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勝っても甲子園切符はくれてやる。あれは夏祭りだ!!

「勝っても甲子園切符はくれてやる。あれは夏祭りだ!!」

もし高校球児がメディアの前でこんなことを言ったら、凄いことになるだろうニャア。
ちなみに発言の主は不知火守(白新高校3年)。先日書いた『ドカベン』における主人公・山田太郎のライバルの一人。

というわけで、今回も『ドカベン』の話。というか、不知火守の話。
言わずと知れた剛速球投手である。
中学時代にタイトルを総なめして、白新高校に入学。
しかし高1の夏の県予選では初戦で明訓高校とあたり、山田に打たれ敗北を喫する。
高1の秋の県予選では、それまで隻眼だったのが父親からの角膜移植により両目が利くようになったお陰で、多彩な変化球を駆使して明訓を苦しめるが(ホームランも打っている)、結果的には山田にサヨナラ満塁弾を打たれ敗戦。
ちなみにこの時不知火は兼任監督。……監督?!……高1生が?!

そして運命の高2の夏の県予選を迎える。

何が運命かと言えば、この大会での白新戦は『ドカベン』史上2つの名シーンを生んでいるのだ。

1.超スローボール!

実際に漫画上でも、不知火が投げた超スローボールに蠅が止まっている描写がある。
山田の打ちに行く姿勢の違いから、速球とスローボールを使い分けるという悪魔のような大投手。
山田はこれで打撃をズタボロにされる。
不知火の太陽を背に右手を高々と上げるシーンは象徴的だ。

じつは山田は高1の夏・秋と比較的不知火を打ち込んでいるのだが、高2の夏以降はさっぱり打てない。
1試合だけ打てないならまだしも、結局高2から卒業まで不知火からホームランを打てていない。

2.ルールブックの盲点

そしてもう一つのアイコン的名シーンがこれだ。
野球は3つのアウトで攻守交代となるが、実は4つ目のアウトが必要になることがある。

な… 何を言っているのか わからねーと思うが 
おれも 何が起きてるのか わからなかった…

1アウト1・3塁。スクイズが小フライになって投手(不知火)がとって2アウト。1塁走者(山田)が飛び出していたので、1塁に投げて走者戻れず3アウト。スタートを切っていた3塁走者(岩鬼)はホームインしているも、得点は認められず……
これがルールブックの盲点。じつは3つ目のアウトがフォースアウトでない場合は、その間のインプレー中の得点は認められる。
不知火はいくら目の前で憎っくき山田がのろのろ離塁していても、岩鬼のいた3塁に投げるべきであった。

不知火は2年秋の県予選で四たび明訓と対戦。この時は山田を4三振に仕留め、完膚なきほどに叩きのめしている。
何しろ3番打者(里中)を敬遠して、山田と勝負するほどのカモぶり。
岩鬼の勘違いホームランによってサヨナラ負けするが、不知火の山田への意識はこの時点で定まったのだろう。

山田を抑えられる。明訓には勝てる。

これが高3の夏の冒頭の発言につながったとのだと思われる。
不知火は負ける気などさらさらない。何しろこの試合の開始前、チームメイトに「お前たちは9回、いや延長再試合になる18回までに1点取ればいい」。(当時の延長再試合は18回)
まあ結果は1-0でサヨナラ負けするのだが(山田のサヨナラ内野安打。……山田の内野…安打…?!)、不知火守という男は敗北することでそのすごさを、まざまざとベースボールキッズたちに見せつけたのだ。

ちなみに冒頭のセリフを試合前日に吐いた不知火だが、試合中にけがをして救急車で運ばれる外野手(白山)の「不知火さん、甲子園に、行ってください」の言葉に、どうしても甲子園に行く、と心を切り替える。
投手(不知火)は1人で戦っているように見えて、片目を貰った親父を含め、いつも誰かに支えられている。

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コメント

JOJO大好き人間なもので、ポルナレフのセリフの方に反応してしまいました。失礼。

野球漫画というとプレイボールとタッチくらいしか馴染みがなく、すみません。。。

No title

>プレイボールとタッチくらい

 野球漫画っていろんな流れがありますね。
巨人の星・侍ジャイアンツ・・・スポ根 魔球漫画
キャプテン・プレイボール・・・箱根駅伝的スポ根漫画
タッチ・・・恋愛漫画?
ドカベン・・・本格???

 もしかしたら野球都市伝説を広めたのは あだち充の方かもしれません。

 ところで
 あだち充の漫画で時々出てくる「(投手の投げる球の)重い、軽い」問題。 
・小さい手で投げると軽い球になる
・重い 軽い なんて存在しない(というセリフもあったような)

 何度か出て来たような記憶があります。
 ある、という説と ない、という説 どちらが正しいのでしょうね。  
 なんとなく 「回転数の多い球」は軽く
「回転数の少ない球」は重く 見えます。(そういう分類もどこかであったような。。)
 

ちなみに俺は3番最強打者説

球の重い軽いは、経験者としては「ある」と思います。
でも、「そんなの錯覚だ、ない」と言われれば、否定できないくらいの曖昧さです。

都市伝説とは別の話ですが、ここ数年MLBを中心にフライボール革命(フラレボ)が起きていますが、俺の頃は「とにかく転がせ、転がせば何かが起きる」だっただけに、今昔の感があります。
2番打者強打者論もMLB発祥(日本では小笠原が日ハム時代に2番を打ったことがあったっけ)。ジャッジ(NYY)が2番にいる打線は、ちょっと厄介だな。
日本でもマギー(巨人)や吉田(オリックス)が2番を打ったりしている。

重い球

普通に考えると、回転が多い球の方が飛ばすの大変だから、「重く」感じると思いますけどね。
ピッチャーの球は、基本バックスピン掛かって来て、それをフライで遠くに飛ばすには、来た球のバックスピンを打ち消して、更に逆回転させないといけないから。
それと、バットの芯を外れると打って重く感じるから、打席直前で変化する球も重く感じるだろうね。

重い軽い問題

 なるほど。それは理論的ですね。

肩口からのカーブはボールに順回転がかかっているからそのまま打てば フライで遠くに飛ばしやすい、と言うことでしょうか。(ホームランカーブって言うんでしたっけ?)

 とすると・・
1)テレビでの見た目・・・ 回転が多いと浮いて見えるから「見た目が軽い」
 回転が少ないと浮かずにまっすぐ行くから「見た目は重い」

2)それに対し 打者の感覚は
 「回転が多いと重い」「回転が少ないと軽い」

3)そんなの全部錯覚だ。気のせい気のせい。

 おもしろいニャ。

人間なんてこんなもんさ

海の日に ゴルフに行った。
暑かったが、全然 苦痛ではなかった。 オラは実は暑さには強い。

 昨日、仕事の打ち合わせで20分くらい駅から歩いた。死にそうになった。入院するかと思った。オラ 暑さは苦手なんだ。タクシーで行かせてくれ。

No title

>「勝っても甲子園切符はくれてやる。あれは夏祭りだ!!」

有力選手をマークしているスカウトは地方大会で「負けろ負けろ」と念じているという話をどっかで読んだ。

1)投手にとって 甲子園は百害あって一利なし
2)他球団の目に触れさせたくない

 という理由だったか?

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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