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記事一覧

ドラマ『鍵のかかった部屋』~シンプルなものは美しい

コロナ禍でドラマの収録ができないらしく、過去のドラマをリバイバルで放送している。で、今回はその話題。『鍵のかかった部屋』(フジテレビ)が再放送されていたので毎週楽しみに見た。主演は大野智。他に戸田恵梨香、佐藤浩市。再放送のたびに見ているので、だいたい頭に入っている。ああ、そうそう、この後にこうなるんだ、なんて思いながら見た。貴志祐介の原作(傑作)も読んでいたのだが、こうしたドラマには珍しく脚本がと...

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江戸川乱歩と大藪春彦

先日ミステリ好きの友人と四方山話をしていたら、江戸川乱歩と大藪春彦のおもしろいエピソードを教えてもらったので、本日はその話です。と書き始めたのはいいが、若い人の中には大藪春彦を知らない人がいるかもしれない。我々オジサン世代にとっては『蘇える金狼』『野獣死すべし』で有名。どちらも松田優作主演で映画化された。(松田優作を知らない人は、そうだなあ、松田龍平の親父ということでヨロシク)兎にも角にも、大藪春...

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「怪作」という言葉が最もふさわしい~『イヴリン嬢は七回殺される』(スチュアート・タートン)

世の中には傑作なのだが「傑作」と言うのが躊躇われるミステリ小説がある。で、うーんと唸った後で、「怪作」と言わざるを得なくなる。たとえば『黒死館殺人事件』しかり、『ドグラ・マグラ』しかり。で、今回紹介する『イヴリン嬢は七回殺される』(スチュアート・タートン)も、やっぱりその仲間なんですよ。19世紀のイギリスといった感じの舞台設定。主人公は記憶をなくしています。自分が誰かよくわかっていない。まあ、こうい...

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直木賞の事件簿2~救える命を想像できなかったのか?

本日は、人間にとって何が大切なのか、というお話です。いきなりでっかい話です。前回「直木賞の事件簿~真理子、どでかいブーメランを投げるの巻」(2019/11/15)で、横山秀夫の『半落ち』が直木賞の選考において、誤った情報をもとに内容が毀損されたことを書いた。その誤った情報とは「受刑者はドナーになれない」というもの。この情報を得た北方健三氏は「基本的な事実関係の解釈に間違った点がある」と書き、またその情報を聞...

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直木賞の事件簿~真理子、どでかいブーメランを投げるの巻

前回の記事「『彼女は頭が悪いから』2~主人公は挫折したのかしていないのか?」の最後に次のように書いたので、今日はその続き。>小説の読み方は自由である。しかし上にも書いたように、自由だからOKなのではない。>自由でもそれを表明した瞬間から「間違い」はあるし、「馬鹿にされる」こともある。>瀬地山教授レベルならそれでいいと思う。所詮はアマチュアだから。>しかしこれがプロとなると、ちょっとマズいことになる...

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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