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vs.小島武夫~時に勝負では勝つことよりも、傷跡を残すことが勲章となる

さて、コメント欄にこんなことを書いた。

それにしてもみなさん、なかなかの打ち手でいらっしゃる。
まあしかし、俺には及ばないだろうねえ。
何しろ俺は先ごろお亡くなりになった小島武夫氏と打ったこともあるし、また「小島武夫の弟子」という称号もいただいているのだよ、フフフフ。


そこで本日は麻雀のお話。
俺が小島武夫氏と麻雀を打ったのは、もう四半世紀も前、とある大学で小島氏を講演会に呼んだ後の打ち上げでだ。
友人が実行委員だったこと、この企画を通すのに尽力したこと、企業から広告料を随分と巻き上げたことなどが評価され、俺はその大学の学生でもないのに打ち上げに紛れ込み、あろうことか雀卓まで囲むことになった。

小島武夫氏の麻雀は、巷間伝わるところとまったく同じ、愉快で気さくで磊落。
つねに笑い声で溢れている麻雀だった。
その中で俺が「小島さん、弟子にしてくださいよ」と言うと、酒とおしゃべりと綺麗どころ(実行委委員の娘たち)とですっかりいい気分になった小島氏は「いいよいいよ」と快諾してくれた。

というわけで、俺は小島武夫の弟子なのである。

え?俺の雀力はどれくらいかだって?
はっきり言って、たいへん弱いです。子供たち相手のポンジャンでさえ、やっと勝つ有様です。それも要所要所でイカサマをして。

小島武夫氏とはその1度しか会うことはなかったけれど、麻雀だけでなくいろいろな話をしてくれた。こんなに喋ってちゃ麻雀に集中できないでしょ、と誰かが言うと
「駄目だねえ、でも集中したところで、こんな若い人たちには勝てないよ」

オーラスの手前で俺は大物手を聴牌した。跳満、待ちは間八索。
場に索子は全体的に安く、俺も何枚か捨てており、偶然だが二索五索も捨てていて迷彩になっていた。
ただ八索も場に3枚切れており、当たり牌は誰かの手の内にあるのか、この後の山にあるのか、それとも王牌に眠っているのか。
この八索が上家の小島氏から出たらどれほど愉快だろうと思いながら、冷静さを装って俺は牌をつもり続けた。
対面だったか下家だったかがリーチをしかけたが、俺は「え~、切る牌がないなあ」なんて与太を飛ばしながら、ひっそりと突っ張り続けた。
小島氏は娘たちと恋バナで盛り上がっている。「へー、彼氏がかまってくれないのか、それなら少しやきもち焼かせるといいよ。僕と一緒にどっか行こうか」。

結局その場は誰もあがれず。
俺は聴牌をみせずノーテン罰符を払った。口惜しかったんだと思う。上がれなかった跳満を見せなくて済むなら1000点は安い、なんて勝手な脳内変換も働いたんじゃないかな。

場がはねて帰り道、小島氏の後ろで見ていた友人が「小島さんは理牌しないからわかりづらいんだよね」と言った後で、「お前の八索、止まってたよ」。
11月の寒空の下、俺は肩を竦めた。でも凄くうれしかった。
親子ほど年の離れた女の子を口説く中で、ひょいと捨てられる八索で上がるよりも、警戒させて止めさせたことが、俺の誇りでもあった。

シロートが勝てるわけがねえよ、あんなバケモン。
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コメント

映画化希望

新 麻雀放浪記として、小島師匠に弟子入りして放浪の旅に出るジャナ天さんという設定で映画化して欲しかった。しかし師匠は鬼籍に入り、ジャナさんはもはや坊やとは呼べない年齢になってしまった。残念・・・

プロと対戦したことはないけど、バイト先の先輩で東大将棋部レギュラーの人が居て、やっぱり強かった。

現代版では

全自動卓になってしまうと、あの数々のイカサマ技も使いようが無いですよね。
高校時代、元禄積みとツバメ返しの練習をひたすら繰り返しましたが、大学になると馬場の雀荘で全自動卓でしたから、全く意味が有りませんでした。唯一、盲パイの技術は、先ヅモが常識の行儀の良くないフリー麻雀の際は役に立ちました。

No title

「望みが叶うとすれば」

私は 福地泡介さんの麻雀が好きで、氏の麻雀エッセイ、戦術本 全て(多分) 読みました。バイブルでした。 自称「弟子」です。ホースケの教えの通りに打っているつもりです。

 結婚するとき、蔵書を大量に処分したんですが、その時、「もう麻雀はすることはない」と捨ててしまったんですが、ものすごく後悔しています。
 エッセイだけは残しておくんだった・・・

 ホースケの麻雀エッセイは面白いです

 望みが叶うとすれば1回 卓を囲みたかった

5200点の上りが急所

> 私は 福地泡介さんの麻雀が好きで、氏の麻雀エッセイ、戦術本 全て(多分) 読みました。バイブルでした。 自称「弟子」です。ホースケの教えの通りに打っているつもりです。

福地氏と言えば麻雀鞍馬天狗、ゴーニィ麻雀。確か賭け事は総じて強く、競馬で家を建てた人だったんじゃないかな。
その時編集者や友人が集まってお祝いをして、友人の一人が福地氏の奥さんに
「競馬で家を建てた人はたぶん初めてですよ」とお祝いの言葉をかけると、奥さんはつまらなそうに
「競馬をやってなかったら、5年前には建ってましたよ」。
他の漫画家だったかもしれないが、ホースケらしいエピソード。もうホースケってことでいいや。

「ホースケの教えの通りに打っているつもりです。」というなら、これはハルビンカフェさんも相当な打ち手だな。
いつの間にかやられてる、ということになりかねない。

>  結婚するとき、蔵書を大量に処分したんですが、その時、「もう麻雀はすることはない」と捨ててしまったんですが、ものすごく後悔しています。

ファー!もったいない!
でも本ってどうしようもないからなあ。俺もずいぶん捨てたよ。

No title

 あ、 段々 理科大の「留年ジョーク」を思い出してきた。

 理科大は 1年から2年に上がる時と、4年時(卒業できない)に留年がある。 
 つまり・・・理科大に 最大 8年いると

11123444 (数字は学年ね) となる可能性がある。

 これを

「リューネン宝灯(リューネンポオトン)」

という。 役満だ。
オラの 112344 なんて、「ピンフ」だ。

No title

 あ、なんかオラの投稿を見て
「理科大はやめた」って人がいるといけないので一応言っておくと

●普通にやっていれば進級できます。
 留年するのは授業に出ないやつだけです。
●そんで 留年しても就職できるのが理科大の理科大たる所以。
 一留はほぼ関係ないです。(ただし、浪人と合わせて 企業の年齢制限に引っかかる場合はある)
 一留 → 一流企業に就職
 留年 → 大学院進学
 なんてざら、です。

オラは一般就職(一般に混じって文系就職した)が 教授から「富士通か、その関連ならいれてやるよ」と言われた。 謹んで辞退したが・・・

某塾高では

高校の話ですが、同じ学年は2回までということで、112233は、「イーペイコー」と呼ばれていたらしいです。
但し、達成者のその後の消息は定かではありません。

No title

 留年話ばかり書いていると「大学で何もしなかった」と思われるかもしれないが、実はオラは卒業研究だけは真面目にやった。

 というか、最初は適当にやったのだが途中から面白くなった。 大学でも卒業研究レベルになると「世界で初めての発見」がある。 これは本当だ。 オラも世界で初めて とある現象を発見した。 びっくりした。「この現象が起こるなら、こうすればこんなことが起こるのでは?」と考えて実験したら、その通りになった。感動した。 教授からも褒められ、「その現象をとことん突き詰めろ」と言われた。で、実験に没頭した(かな?ちょっと誇張かも)
 教授はオラの実験を元に論文を書いた。
 
 が、結局日の目を見なかった。 「世界初」でもそれが「有用かどうか」で評価は決まる。
 面白いね、で終わった、というわけだ。
 
 理系の人にとって「研究者」はスーパースターだ。 落ちこぼれ人生も結構楽しいけど・・ 研究者になってみたかったかなあ? ほほほ。


※と書いたら、別スレで 白鳥座さんが
「自分探し」と投稿されている。

 ぎく!!  そうかあ、自分探しかあ。 サボった自分の「少しの後悔」がこんなことを書かせているんだニャ

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しかし 何だ?この大雨は?

信じらない。昨年もそう思ったが・・早くやんで!

オラが気象を勉強した頃とは気候は明らかに違っている。

「線状降水帯」ってのはオラは習わなかった。
ここ数年の新しい概念だ。

 オラは自分で思うが、「人命を左右する仕事」についていない、ことが幸いだ。 気象は好きだが、決して仕事にしようとは思わない。怖い。

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ふぎゃあ

地震で結構揺れた。 怖かった。

先日からの「スロースリップ」がこれで終わりなら
いいんだけど・・・

千葉、揺れるなあ

> ふぎゃあ
>
> 地震で結構揺れた。 怖かった。

おお、大丈夫でしたか。
俺は何にも感じなかったけど、ネットニュースの速報で知りました。

No title

 ありがとうございます。
 地震は大丈夫のようですが(津波もないし)
大雨が心配です。 今回の大雨は ちょっと異常です。 

 昨年の九州も思いましたが、24時間で 600ミリとか 800ミリ とか・・・  これは人間はどうにもならない・・・

No title

次男の作文見たら、
「将来は大学に入って 留年せずに卒業して・・・」
などと書いている。

 何だ?その「留年せずに」ってのは?

 それを見て長男も「俺 大学はどこでもいいよ。留年しないところがいいな」だって・・・

 一体 鬼嫁は息子に何て言っているんだろう?
 
「父さんみたいになっちゃダメよ」
かな・・

No title

昨年も思ったが 気象庁のスパコンの数値予報は 無力だ。 このスパコンのプログラムは、「移動性低気圧」の予報は強い。しかし梅雨前線は苦手だ。

 それでももっと早く何とかなったんでは?と思う。少なくてもポテンシャル(危険性)予報は可能なはずだ。(水蒸気量とか 相当温位線とか 風のぶつかりのシミュレーションはできるはずだ)

 でも 国民は「何回に一回の狼少年予報」なら許容できるだろう? 
 直感的には、「避難するには」 3回に一回だろうか。 5回空振りが続いたらもう避難はできないだろう・・・

俺は浪人も留年もしていないが

>  何だ?その「留年せずに」ってのは?

浪人と留年は学生の特権なのだが、特権というものは多くの場合、本人の手によって棄てられることが多いらしい。

若者は若さという特権を棄てたがり、早く大人になろうとする。(ヴィリエ・ド・リラダン)

No title

ふうっ

 ここ3日間 ずっと、「場合によっては西日本に取材に行く必要があるかもしれないから待機してくれ」と言われて 家で仕事しながら携帯を離さず、熟睡もできず、緊張状態だったのですが今、ようやく「一旦解除」になって ビールが飲める。

ふうっ

幻の跳満

この記事ずーーと気になっておりました。ダマで跳満。おのずと手は絞られる。
1)五索切りで3枚切られている間八索での清一(どこかの学校の名物英語教師みたいな役ですね)これはないだろう。JGさんにはどうしても789の間八索で受けたい理由があったはず。
2)ドラか飜牌の絡んだタテ混一通。これはありそう。でもわざわざ若きJGさんが、ノーテン罰符を払ってまで、聴牌をみせなかった理由は何だろう?
3)手役の作りこみ、大物手狙いで知られた小島武夫氏。特に彼が好んだといわれるあの手。好んだが故に小島氏はJGさんの打ち筋を読み切り間八索を止めたのではないか??
JGさんの幻の跳満は。純チャン三色ドラ一と読みました。
当たってるかなぁ??

追憶の間八索

>JGさんの幻の跳満は。純チャン三色ドラ一と読みました。
>当たってるかなぁ??

今となっては思い出せませんが、たぶんそれで正解です。
それにしても

>3)手役の作りこみ、大物手狙いで知られた小島武夫氏。特に彼が好んだといわれるあの手。好んだが故に小島氏はJGさんの打ち筋を読み切り間八索を止めたのではないか??

Radio-Radioさんのこの書き込みを読んで、少し目頭が熱くなりました。
そうか、小島さんは好きな純チャン三色だから、読み切れたのか。
死して一年半。こうやっていまだ思い出され、論じられる。
草葉の陰で小島武夫、何を思うか。

漫画になるんじゃないか

漫画界の巨匠、かわぐちかいじ氏の80年代の作品、”はっぽうやぶれ”の花島タケオは小島さんがモデルと言われております。JGさんの追憶、ぜひともかわぐちさんに漫画化してほしいですなぁ。”はっぽうやぶれ外伝。コンサルタントの追憶”とかねぇ。小島武夫氏とたった一度囲んだ卓で、氏が愛してやまなかった純チャン三色聴牌。それを小島さんが読み切ってで止めた。奇跡の経験と思います。うらやましい。

清一色

>1)五索切りで3枚切られている間八索での清一(どこかの学校の名物英語教師みたいな役ですね)

あのオッサン、ギターだけじゃなくて英語の授業もうまいらしい。
卒業した麻布生が「予備校の先生より上手だ」と、上から目線で話してくれた。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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