FC2ブログ

記事一覧

直木賞の事件簿2~救える命を想像できなかったのか?

本日は、人間にとって何が大切なのか、というお話です。いきなりでっかい話です。前回「直木賞の事件簿~真理子、どでかいブーメランを投げるの巻」(2019/11/15)で、横山秀夫の『半落ち』が直木賞の選考において、誤った情報をもとに内容が毀損されたことを書いた。その誤った情報とは「受刑者はドナーになれない」というもの。この情報を得た北方健三氏は「基本的な事実関係の解釈に間違った点がある」と書き、またその情報を聞...

続きを読む

直木賞の事件簿~真理子、どでかいブーメランを投げるの巻

前回の記事「『彼女は頭が悪いから』2~主人公は挫折したのかしていないのか?」の最後に次のように書いたので、今日はその続き。>小説の読み方は自由である。しかし上にも書いたように、自由だからOKなのではない。>自由でもそれを表明した瞬間から「間違い」はあるし、「馬鹿にされる」こともある。>瀬地山教授レベルならそれでいいと思う。所詮はアマチュアだから。>しかしこれがプロとなると、ちょっとマズいことになる...

続きを読む

角田喜久雄が激高し、乱歩がビールをかけられた夜

角田喜久雄という作家を知っていたら、あなたはかなりのミステリー通です。中学受験的世界観に直すと御三家に入れるレベルです。何故いきなり角田喜久雄なのかと言えば、先日ミステリー仲間とお喋りしていたら、角田喜久雄のこんなゴシップを聞いたからだ。角田喜久雄が激高し、乱歩がビールをかけられた夜。さて角田喜久雄に関して簡単なブリーフィング。角田喜久雄は戦前・戦後に活躍した伝奇作家・ミステリー作家。代表作は「高...

続きを読む

『獄門島』(横溝正史1948年)~金田一耕助、フラれる

日本の推理小説のランキングを行うと、だいたい上位に『獄門島』(横溝正史1948年)が入ってくる。というか、大規模であれば大規模であるほど、1位は『獄門島』のものだ。で、本日は『獄門島』の話をしますが、ストーリーには触れません。「きちがいじゃがしかたがない」という了然和尚の台詞の真相の話もしませんし、歩く釣り鐘の謎の解明もしません。1977年の市川崑の映画『獄門島』(石坂浩二主演)において、シャア・アズナブ...

続きを読む

夏の盛りに横溝正史的な雪密室の謎2~足跡のない雪を見せたかったのか

今回の記事を読むためには、前回の記事「夏の盛りに横溝正史的な雪密室の謎1~地域によって儀式はいろいろ」(2019/08/25)を読んでからにしてください。今回は伏線があるんですよ。(まさにミステリー的)さて、九十を越える生き字引的な長老の婆さんと夏季限定ハワイアンフルーツパフェを挟んで、俺は終戦直後の雪の密室事件の話を聞くことになった。婆「お前さんは、あまりこっちには来ないんだろう?」俺「そうだね。今回みた...

続きを読む

プロフィール

ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

最新コメント

最新コメント