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『「謎」の進学校 麻布の教え』~難関大学に行かせたいだけなら選んではいけない

今宵は本の話。と言ってもミステリーじゃなくて、神田憲行『「謎」の進学校 麻布の教え』(2014年)。
下記の書評の文章は2014年11月に某掲示板に書いたものです。

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面白かったが、麻布ファンにもアンチ麻布にも、痛し痒しの内容だったんじゃないかな。
麻布ファンからすれば、もっと自由な校風を褒めてよ、と言いたいところだが、
実際にはそうした自由のあり方を苦々しく感じている生徒の紹介や、麻布生独特の緊張感のことなど、
「まともな」学生の生の姿が散見される。
逆にアンチ麻布からすれば、その今時の麻布生の姿が矛先を鈍らせる。「麻布生は自由を履き違えている」という必殺の言葉を繰り出す場所が、あまりない。

でもね、外野からすると、この本は面白かったなあ。
麻布のことを知らない人が読んだら、「何だ?この出鱈目な学校は?」となるし、
麻布のことを知っている人が読んだら、「へえ、今の麻布はそうなのか」となる。
どちらにしても楽しい発見がたくさん出来るだろう。Amazonで在庫切れが続くのも頷ける。(俺注2014年11月時点。ちなみに、嘘か真か、麻布の事務局が買い占めていたという情報もある。)
会社の同僚(麻布知らず)に読ませたら、「小説とか漫画に出てきそうな学校だなあ」とのこと。なるほどね。ちょっとファンタスティカルな学校ではあるな。

ちなみに俺が一番面白かったのは、図書館の怪談。誰にも借りられたことがない本が、ひとりで勝手に書架から出て、机に上に移動するという。
この「オチ」を読んだ時は、嬉しくなっちゃった。
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さて、俺には何人かの「しもべ」がいる。
彼らは俺の友人の子供たちで、様々な学校に通っており、そこから定期的に「生」の情報を貰っている。
なかには友人の子供の後輩という「しもべ」もいる。
なにしろ「しもべ」たちはどんどん卒業してしまうので、後輩たちを紹介してもらわないとこのネットワークシステムが存続できないのだ。

麻布にも「しもべ」は何人かいる。
その連中と話をするのが、俺はなにしろ楽しい。
ちなみに最近は、廊下を自転車で走る輩がいなくなったらしい。

※残念だが、女子校には「しもべ」がいない。
※神田憲行『「謎」の進学校 麻布の教え』(2014年)のAmazonのブックレビューのなかに星1つの低評価で「こういう学校に行かせたいと思っている親以外は何の役にも立たないのではないでしょうか」という書き込みがある。「こういう学校に行かせたいと思っている親以外」に役に立っても仕方がないと思うが。

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コメント

麻布出身者の知り合いは結構居て、表面的にはタイプは色々なんだけど、敢えて共通点を探すと、「自律」かなあ。自分の事は自分で決める、で、自分で決めたんだから、結果は自分で受け入れる、的な。
そういう子が麻布を選ぶのか、麻布に入るとそういう子になるのかどっちか分からないけど、まあ偉いなと思う。

No title

子供が嫌な目に合うかもしれないと思ったから、アドバイスしたことがあったんです。それはやめたほうがいいよって。わりと念入りに。
そしたら、「嫌な目ぐらい合わせてよ」って。

大人のほうが経験があるじゃないですか。
例えば、不味い食べ物がある。これは不味いから食べないほうがいいよ。食べないで。と言ったとする。それで、そうか不味いのか。ならいいや、食べない。と考える子供。不味いって言ったってどんなかな~食べちゃお。とやってしまう子供。

麻布のイメージは後者で(違っていたらごめんなさい)、うちの子供もそういうタイプです。

あ、でも本当に危険なこと。知らない人に付いていってはいけないとかは、理解しているそうです。(汗

No title

>難関大学に行かせたいだけなら選んではいけない

 これ、ね。
私もそう思うんですよ。
麻布から東大行くような人って 素晴らしいと思うんですが、じゃあ自分の息子に自由を望むか、と言われると・・・

 なんせ私は自分がグータラな人間で、グータラな人間が自由になるとどんなにグータラかよく知っている。
 私の県立高校も麻布ほどではないですが自由で、校則も事実上ない、出席日数が足りて定期テストで赤点を取らなければ卒業できるという高校だった。 で、嫌いな授業はサボる。出ない。
 3年の最後には「この教科は出席日数足りている、この教科は足りないかも」なんて計算していた。
 挙げ句の果て、古典で赤点をとってしまい、3年の2月、みんなが受験勉強している中で受験に関係ない「古典」の「追試」の勉強をしていた。

 それともう一つ、麻布ではないですが、もう一つの自由な学校の卒業生で1人、「全入大学」の人を知っているんです・・・
 「一体何をどうすれば この有名中学からこの大学に入るの??」 って聞いたんですが、答えてくれなかった。もちろん本人の人生ですから私がとやかくいうことではない。
 ただ、親はどう思ったんだろうと思うと・・ (中学受験で合格した時には親はとても喜んだだろうに・・ これも推測ですが)

 だから、一般論として自由な学校って素晴らしい学校だと思うし尊敬もしますが、こと「親の私」となると・・・、アホ息子をそんなに信用していない。

No title

自分が中高生だったころの駒場にある国立男子校と今の麻布は割と似てると想像してる。
イベントでしか雰囲気は見てないけど、自由、そのわりに意外と真面目、進学実績、そこらへんがとても似てる。
だから、子供を麻布に預けることにそんなに心配はないです。

もうちょっと勉強しろよ、とは思うけど、自分のことを振り返ると、まあそんなもんかな、という気もする。

No title

 以前も書きましたが、 日本の場合 「校則の自由さ」と「学力」が比例する学校が多い。

 私は、学校をサボるのも授業をサボるのも自由みたいな学校を子供に望んでいる訳ではなく(「心に棚を作る」)
「勉学に関しては普通に学習できて 厳しい課題があってもいい」 ただし生活面は自由な学校を探しているんですが、なかなかないんですよね・・
(注:うちの次男が入れるような 全入私立では)

 自由たって、別に髪の毛を緑色に染める自由とかじゃなくて「暑いから上着を脱いで登校する」みたいな普通の自由。 「息苦しくない」だけでいい。

 普通の偏差値の人だって「普通に勉強して大学目指して」「普通に自由な学園生活を謳歌したい」と思っていると思うんですが、なんで学校はそのように考えないんだろう・・

※校内暴力 暴走族全盛の頃ならいざ知らず、今ってそんなに厳しい校則必要でしょうかね。

 なんか「規則を破る子供は不良化する」みたいな
 50年前の考えから未だに自由になっていないのかも・・・
 「うちの学校は 偏差値は低いですが、校則は自由ですよ。ただし学業のカリキュラムには自信があります」みたいな学校が現れればいいのに。

 子供は学校に勉強しに行くんで「規則に縛られる」ために行くのではないと思うんだけど。

No title

初めて読む人に誤解を招くといけないので補足します。
前に書いた私の投稿文の最初の3行は、子供の性格を表している話を書きました。麻布とは何の関係もありません。

>「勉学に関しては普通に学習できて 厳しい課題があってもいい」 ただし生活面は自由な学校を探しているんですが、

市川はそういうバランスの取れた学校に見えましたよ。

>自分のことを振り返ると、まあそんなもんかな、

今までよりも勉強するようになるきっかけは何かありましたでしょうか。

No title

雨後様

あ、私の書き方がまずかったです。
誤解があったようですみません。
長男の市川には大変満足しています。
ほどほど自由で 学習面はきっちり課題があって・・
望んでいた通りの学校です。

 (いま、上の文章も修正しました)
ただ、これから受験の次男の学校選びに困っているんです。 次男は普通の子でサピックスみたいなガチの受験勉強はしていない。 一応 市立稲毛中目指して頑張っていますが、親としては併願も考えなくてはいけない。
 ほぼ全入に近い学校で 自由で勉強をきりっとやってくれる学校がないかなあ、と・・・ (これって 普通の要望に思えるんですが、学校からすると難しいんでしょうね)


※しかし この校則問題 突き詰めて行くと
「自由って何だ」
「自由は 天才に許された特権か?」

「自由は特権だ」
「自由ってのは 支配階級に許されるもんだ」

「だから エリートに自由は許されるんだ」

 といった話か????

No title

>>自分のことを振り返ると、まあそんなもんかな、
>今までよりも勉強するようになるきっかけは何かありましたでしょうか。

我が息子は、今までよりも勉強するようにはなってないと思います(多分)。
自分については、高校1年のころはあまり勉強してなかったような気がします。
が、昔のこと過ぎて忘れてしまいました・・・

No title

>以前も書きましたが、 日本の場合 「校則の自由さ」と「学力」が比例する学校が多い。

麻布が自由を標ぼうするのは、自分たちでルールを作ることの大切さ、難しさを理解して経験してもらうためではと思ってます。
エリートって、いろんな定義があると思うけど、「ルールを作る人」がエリートかな、と私は思ってます。
麻布は、そういう人物を育成することを目指してるのだと思って、かっこいいと思いました。

自由に

手に入れた自由で何をするか、自由をどう使うかってことかな。

個人的にはそこに自分の覚悟や意志があるならOK。

失敗しても自分と向き合うことができれば学ぶことは少なくない。

けっこう自由な学校で過ごしている子どもを見ていてそう思う。

No title

ハルビンカフェさん
次男さんの学校選びについてですね。了解です。
自由って一体なんだ~い  尾崎ですね。


クロコマさん
すみません、お子さんとクロコマさんが高校生だった頃と混ぜて書いてしまいました…。
そんなもんだった高1のクロコマさんは、その後そのままではなかったのではないですか?そのきっかけというか潮目が変わったときってどんな風だったのか知りたかったのですが、忘れてしまいましたよね…。

自由って言葉大好きなのに・・・

白鳥座様:

>手に入れた自由で何をするか、自由をどう使うかってことかな。個人的にはそこに自分の覚悟や意志があるならOK。

深いコメントに考えさせられます。
私(もちろん40歳は超えてますよ)に対しての言葉であれば100%同意します。自由と束縛を天秤にかけながら自己責任で選ぶ。自由が大好きとかいいながらも、意外と自由を選択できていない自分を時々残念に思います。過去の束縛された経験からかなぁ・・・と思い、子供にはそうなってほしくないと思う面もあります。

でも、子供の頃から、自ら覚悟や意志を持って自由を使える人ってなかなかいなそうです。一番覚悟しなくてはならないのは親じゃないですかねぇ。いちかばちか、本当に大事な自分の子供に自由を使わせてみる・・・私にどこまでできるか???

「正しい自由」と「間違った自由」
これはあるのかもしれないけど、私には今でもわかりません。制限付きの自由って、やっぱり自由じゃない気がします。稚拙ながら、今の私の答えは「自分の幸せのためなら何でもOK」・・・やっぱり制限ついちゃいましたねw

余談:
私が小さいころ、妹と激しく喧嘩すると、母は包丁とハサミを持ってきて「お前たち、やりたいならコレでやってもいいよ」と言いました。これって自由を認めているようで、究極の脅迫ですよね・・・

No title

麻布や武蔵で髪の毛色付けるのは、「自由」というよりは「自由の象徴」ですよね。象徴から入るのは、子供にとっては悪くないと思います。

No title

と、いろいろ書いてすみませんでした。
無難にまとめるなら「法律の範囲で自由」となっちゃうんですかねぇ。なんかつまらないけど・・・

No title

ななしさん

いろいろ書いちゃおーよ。

厳格で真面目なブログ主のジャナ天さんがダメとはいいません、きっと。

ね?

No title

やっぱり麻布って 魅力的というか、なんか意識の中でひっかかりがあるんでしょうね。これが開成とかだと、それほどコメントは出てこないでしょう。
「開成か。すごいね」くらいで・・

自由と教育に関する話題

皆さんの刺激的な書き込みを読むたびに、やはりこのブログの本体はコメント欄なのだあ、と感慨ひとしお。
で、この話題はなかなか興味深いので、ちょっとまとめて考えてみようかなと。

でも、自由と教育って、なんか難しいよね。特に親の立場だと、理屈はわかるけど「そうは言ってもさ」という目前の課題もあるわけで。

No title

>そんなもんだった高1のクロコマさんは、その後そのままではなかったのではないですか?そのきっかけというか潮目が変わったときってどんな風だったのか知りたかったのですが、忘れてしまいましたよね…。

私の出身校は、高校入学の生徒もいて、彼らが受験したのと同じ入試問題を中3のころ解かされました。
合格点が8割とか9割とか言われている問題を、内部生は3割とか4割しか取れていなくて、そこでみんな、勉強しなかった3年間をちょっとだけ後悔します。
賢い外部生たちに負けないように、と頑張っていたつもりでしたが、おそらく親の視線からはあまり頑張っているように見えなかったんじゃないかなあ。

某国立男子校での高校入試の問題を解く、という経験が、麻布の校内実力試験を受ける、ということに対応するのではないかと想像します。
だから、実力試験が麻布生の潮目なのではないかと思いますが、きっと親から見てもそれとわからないのではないかと思います。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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