FC2ブログ

記事一覧

2018旧帝一工国公医早慶2~どこに進学したいかという裏校風

前回「2018旧帝一工国公医早慶1~就活とフィルター」の続き。
今回は、大学合格結果の傾向から裏校風が見え隠れするよ、というお話。

ところで裏校風とは何か?
これは俺が勝手に作った言葉だが、要はHPや説明会や世間一般に知れ渡っている校風(表校風)とは別に、学校が画策しないうちに出来上がってしまった(だからほとんどアピールされない、また世間でも知る人ぞ知る、というような)校風を意味する。
裏付けも何もなかったりするから、噂やデマの類も多いのが裏校風のやっかいなところだが、大学合格結果は明確な数字なので、少しは説得力のある内容になる。

ここで表を再掲。

2018旧帝一工国公医早慶
A率:東大率
B率:東大国公医率
C率:東京一工国公医率
D率:旧帝一工国公医率
E率:旧帝一工国公医+現役早慶進学率

学校名称 A率  B率 C率  D率 E率   
筑波駒場 67.3% 75.3% 79.6% 80.9% 87.7%
栄光学園 44.5% 56.1% 67.1% 73.4% 82.7%
開成学園 44.0% 53.0% 58.5% 61.3% 69.1%
桜蔭学園 32.9% 45.5% 49.8% 51.9% 61.0%
麻布学園 32.2% 35.2% 49.0% 51.3% 61.2%
聖光学院 31.2% 42.4% 51.1% 54.5% 71.0%
駒場東邦 20.2% 30.5% 42.5% 46.8% 54.1%
筑波大附 16.5% 23.4% 29.4% 35.9% 50.6%
浅野高校 16.2% 20.8% 38.2% 42.9% 59.8%
武蔵高校 16.1% 21.4% 32.7% 36.3% 44.0%
海城高校 15.0% 24.7% 36.3% 45.3% 45.3%
日比谷高 14.8% 21.2% 33.8% 39.1% 51.7%
女子学院 14.7% 19.2% 33.0% 34.4% 58.0%
学芸大附 14.7% 21.9% 32.9% 38.3% 54.2%
渋谷幕張 12.8% 21.8% 32.2% 36.2% 53.2%
早稲田高 12.8% 16.1% 25.5% 28.2% 82.9%
渋谷渋谷 12.3% 16.7% 27.0% 30.4% 47.5%
国立高校 *8.1% 10.3% 23.4% 29.0% 37.1%
小石川高 *7.7% 10.3% 19.4% 23.9% 36.8%
湘南高校 *6.9% 10.3% 22.5% 30.3% 45.8%
県立千葉 *6.9% 12.9% 21.1% 25.5% 37.7%
豊島岡女 *6.1% 15.3% 19.7% 24.3% 39.6%
県立浦和 *6.0% 10.6% 22.0% 38.3% 44.6%
西高等学 *6.0% *9.4% 20.4% 29.8% 39.8%
横浜翠嵐 *3.1% *7.2% 17.2% 26.1% 37.8%
市川学園 *4.4% *7.8% 13.1% 18.4% 35.4%
東邦東邦 *1.7% *5.9% 10.6% 12.8% 20.4%
※海城の早慶は数字ナシ
※数字はできるだけ正しくさせてるけど厳密じゃないよ
※おかしなところがあったらコメント欄に書いてね

筑駒の東大率が高いことや、早稲田の早慶率が抜きんでてることは(特に早稲田率)、もはや語る必要がないので省くよ。
見るべきところは、たとえば麻布と聖光。東大率は拮抗しているものの、国公医が入ると一気に聖光が抜き出る。また早慶率も高い。
聖光は麻布に比べ医学部志向者が多く、早慶進学でもOKという層が厚い、と言える。
逆に言えば麻布は聖光に比べ東大志向が強く、早慶を進学先としてあまりみていない、とも言える。

その聖光はもう一方の神奈川の雄・栄光と比べると、旧帝志向が少ない。医学部以外では外に出る層が薄いのかもしれない。
女子ダントツの桜蔭は№2の女子学院と比べると、特に国公医での差が激しい。あと数年もしたら女医における桜蔭率が、男医(こんな言葉あるのかな?)における灘率をはるかに上回るだろう。(もう上回っているかもしれない)
女子学院は卒生の25%近くが早慶に現役進学している。さすが女子校。優秀な女子校はこうあるべしという数字だ。(褒めているのだが、何となく批判を受けそうな文言ではある)

市川はなにしろ早慶率の高さが素晴らしい。「市川に入って早慶に行こう」というスローガンでも打ち出したいところだ(トリス?ハワイ?)。あの立地で早慶ということは、湘南や所沢にはほとんど行かないのかな。
渋幕と学附は「共学」「高入あり」と共通点があるが、東大率や国医率や早慶現役進学率など、すべての率で近似している。
「もはや語る必要がないので省くよ」といいつつ書くが、早稲田はやっぱりお得な気がする。上15%に入れれば東大国医が現実味を帯び、下20%にならなければ早慶以上がほぼ確定するというのは、リスク回避としてはかなり有能だ。
(四谷偏差値で65とっておいて、リスク回避もへったくれもないようなもんだが)

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験情報へ
にほんブログ村

スポンサーサイト



コメント

No title

>「市川に入って早慶に行こう」

 以前 偏差値の話の所で 2月1日校は裾野の広い正規分布、  1月校は非常に偏差値の狭い輪切りで入学してくる、という話題がありました。

 今回 中間テストの結果が返ってきて(ようやく細かい数字が返ってきた) 見ると本当に標準偏差が小さい。びっくりするほど小さい。

 国語が唯一 偏差値50を下回っていて 45だった。「あれ?国語得意なはずでは?」と思って点数見たら 100点満点で8点しか平均点を下回っていない。 何だそりゃ?  一体どういう分散になっているんだ?

 まあ、この「非常に均一な集団」が6年間でばらけていくんでしょうけど・・・

No title

上の子が高校生になったので、こういうデータ見てると、自分の子供がどんな大学に行くのかな、という意味で興味が出てくるなあ。
ぶっちぎりの好成績をとり続けてれば気にならないんだろうけど、超平均的な成績をとり続けてる(らしい)ので、気になる・・・
麻布だと東京一工国公医で半分くらいですか。
すると、一浪して東工大とかかなあ。
しかし、高校1年の成績じゃあなんとも言えんだろうなあ。
麻布の生徒が全員本気で頑張ったとして、真ん中以上なら東京一工国公医ということだよね。
どうなんだろ、我が子は。
分らんなあ。

No title

ざっくり言うと、伝統校・一番手校は、東大、旧帝大志向が強く、浪人を厭わない、新興校・二番手校は、現役早慶でOKという傾向が、その後難易度が接近、逆転しても続いているように思います。
好例が神奈川。長らく一番手校である栄光は、聖光・浅野と比べて、東大・旧帝大志向と浪人率が高く、長らく二番手校であった聖光は、最近では難易度が栄光を上回り、東大率で肉薄していますが、今も浪人率は低く、現役で早慶以上に進学する生徒が多い。浅野も聖光に近い傾向。

サンデー毎日 6/24号の現役進学者数から、現役のみ抽出し、4/29号の医学部合格者(こちらは現浪込み)で3校の数字を作ると、以下のようになります。

    旧帝一工 +国公医  +早慶
栄光  38.2%  49.7%  59.0%
聖光  35.1%  46.3%  62.8%
浅野  26.6%  31.3%  48.3%

早慶まで加えると、聖光が栄光を逆転。浅野は生徒の17%が現役で早慶に進学しています。
トップ校は学校で進学指導をしないので、伝統的に浪人率は高め。そこで二番手校としては、トップ校との違いを出すために、「現役志向」「進学指導も併せた面倒見」を打ち出したのでしょう。学力別のクラス編成は聖光、浅野では高校以降に実施しているはずですし、生徒の能力に合わせた現実的な進路指導もされているのではないでしょうか。それらが相まって、各校の「裏校風」(空気)を形成するのだと思います。
職場の元後輩は浅野出身ですが、現役の時に一橋残念で慶應合格。先輩に相談したところ、「浪人して一橋入っても、人生変わんねえぞ」と。そのまま慶應に進学しました。こういうのが、空気の正体かも知れません。



No title

 すみません、もう受験界では常識なのかもしれませんが・・・なんで神奈川の学校ってこんなに数字がいいんでしょう?

 ちなみに県別の人口(単位は千人)は
埼玉 7,267
千葉 6,223
東京 13,515
神奈川 9,126

 人口比だけで言えばこんなもんです。

 神奈川は過疎地がない、と言います。
それはそうでしょうけど、例えば 一人当たりの県民所得(千円)
埼玉 2,859
千葉 3,019
東京 4,508
神奈川 2,972

 これも大差ない。 まあありそうな話は 横浜 川崎 の産業、特に製造業が巨大で・・・かなあ 

 神奈川が特別に「頭がいい」理由はなんでしょう?千葉県人の私の頭ではわからない・・・

※なんつって 「そうじゃなくて 千葉 埼玉が特別に頭が悪いんだよ」だったりして・・

No title

ハルビンカフェさん。
そう言えば、偏差値に関してご質問いただいていたのに、まだ返せてませんでしたね。今週どこかで、仮説にもなっていないあれこれについて書こうと思います。
なんで神奈川の学校は実績が良いのか?という事については、少し思い当たるところがあります。

1. 千葉、埼玉に比べて、公立高校の崩壊が早くに起きたため、中高一貫校の発達が早かった

2. 東京の中で、関東大震災前後からの、大企業社員、官僚などに向けた住宅地開発が、東京南西部を中心に進んだ(中央線、京王線、小田急線、東急線)

3. 戦後も、中学受験、大学受験に熱心な層が、東京南西部から、川崎・横浜の東京寄り(小田急線、田園都市線、東横線)に多く居住した

1については、1976年に横国附属鎌倉中の内申書が絶対評価から相対評価に変更されたという件をきっかけに、各学区のトップ県立高校が急激に衰退していきました。県立高校受験制度への不信感が強まり、優秀層の中学受験へのシフトが進みました。元々、神奈川も他の一部の地方と同様に、国立中から地域トップ県立高校へという、実質的には中高一貫的なシステムがワークしていたのが、この件によって崩壊しました。一方の埼玉と千葉では、浦高と一女、千葉・東葛・船橋等の県立トップ校が長らく県内トップ校としての地位を保ち続けました。

2については、東京の都心から東側、千葉にかけての地域では、稲作に適した低地が多く、一方で地震にはあまり強くないという事で、宅地化があまり進みませんでした。北側の埼玉も、近郊農業の拠点として大規模な農家が多く、宅地化が進まなかったようです。一方、東京の南西部の武蔵野台地は、稲作に向かない土地が多く、農業としての生産性が高くないので、土地を手放すことに抵抗が少なかったようです。

3については、上記2を土台として、東京の南西部から神奈川にかけての地域と路線が、都心部へのアクセス向上で先行したということが言えると思います。小田急線、東横線、田園都市線は、都心で働く大企業サラリーマンが多く住む路線として発達しました。「高学歴大企業サラリーマン」「世帯年収1000万円前後」というのが、中学受験、大学受験に一番熱心な層です。そういう家庭が、神奈川の東京寄りの地域に多く居を構えたのでしょう。逆に、埼玉、千葉には土着民の割合が多く、能力にかかわらず、学歴の取得に興味が薄い可能性があります。

千葉でも、市川、浦安、千葉(東京寄り)は、上記のような中学受験、大学受験に熱心な層が多いと思います。渋幕、市川、東邦等は、そういう地域の家庭の生徒が多いのではないでしょうか。

No title

>早稲田はやっぱりお得

これ、すごく考えました!!上位だったら東大国医、よほどダメでない限り早大、なんてお買い得なんだろうって。

もちろん、早大が当確の早実や学院もあります。でも、私の息子はブラックジャックにハマっていたので、医学部もふつうに目指す環境にある早高は、かなり魅力的だと思いました。

でも、実際に息子を学校見学に連れて行ったら「校庭が狭すぎてイヤ」と言われ、それだけできっぱり諦めました。そもそも、息子の受験のキッカケは、小学校4年生の時、自分の将来について書いた作文からです。「俺は最低でも早稲田に行って、それから、それから、それから・・・何??お前それだけか??」・・・親は赤っ恥でした。

一筋縄ではいかないのを楽しむのが受験ですかねぇ???

No title

でも息子が「最低でも早稲田」な人生を、結果的に選ばなかったのは良かったとも思っています。
結局、私が「なんでもアリ」と思っているだけですね。

No title

陸宿借様

 ありがとうございました。
まだ全て理解できたわけではないですが、これからじっくり理解していきます。
 いつもながら陸宿借さんの「マクロ受験社会学」は素晴らしいですね。

 そうかあ。
 「住む場所に渋谷路線を選ぶ」「すみたい街は鎌倉」という謎の空気感?が 意外に大きいのかあ。 
 確かに成功したサラリーマンはなぜか渋谷新宿路線を選ぶ。 そして鎌倉 茅ヶ崎などは常に「住みたい街」上位にくる。 そのブランドが あの神奈川3校の素晴らしい実績を支えているのかも。

 ということは路線価、地価と 大学進学実績が相関が高い、ということか・・・

あんまりたいした話じゃないけど、開成と麻布だと(昔の話ね)、開成は現役で入ってくる奴の方が元気で、麻布は浪人して入ってくる奴の方が元気というか、ふてぶてしい雰囲気があった。もしかして、麻布には「浪人する方がエライ」って裏校風が有ったのかな?

クロコマさんへ

> 上の子が高校生になったので、こういうデータ見てると、自分の子供がどんな大学に行くのかな、という意味で興味が出てくるなあ。
> ぶっちぎりの好成績をとり続けてれば気にならないんだろうけど、超平均的な成績をとり続けてる(らしい)ので、気になる・・・
> 麻布だと東京一工国公医で半分くらいですか。
> すると、一浪して東工大とかかなあ。
> しかし、高校1年の成績じゃあなんとも言えんだろうなあ。
> 麻布の生徒が全員本気で頑張ったとして、真ん中以上なら東京一工国公医ということだよね。
> どうなんだろ、我が子は。
> 分らんなあ。

ま、分からんね。特にあの学校は。高2のジツリキあたりから、早い奴は火がつくらしいが…

No title

 今日、仕事で横浜に行った。
帰りに 京浜東北線に乗ったら、途中で中学生らしき集団が乗ってきた。
「どこの中学だろう?」と見ると 緑色のダサいサブバックに 「ASANO」の文字が・・・
 ASANO って やっぱりASANOだろうな。
 真面目そうな子たちだった。

No title

昨日で期末試験が終わり、夏休みに入った。
早!  と思ったが私立では普通なんだろうか。
(学校が行う夏期講習や 夏期学校はある)

 しばらくは お弁当作りから解放される。嬉しい。

 学校からの説明を読んだら、正確にはまだ夏休みではなく「自宅学習日」らしい。 違いはなんだろう? ま、どーでもええが
 

附属〜へへへ 負け惜しみ?だ

>早稲田はやっぱりお得

 今日、車を運転していて 「霞が関まで 首都高○分  一般道○分」という表示を見た。
 なんとなく附属を連想した。

 早慶を始め 附属人気は人気でいい。 優秀な子が附属に流れれば 大学受験で国立や医学部志向の競争相手が減る。

 もちろん負け惜しみだ。 

Re: 附属〜へへへ 負け惜しみ?だ

>  早慶を始め 附属人気は人気でいい。 優秀な子が附属に流れれば 大学受験で国立や医学部志向の競争相手が減る。

以前友人と、早慶7校(慶應志木、慶應義塾、慶應湘南、慶應女子、早大学院、早大本庄、早実)の1学年2500人の卒業生のうち、東京一工+国公医に進学できるのはどれくらいか、という話をしたことがあり。
その時は20%~30%かな、という結論だった。(無論テキトーな星取表だけど)

仮に20%だとすると、500人ばかり枠が広がっていることになる。
ちょっと勇気づけられる、かな?

No title

 御三家平均偏差値と 慶応3校平均偏差値を比較してグラフにすると、きっと附属人気の変遷が見えてくるんでしょうね。

 2010年代は「附属お買い得」だったのが、反転して昨年くらいからまた上がり始めている、って感じでしょうか。
(もちろん基礎データはありません。雰囲気で言っています。基本的に私の発言には基礎データはありません)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

最新コメント

最新コメント