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記事一覧

チャンドラー『長いお別れ』の評価の高さと、ミステリーという摩訶不思議なジャンル

村上春樹訳のレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』を読んだ。清水俊二訳で何回か読んでいたので(邦題は『長いお別れ』)、「そうそう、こう言う話だった」と確認しながら読んだのだ。どちらの訳でも、やっぱり面白い。※清水俊二訳『長いお別れ』。スタイリッシュなチャンドラーである。※村上春樹訳『ロング・グッドバイ』。本物に近いチャンドラーとのこと。さて『長いお別れ』に関しては、少し書きたいことがある。(...

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チャンドラーで英語を学ぶ~学べるわけがないのだが

英語の力を身につけたいなら、アメリカ人なりイギリス人の彼女を作ることだ、などと誰かに言われた。いや、どこかで読んだのかもしれない。しかし英語圏の彼女を作るには、まず英語が喋れなくちゃならないわけで、堂々巡りである。英語は努力と暗記と継続だ、などと偉そうに、以前このブログのコメント欄で書いたけれども、言うは易し、行うは難し。そもそもそんなことができれば、英語のテストで苦しむことなどない。そこで考えた...

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『幻の女』と『容疑者Xの献身』

本日はミステリー回。ウィリアム・アイリッシュ『幻の女』(1942)と東野圭吾『容疑者Xの献身』(2005)の話を少し。1986年に文春文庫から『東西ミステリーベスト100』というブックガイドが出版された。これによって俺のミステリー魂が大きく揺さぶられた。何しろそれまでの俺ときたら、海外ミステリばかり読んでいて国内は乱歩、横溝、彬光ぐらいしか知らず、主戦場の海外においてもドイル、チェスタトン、ヴァンダイン、クリステ...

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俺にとってホームズの『吸血鬼』は、特別なミステリなのである

俺にとって最初のミステリ小説体験はチェスタトンだった、と書くとカッコいいのだが、実際は違う。シャーロック・ホームズでもない。小学1年生の時に読んだ『キツネの名たんてい』(インゲマル・フィエール)が最初である。地下室で盗まれたジャムの謎を解くべく大活躍するキツネの話である。ちなみに相棒はタヌキ。このあたりはお約束。その後ミステリと縁のない生活というか「文学」と縁のない生活を送っていたが(当たり前だ、...

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『medium 霊媒探偵城塚翡翠』~霊感で犯人がわかってもダメですよ

「相沢沙呼」の名前を知っている人はミステリ偏差値70と言っていいだろう。ミステリ好き以外知らないもの。この相沢沙呼氏は『午前零時のサンドリヨン』で2009年にデビュー。その後『ロートケプシェン、こっちにおいで』『マツリカ・マジョルカ』などの作品を発表して、ミステリファンの支持を得てきた。ちなみに俺は『マツリカ・マトリョシカ』が好き。さてその相沢沙呼が2019年に発表したのが『medium 霊媒探偵城塚翡翠』。俺...

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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