さんの言う「深入り」がどこからを言ってるのか分からないんだけど、この達人からすると、結婚の話って辺りからが深入りで、それが嫌なんだろうね。

身もなく蓋もなくひたすらに‥

子どもと某先生との会話
子「塾に行くと中高一貫校との進度の違いを感じてしまいます。大丈夫かなあ?」
先生「彼らと張り合ってトップ合格なんて目指さない方がいいよ。」
子「はい‥」
先生「合格最低点をクリアすればいいんだから」

それを聞いた自分「‥(それってある意味ギャンブルでは‥?)」

合格最低点て、どうやって見当つければいいんだぁ〜⁉︎
皆さん教えてくださ〜い。

‥身も蓋もないけど積み上げていくしかない‥

ここ掘れワンワン

確かに身も蓋もないかもしれないけれど、入試本番で1点でも多く点をもぎ取るのが受験生にとって最大のミッションですからね。
こういう入試当日の作戦論のテーマが出てくると、いよいよ本番が近づいてきているのだなあと感じます。

捨て問やサンクコストの話が出ていますが、私も受験時には「時間切れ」で後悔しないように意を砕いていました。

入試は「制限時間内に所定の広さの土を所定の深さまでどれだけ掘れるかを競うゲーム」だと考えていたので、硬い石にぶつかって少しでも手が止まったら、さっさと別の場所を掘ることにして、他の場所が掘り終わったら硬い石の場所に戻るようにしていました。

ただし、私の場合、これは数学に限ります。国語の記述問題で手が止まってしまったからといって次の大問に移ってしまうと、私は前の大問の文章をすぐに忘れてしまうので、かえって時間を浪費してしまうのです。
そのため、国語では、はじめに大問ごとに「大問1は20分、大問2は15分」などと目星をつけて、その目星の時間を大きく超えない範囲では、その大問から逃げないようにしていました。

とにかく臆病で時間切れがこわかったので、模試や過去問を解く際には、所定の制限時間よりも短い時間を自分で勝手に設定して、自分を精神的に追い込むようにしていました。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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