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理性的な恋、理性的な中学受験

俺の悪癖のひとつに、なんでも恋愛に絡めて話を進めてしまう、ということがある。
というわけで、本日は恋愛と中学受験の話。
といっても、小学生の恋愛事情、というわけではないよ。

ところで「理性的な恋」って、なんか矛盾してるような感じがするよね。
自分はこういう人間だからこんな人に恋に落ちるだろう、なんて分析してみる。
容姿は?性格は?
そんなファクターごとに「こんな人」というものを創り上げていったところで、そうそううまくいくわけがない。

では「理性的な中学受験」とは?

以前、クリエイティブな仕事を生業にしている人と話をしたことがあった。
ちょうどその人の娘さんの中学受験の勉強が始まったところで、どんな中学に行かせたいか、という話になった。

その時感心したのは、その人がとても深く中等教育を理解して、あやふやではあるもののしっかりした青写真を持っていたことだった。
さすが「自称」じゃないクリエイターだ。
「思い」が非常にクリアに、そして理性的に伝わってきた。

簡単に言えば、彼は娘に中高大学の一貫した教育を受けさせようと考えていた。
とくに彼が魅力を感じていたのは立教の教育だったので、立教女学院が第一志望であった。
さらに中央大学、慶應義塾大学、成城大学などが彼のお眼鏡にかなっていた。
※慶應よりも立教、中央が先に来ていたのは面白い。

立教大学

さて、それからしばらくして、再度仕事で会うことがあった。
娘さんは小6になっている。季節は秋。本来なら中学受験で右往左往する季節だが、彼ならそんなこともあるまい。
そう思って話をしたら、

とんでもなく右往左往してたよ。

まずなかなか成績が伸びなくて、立教なんて雲の彼方、と思っていたら、小6の頭からぐいぐい伸び始め、立教を飛び越えて、吉祥女子が視界に入ってきた。
すると、欲目が出てきたんだな、これが。
立教ならば大学は立教だが、吉祥なら早慶もありなのでは。

おいおい、立教第一志望だったんじゃないのか?

やがて夏から成績が落ち始め、立教を逆に越えてしまい、中央附が適正校に。
ああ、立教をないがしろにした罰があったんだと、しばらく自己嫌悪に陥ったそうな。

「理性的な恋」も「理性的な中学受験」も、どちらも存在するのかもしれない。
しかしタガが外れ、熱狂してしまうことのほうが、きっと多いはずだ。この2つに関しては。

そういやこの2つ、どちらも家庭を壊す可能性があるな。
どこかでブレーキを踏む理性ぐらいは、持ち合わせておいた方が良いね。
でも、そんな器用なことができるかな?




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コメント

謙虚なJGさんは「悪癖」と仰いますが、
人間以外の物事を人間になぞらえる(あるいは人間関係になぞらえる)擬人法は、高度な修辞技法であり、
恋愛に絡めて物事を考えるのは悪癖ではなく、有意義な知的営為だと思います。

恋も受験も、理性を超えた「アニマル・スピリット」が表に出てきてしまいますね。
私としては、恋はもちろん、受験にもアニマル・スピリットが必要なのではないかと思います。
(受験生本人にとって必要なのであって、親がアニマル・スピリットを持つと弊害があるかもしれませんが)

※追記
ヨットで太平洋を単独横断中の堀江謙一さんのニュースが本日配信されていました。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220530-OYT1T50070/
堀江さんいわく、「冒険だからこそ、冒険的な要素をできるだけ排除して航海することを心がけている」。

心の中にある野性と理性を、いい塩梅で舵取りなさっておられるなと思いました。
私もかくありたいです。

No title

分相応、実力相応の安全志向を「理性」と呼ぶのであれば、「理性」とは人の成長や進化を阻むものなのかも知れません。努力を重ね、時には冒険して自分の欲しいものを手に入れる。そういう積み重ねで人も人類も進歩してきたのだと思います。

それはそうと中学受験においては、入塾後しばらくの偏差値の伸びがそのまま継続すると夢想したり、瞬間最大風速の模試の偏差値を真の実力と思い込んだり、側から見ると、ちょっと理性を失っているのではと思わざるを得ない想い入れは、ほとんどの親に有るのではないでしょうか。いわゆる、「親◯カ」というやつです。

そういう想い入れが一切なく、冷静で的確な指導が出来る親もいらっしゃるのでしょうが、どっちが子供にとって幸せなのかは、私には分かりません。

私の初恋は母校です。小6で出会って、惚れて夢中になって、それまで自分で考えていた条件なんて全部吹っ飛んでしまいました。理性的になろうとしても止まらない想い、写真(学校案内)みてはため息をついていた小6の日々を表現するなら、初恋がぴったりです。

子どもたちの受験の時は、もう少し上を狙えるのでは?後半日程チャレンジしてもいいのでは?付属にしてくれたら私が楽できるのでは?などなど、欲が渦巻きました。でも、子どもの受験に口を出してはならないと自分を抑え、結局子どもたちは自分で選んだ学校に行きました。

入試直後は合格に喜び、親も気に入ったにも関わらず、不消化な思いが残ってしまい、しばらくは、口を出せばよかった?誘導すればよかった?と後悔することもありましたが、時間と共にどっちでも良くなりました。

カッコつけず自分に正直に口出しすべきだったのか、口を出さずに抑えたのが正解だったのか、いまだによくわかりません。

blancaさんへ

>私の初恋は母校です。

この冒頭のひと言、すごいですね。
圧倒されます。


>カッコつけず自分に正直に口出しすべきだったのか、口を出さずに抑えたのが正解だったのか、いまだによくわかりません。

フフフフ、どっちでしょうね。
ま、口出ししないで落ち着くところに落ち着けたなら、それが最上だと思いますよ。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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